「イーアルサンスー・バレンタイン!」1秒先の彼女 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
イーアルサンスー・バレンタイン!
何をするにもワンテンポ早いヤン・シャオチー。映画館では他の観客よりも先に笑ってしまったり、短距離走や水泳ではいつもフライイング。そんな人生を繰り返し、30歳になっても恋人ができないでいた。決して美人とは言えないのかもしれないけど、若く見えるし可愛いと思う。施設で育ったというダンスコーチと知り合い、やがて映画デートや恋人たちの一大イベントである七夕バレンタインでもデートにこぎつけた。すごくいい人っぽい。こんなにスムーズに事が運んでいいの?
そんな大切な七夕バレンタイン。いつもの通り、目覚ましよりちょっと早く起床し、バスに乗り込んだはいいけど、その一日の記憶が失われたまま月曜日を迎えてしまう。どうなったんだ?
時系列をいじるというより、シャオチーの視点と郵便局の常連ウー・グアタイの視点を2部構成で描いた作品。モザイクDJ、痴漢オヤジ、意外なカップルやヤモリといった脇の人物が優しくファンタジックに登場し、失踪したままの父親に関する家族愛も感じられる。最も凄いと感じたのは、シャオチーの日焼け具合が赤から茶色へと見事にメイクされていたり、ストップモーションの映像が凝りに凝っていたこと。
とにかく終盤の海とピンクのバスは印象に残ります。まるで世界遺産のモン・サン・ミッシェル!海の中へバスが突き進んでいくシーンは驚きでもあり、うっとりとさせてくれる風景でした。そんな無茶をするウー・グアタイはやっぱり変人か?とも思ったけど、後片付けもちゃんとするし、秘密の一日だって・・・と、純愛ぶりに涙してしまいました。バランス的には『猟奇的な彼女』のような韓国純愛モノみたい。そして、バレンタインを失くした人はどれだけいたのだろう・・・
バレンタインを失くした人はどれくらい=せっかちな人がどれくらいいるかでしょうね。
いつも遅れている人は、たまに止まった時間を過ごしてるんでしょうね。
すみません、マジレスしたくなりました。
こんばんは いい映画でしたね。起きた時のシャオチーの顔。日焼けだど気付くのににぶいアタシは3秒ぐらいかかりましたが、わかった時には、はっとしました。ワンテンポ遅い気付きでしたけど、顔の半分が強いヤケド状態で、そのわけがあとでわかった時も嬉しかったですね。モンサンミッシェルには何度か行ったんですか?夕陽に照らされるとすごく神々しいでしょうね。羨ましい。