「メッセージ性を変えたサマーウォーズ」竜とそばかすの姫 モルさんの映画レビュー(感想・評価)
メッセージ性を変えたサマーウォーズ
好きな細田作品は「サマーおおかみの未来」です。
音楽は確かにいい。歌唱力も素晴らしい。
でも歌で物語を引っ張るんなら、ベルの歌唱シーンはCGにせずにアニメでいくべきだったのでは?
凄く、残念。全体的に画は綺麗になってるけど、それはあくまで技術が向上しただけで、演出的な手腕は変わらず。
ストーリーに、関してはサマーに遠く及ばず。
ヒロちゃんが自分のお母さんについて話してて、はっとなったりするシーンや、川上さんの駅のフリーズカットとか堪らなく繊細でイイシーンはあるけど、やっぱりUの世界の演出はサマーウォーズと差を感じられない。
むしろ、ちょっと、ダサい。
バラ色の服着て唄って、バラがばらまかれるっていつの時代の演歌歌手よ?
そもそもなんでOzにせんかったん?Ozの改良で良かったんじゃないの?
Bluetoothイヤホン型のダイブモジュールて、弟子の伊藤さんのSAOですら、もちょっとリアルな設定だったわ。
前半のテンポの良さは流石。でも竜が出てきて、そもそも竜に何者なのかと問いかける流れが不自然。
やっぱ☆2つにしよう。
ラストの鈴の歌唱後も、なんでベルに戻っちゃうの?鈴で良かったじゃん。
最も納得がいったであろう展開としては、ラスト歌唱しながら忍とヒロちゃんが竜に呼びかける。歌う鈴に感動して竜が心を開こうとするも、虐待がスタート。
歌を中断し、皆で作戦会議。カミシンが割り出した場所からその地域の人に連絡をとり、皆でUの住人も含めて竜の現実住処を一斉捜索。皆でお父さんをとっつかまえて、鈴がテレビ電話越しに助けに来たよ、の流れ。
再度ベルとしてライブをし、竜のアバターではなくなった竜と、みんなでライブパフォーマンス。
現実の世界でも同時に体育館のステージでライブパフォーマンス。
大団円。
くらいじゃないと。
歌物やるなら、マクロス、超えてよ。