「くんちゃんよりはずっと良かった❗️」竜とそばかすの姫 グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
くんちゃんよりはずっと良かった❗️
内気で消極的、これといった取り柄もない少女が、実は素晴らしい才能と優しさを秘めている。あることをきっかけとしたひと夏の冒険が(ネットの世界に季節はないけれど)それを開花させ、周囲の人をいい意味で巻き込みながら、出会った誰かの困難な状況を救う力になる。
豊かな自然ときらびやかな電脳空間、人の心に寄り添う優しくて静かな力強さを湛えた歌声とともにそれが描かれていく。
これだけ揃ったら、楽しめるに決まってる。
娯楽要素に徹したアメリカのアクション映画でも見るようなつもりで肩肘張らず気楽に望めば、とてもいい映画だと思います。
映像もとても綺麗でした。
『未来のミライ』のくんちゃんが私にはトラウマ級の悪夢だったせいか、この映画でのいくつかの違和感はすべて許容範囲に収まりました。
助ける助ける助ける助ける❗️
そんなこと言ったって口先だけで、結局は何もしてくれないじゃないか。
ひとつ、とても残念に思うのは、この悲痛な叫びがメッセージとして弱かったことです。
「自分にも出来ることがあるだろうか」
「自分に何が出来るか考えるきっかけになった」
「もしかしたら、自分にも誰かの生きづらい世界が少しは変えられるかもしれない」
作品の出来についての評価が低い人でも、そう受け止める部分がもう少し強ければ、こんなに辛口ばかりの評価にはならなかったような気がします。
ただ、このような大事なテーマがキチンと伝わる映画だとしたら、逆にその伝え方(表現)や困難な状況にある当事者の方々への寄り添い方が雑過ぎてちょっと怒っていたかもしれません。
おはようございます。
私は、映画の世界観に没入すると、(映画にもよります)細部はあまり気になりません。
今作は、内気な女性の成長過程を、現世とバーチャル世界とで圧倒的な美しさで描いていたところに惹かれました。では、又。
暑い日が続きますがご自愛ください。(お互いに・・ですね。)
グレシャムの法則さん 共感 コメントありがとうございます!
私も映画の中でヒロちゃんのセリフがちょっと 印象的でした。「良い評価と悪い評価が両方あるのが本当に良いモノだ(正確には覚えてないですが、監督はこう考えてるんだと思った)」というような…グレシャムの法則さんが仰ったセリフと同じ箇所ですよね? 確かに監督がそういう考えなら 本当にゴーイングマイウェイの方で、分からない奴は分からないままで良い!賛否両論あるほど手応えがあると考えているのかもしれません。だとしたら、否定的な評価の中にある希望(他の優れた脚本家に任せた方が良い)というような意見には 耳を貸すことは難しそうですね…。
グレシャム様、コメントをありがとうございました。低評価の人達の意見は見事に一致していますね。高評価の人も、低評価の人も、何が言いたいんだかわからないと言う人でさえも、監督のメッセージは皆分かっているし、異論は無いんだと思います。ただ、伝え方を良しとするか残念過ぎると思うかどうかです、たぶん。
ところで”U”ではその人の潜在能力を自動的に読み取ってアバターを形成するんですよね。もし自分のアバターが”ニワトリ”だったり”へのへのもへじ”だったりしたら、たとえ匿名でも私は居たたまれません。50億人の登録者は多すぎですよね(笑)
コメントありがとうございます。
かつて映画評論家の淀川長治氏は言ってました。映画は人が作る物だから、粗があって当たり前。粗探しばかりしてたら楽しめない、と。
不器用でも完璧でもなくてもいいんです。それが時に、その監督や作品の魅力でもあるんですから。
本作、色々言われてますが、個人的には監督の伝えたい事は不器用ながらも伝わりました。