「手段の間違いと食い違いに溢れた怪映像」竜とそばかすの姫 Beareolfさんの映画レビュー(感想・評価)
手段の間違いと食い違いに溢れた怪映像
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綺麗めな映像と、高品質な音。
それを全て台無しにするストーリーと構成。
それがこの映画の全て。
伝えたいメッセージ自体は良いものなのかもしれないが、それを伝える為の手段や道筋が根本的に間違っている。
キャラの感情の動き方が、一般の人のものと完全に食い違っている為、微塵も共感ができない。
テーマも盛り込み過ぎであり、話があちこちに飛んでメッセージが薄れ切っている。何を伝えたいのかが結局分からない。
これらのせいで、最初から最後まで、何か電波でも受信したかのようなやり取りが続く。
また、本来はやってはいけない事、例えば
・匿名のSNSで他人を暴こうとする、またその行為に対して何も疑問を持たない
・ボート部がオールを振り回して生徒を追いかける
・水泳に長けた人が、安全確保もせずに川に飛び込む(子供を助ける為とはいえ、本当なら絶対にやってはいけない、やらない行為)
等々、不快に感じるシーンがあちらこちらに存在するため、「観るに耐えない」と感じるタイミングも非常に多かった。
簡単に言えば、歌と映像に完全に頼り切った作品であり、映画作品としては下の下。
MVとして発表すれば高評価だったかもしれない。
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