「ロックンロールハードボイルド・ママン」ダーリン MARさんの映画レビュー(感想・評価)
ロックンロールハードボイルド・ママン
言葉も話せず乱暴な野生少女が、様々な人達との関わりを経て普通の人間らしくなっていく様子を描いた作品。だがラストは…。
物語は、野生少女とその育ての親(こちらも人外)が夜の病院にやってくる所から始まる。
いったいどういうこと?と思うシーンが続くが、その理由は後半から…。
野生ママンは元々は普通の人だったのかしら?
細かいツッコミどころはちょくちょくあるものの(主に野生ママン)、悪徳司教の行動理由や、何故ダーリンが病院に来たのか等々のストーリーはちゃんと用意されているし、登場人物のキャラも良かった。
特に主人公のダーリン。
野生児とは言えヒロインですからね。あまりリアルすぎる見た目ではちょっとアレだし、かと言って良い意味で整いすぎていない感じが◎。
とは言え、赤ずきんみたいな格好になったときは普通に可愛かった(笑)
バイオハザードマークやシャイニングオマージュ(⁉)が気になりつつ、ちょっと急成長すぎるダーリンと、叔母さん達いきなりどうしたといったクライマックスも、ここまで急展開だと逆に面白い(笑)
映像とかスマホとかメッチャ活用しますやん。
少し残念な点としては、ふっとちょ看護師やシスター、少女達等々、ダーリンに寄り添う人物達との関わりが皆やや中途半端にしか感じられなかったこと、そして何より、エンディング歌詞の日本語訳…。
やっぱり歌は訳さない方が…。
んで、分かり易く席を立とうとしたらなんと!! …え!?何、それだけ!?
一番見せたかったのは何??…といった印象の作品ではあったけど、このテの未体験ゾーン映画としては、思いのほか取っ散らかっていないし、最初から最後まで普通に楽しめた。
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