「面白い!けど不完全燃焼...」竜とそばかすの姫 ネロさんの映画レビュー(感想・評価)
面白い!けど不完全燃焼...
初日鑑賞して来ました。
久しぶりの映画なのでそれなりに楽しめたのですが...
少し、脚本が甘いかな〜...
①竜の正体
忍くん伏線が多すぎて、観客の予想を裏切ろうとした結果がなんか...
忍くんが竜希望派(私、笑)も、その他希望派も不完全燃焼的な...笑。
竜の正体が黒髪の男の子(名前忘れちゃった^^;)であるなら、忍くんの存在意義ってなんだったのでしょうか。
途中、合唱団の叔母様が「鈴が恋してる」と言っていましたが、それは「U」の世界で竜に会った後。では、恋愛の対象は竜...?と思いきや、序盤から引っ張ってる想い人をルカちゃんに気づかれて「死んだ...」。結局のところ対象は忍くん???ていうか忍くん、出るだけ出て「U」を利用してるかどうかも明かさないし、途中から「彼が竜じゃなかったら忍くんは何なんや....何なんや...」的なモヤモヤがありました…。まぁ、彼が竜だとしたらわかりやすすぎではありますが(^^;;
結局、鈴の想い人は忍で、ベルの想い人は竜なわけで、「U」の謳い文句である「Uはもう一つの世界、Asはもう1人のあなた」というのは矛盾している=SNSと現実世界の矛盾にも繋がるのかなぁと思ったり思わなかったり。
②物語の象徴
↑上の方にも書いたのですが、やはりテーマとして「SNSと現実世界」を挙げているのは否定しがたいですよね。ジャスティンってネットの「正義」に託けた誹謗中傷、特定班なんて呼ばれる人達を表出してますし(なんか、ジャスティンと男の子達のお父さんは「=」ではなかったこともひっかかったり....裏設定であったりするのかな?)結局、ネットの世界でだけ違う自分になれる鈴は、ベルであってベルでない。鈴(現実)とベル(非現実)の境界線を考えさせられました。まぁ、物語で伝えたいことよりも副題?的な要素の「歌」の方が圧巻で、脚本が薄く感じてしまったのは事実なのですが...キャストさんが脚本を喰ったってことでしょうか(^-^;...⁉︎色々説明つかないところもあったり、ご都合展開も多いですが、2時間鑑賞するのに集中力が切れることもなく、またベルのビジュアルや鈴への自己投影など、脚本うんぬんは置いといて、全体的に楽しめました‼︎
※象徴といえば...ベルのライバル?的な要因で登場するAsの歌手は、韓国名っぽくて(メイクも韓流アイドル風?)...「J-pop」と「K-pop」の対立?対比?構造も描きたかったのかな等...思ったり...明確に何を表したいのかはわからなかったんですが...皆様のご感想を拝読してみようと思います。
③美女と野獣
「スズ→ベル(belle)」や物語中盤の竜の城、薔薇の演出など、オマージュは明瞭でしたね。この作品に美女と野獣がなぜ組み込まれたのかわからないのですが(多分意図があると思うのですが、関連インタビュー等未見)、個人的には「日本版 美女と野獣」を見れた気がして映像を見てるだけでとても楽しめました。しかし、美女と野獣に乗っ取っていうならば、やはりCPは鈴と竜⁈...難しいですね(・_・;竜の正体である男の子との出会いの場面も、なんかただならぬ雰囲気...のような...?私はやはり、物語全体よりも、主人公の想い人に関して気になってるようです笑
総括
面白かった!