「なんだかんだ良かった」竜とそばかすの姫 rituさんの映画レビュー(感想・評価)
なんだかんだ良かった
今日竜とそばかすの姫見てきました。
ストーリーが微妙とちらほら耳にしていたのでそこは覚悟して。
①映像、歌が素晴らしすぎる
序盤から圧倒的な映像美と中村佳穂さんの歌声に感動してしまいました。
これを目当てに来たので映画館でしっかり見れて大満足です。
「美女と野獣」のオマージュ部分も賛否両論あるみたいですが個人的には好きでした。
②ストーリーはひどい
想像力ないと死にます。
途中なんども「は?」て部分でてきます特に気になったのはベルが竜を探した理由。
自分のライブにあんな登場されたらまあインパクトはありますけどわざわざ危険を冒してまで探す必要はあるのか。「美女と野獣」はお父さんを探しに行くという理由がありますがこの作品はライブ侵入→謎の一目惚れ(?)→必ず探しだしてみせる!になるので感情移入できません。
竜が格闘界隈でみんなをボコボコにするから嫌われてるっていうのも微妙です。
現実世界で虐待を受け抑圧されたから強い力を持ち恐ろしい姿になったらしいですが他人(生身じゃないですけど)を壊れるまで叩きのめしていたのは別問題な気がします。結局憂さ晴らしでは?あまりその勝負内容については語られていませんでしたが圧勝してるだけだったらむしろ最強ヒーロー扱いされるだろうしここまで嫌われてるのは多少自業自得だったのかなと思います。
あと虐待してる父親、最後鈴を見て慄いて逃げていきましたがあれはジャスティン確定ってことでいいんですかね。子供に日常的に手あげるようなやつが女の子にちょっと傷つけて見つめあったくらいで腰抜かして逃げるとは思えないので鈴の目がベルが自らアンベイルしようとしたときの目とまったく同じで怖くなったとかでしょうか。
忍もなんかキャラが薄くて残念でした。
守る云々とか言ってた割に校内で話しかけるだけ話しかけて「いまなんか困ってることある?」の繰り返し。最後までよくわからない。むしろ忍くんと仲良いなんてムカつく!と無駄に女性陣からのヘイトを主人公に貯めた挙句結局なにもしてないですからねこいつは。守るってなにから!?泥棒から!?無責任に顔出しで歌えばいけるで発言も腹が立ちました。せめて葛藤した顔で言え。最後も「これでようやく隣に立てた。守る存在じゃなくて〜」みたいなこと言ってましたけどお前に守られた記憶などこっち(見てる側)にはねえ!むしろクラス内での立場悪くなって火消しに走ったのははお前のせいだ。
虐待するような男の元に未成年の女の子1人で寄越す周りも異常だし、、
ルカちゃんとあのサーファー?ヨットみたいなの担いだ男の絡みだけが癒しでした。
映画だとある程度目を瞑る部分があってもいいと思うのですが大事な場面で主人公がなにを考えてその行動をしたのかが分からないのでもやもやしました。
ボロくそに言ってしまいましたが見ててまったく退屈ではありませんでした。なんだこの脚本、という気持ちを歌と映像美が誤魔化してくれるので2時間楽しく見れます。デートのときとかおすすめです。