「伝えたいことが無い作品」竜とそばかすの姫 とけいさんの映画レビュー(感想・評価)
伝えたいことが無い作品
うーん
僕はダメでした😷💦💦💦
(ごめんなさい…)
冒頭5分ぐらいは、おおっ!すごいものが始まるのかな、とすごく期待しました。
それは裏切られてゆきました。
ダメだったところ
○物語の偶然きっかけが多すぎる
○そもそも竜を追いかける動機が謎
○竜が嫌われている理由が無理すぎ
○中盤が「美女と野獣」のパクリ
○終盤のUでの主人公の意を決した行動がシナリオ上意味がほぼ無かった。
あと…これはうまく言えないのですが、
登場人物の傷の負わせ方が、感動する為の前置きとして作られたような感があって、僕はよくないなあって思いました。
【以下ネタバレ含む】
あと、これ、下手したらディズニーに訴えられるんじゃないかと思うんですが…。
キャラクターの目の感じとか、美女と野獣の城のくだり…動きから、薔薇も出てくるし、ダンスもして、城も燃えるでしょ…💧もうまるパクリというか、こんなん作るなよ〜…って、え、カンヌ持ってったの?と、なんか恥ずかしい気持ちになりました。
もうライオンキングがジャングル大帝のパクリだとか、日本が言う資格無くなったなと思いました。
ラスト、せっかく歌うのに、歌う以前の動画録画を見て、場所確認してるし…。え、歌った意味ほぼ無くね⁉︎ となりました。
あと、嘔吐とか、露骨に描く必要性があったのかなって、必要以上にキャラクターを傷つけてる気がするんですよ。
それとなく描けばいいじゃん、ってところを、ありありと、割と見せる。なんか今までの細田監督作品で一番残酷で愛のない、見えない作品だな、と感じました。
そもそもこの映画を通して言いたいことなんてあったんか…と思うような感じがします。
豪華スタッフを使って、それで何か言いたいことあった?みたいな、あ、音楽いいよね、映像いいよね、とは言えるけども、で?となる。で?、え?、となる。
筋無いじゃんって思う。
この映画を感動した、という人が、あらすじを、全て思い起こして言える人間なのか、を考えると、どうかなと思ってしまうぐらいでした。
虐待をなぜされているのかの背景、している人間の心理まで深く入りこもうという意図は、今作をもって全く放棄しているように感じました。
監督はしばらく…5年以上は休んだ方がいいと思う。
観た感じ何も…何も言いたいこと、伝えたいことは無いってことが、伝わりました。
「小さくても自分の世界を」作れるぐらいに、周りの人も休ませてあげて欲しい。
ほんと残念な映画でした。
ホント必要性のない設定や描写が多いですよね。
キツイ演出をして「綺麗な絵を使って目を覆いたくなる演出をする自分は他とは違うでしょ?」をやりたいってのが透けて見えるんですよね。
そして登場キャラたちはそんな監督の表現したいことの道具でしかない。
キャラがみんな記号化してます。
テーマを先に作ってそこにストーリーやキャラを当て嵌めてるから全てが破綻してます。
ってか綺麗な絵でキツイ演出ってもう表現方法としては使い古されてますし、監督のセンスが錆びてることが如実に表れてます。
○ィズニー演出があからさま過ぎて、これこそ目を覆いたくなりました。
こんなものを堂々と公開するとか……恥ずかしくないんですかね?