ある用務員のレビュー・感想・評価
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「ベイビーわるきゅーれ」の原点
「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」から。短い時間ながら「ぎゅっ」と詰まったストーリーが◎。凄い俳優が沢山出演しているのでびっくり。最近観た作品だと
福士誠治
夏目アラタの結婚(桜井健 役)
芋生悠
仮面ライダーBLACK SUN(新城ゆかり 役)
一ノ瀬ワタル
ヴィレッジ(大橋透 役)
高石あかり 伊澤彩織
ベイビーわるきゅーれ
など。
今後も阪元裕吾監督には注目していきたいと思う。
「ベイビーわるきゅーれ」の前哨戦
「ベイビーわるきゅーれ」の2人が出てくると画面がパッと明るくなる。
阪本裕吾監督が「ベイビーわるきゅーれ」を撮る半年前の作品。
題名が「ある用務員」
これ以上地味な題名は思いつかない。
主演の福士誠治は時代劇の町人髷の似合う誠実な番頭のイメージ。
ヤクザの抗争だから、やたらと撃ち合いになり、簡単に死体が増える。
驚いたのはBGM。
煽りに煽って来る(主題歌はCrazyBo y・・・確かにBGMはクレレジー)
ストーリーを主導するようだ。
個性的な殺し屋たち・・・一ノ瀬ワタル、前野朋哉、
それにベテランの野間口徹が用務員の父親役。
キャストは何気に豪華。
用務員が護る組長の娘に芋生悠・・・ラストの用務員との絡みは
流石に上手い。
ベイビーわるきゅーれの2人(高石あかり、伊澤彩織)に食われ気味だが、
まあ運が悪かったね!!
笑える会話もあるが、殺し合いがメイン。
やや盛り上がりに欠けるが、阪本裕吾監督の個性の片鱗はみられる。
それなりに面白い。
ストーリーはどうでも良い。
アクションとドンパチ。
アクションすげぇ。
チンピラ、殺し屋、プロレスとアクションの違いでキャラ立ちしてるのが嬉しい。そもそもアクションのスピードテンポめちゃいい。
ラストになるほど暗いトーンと、超現実な設定に解離が大きくなりノリづらくなる点もある
阪本監督のオリジン
ベイビーわるきゅーれの続編が待ちきれず阪本監督の過去作を視聴。前もって伊澤さんと髙石さんが出演されてるのを知っていたので登場シーンにゾクゾクした。彼女達のキャラ設定の原点がここなんだと知れたことに感動する。
有り触れたストーリーや強そうに見えない主人公と叫ぶばかりのヒロインに魅力のない作りだったのは残念だったもののアクションは言わずもに一流でした。
ベイビーわるきゅーれへの準備運動
今月『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』が公開されるにあたり、
未鑑賞であった本作を観ることにしました。
ベイビーわるきゅーれ1、2いずれも観ているからだと思いますが、
阪元裕吾監督っぽいな〜と終始感じる作品でした。
割と硬派な設定でありながら(主人公の生い立ちなど)、
ところどころきちんと緩さというか笑いを入れてくるあたり、
また、アクションもそこそこハードで見せ所でありながら、髙石あかりと伊澤彩織を入れ込んでいるあたり等、
みどころ満載なんですよね。
前野朋哉のキャラも最高ですし。
ここから『ベイビーわるきゅーれ』は生まれたんだなとあらためて実感できるとともに
芋生悠や一ノ瀬ワタルを起用するなど、阪元監督の先見の明にも脱帽です。
『ベイビーわるきゅーれ』以外の阪元作品も今後、是非観てみたいですね。
観る順番がよかったかも
画家や彫刻家は、作家独自のスタイルを生み出すまでに同じようなテーマで繰り返し作品を作り上げることが度々ある。1人の作家を追いかけて、そんな所を紐解くのも、鑑賞の一つの楽しみ方だが、今作を観たことも、坂元監督が、ベイビーわるきゅーれの世界を作り上げるまでの足跡が感じられ楽しかった。
ベイビーわるきゅーれを知るより前にこの映画を単独で観ていたら、作品としての粗さが気になって、入りこめなかったかもしれないし、国岡より先に観ていたら、主人公の保護対象の同級生が
国岡役の伊能昌幸だったことでテンションMAXになることもなかっただろう。
そういう意味では、観る順番がよかったのかもしれないのだが、これはこれで、とてもいい作品に仕上がっていると思う。
特に、ラストシーンでの芋生悠演じる唯のセリフと、福士誠治演じる用務員深見とのやりとりにはちょっと痺れた。あそこでプラス0.5。
他にも、高石あかりと伊澤彩織が、殺し屋の役でほぼそのまんまベイビーわるきゅーれのノリなのも楽しいし、「渡辺哲も出てるんかい」とツッコミたくもなるし、前野朋哉は最高だし、とにかく自分はハマりました。
ベイビーわるきゅーれ3が待ち遠しく、未見の方は是非おすすめします。
明確なテーマが救い
子供から大人への過程に起きた出来事をかなりデフォルメさせた作品
誰も境遇は選べない。
境遇に真実が隠されていた場合、どうするのか?
初めての大きな選択
自分がすべき選択が何か? 急に答えを出せと言われても難しいのは当然だ。
裏切りに対する復讐
やられたらやり返す概念
それが正しいと決めつけた世界
親が勝手に始めたヤクザ業 巻き込まれる子供たち
子供に選択を与えない 思い通りにならないと気が済まない
何でも支配しコントロールしたがる。
狂った人々
全滅することだけが「マシ(better)」 せめてもの救いだろうか?
さて、
なかなか強烈な作品
でも大人になる時、境遇によって選択を強いられるときがある。
ユイは「普通」 「普通が何かわからないけど普通」を選択した。
父殺しの男が仇を取れと言っても、それには従わない。
その世界にいたくない。
だから銃など持たない。
この普遍的なテーマだけがこの作品の素晴らしさだろう。
端然と自分の考えで選択できたとき、その時からユイは大人へのステップを踏んだのだろう。
人間ドラマが希薄な暴力映画
登場人物の描写が雑なので、印象が薄く 迫力に欠ける。
ヒロインも か弱いお嬢様タイプの配役であってほしかったが、
平凡な家庭の普通の少女という感じで、イメージと違う。
しかも魅力的に撮ろうともしていない。
おそらく監督にとってヒロインはただのお飾りなのだろう。
監督はシナリオも雑。トンデモ展開が多すぎる。
終盤でのボスキャラの暴走や、敵味方の区別なく皆殺し展開。
全く支離滅裂な、フラグを立てるかのような行動。
そしてボスキャラの最後のシーンは、勘のいい人は 予想がついたと
思うが、それを裏切らないガッカリな やられっぷり。呆れた。
この映画の中で違和感が最も少なかったのは、中盤で殺されるヤクザ
だろうか。キレまくって手下を理不尽に使いすてる頭の悪い悪党だが、
人物描写が丁寧だったし、ブレが無かった。
追記)「ベイビーわるきゅーれ」の主人公2人が殺し屋役で出ていた。
感想
前半は退屈で、後半のアクションシーンがよかった。
主人公より前野朋哉や一ノ瀬ワタル、女殺し屋の方が魅力的なキャラ。
ストーリーはつまらなくて、面白いセリフが少しあったりキャラが変わってたり、そこを楽しんで見た。
やはりこの監督は人間を描くのが苦手。
「ベイビーわるきゅーれ」で話題の坂元監督作品。「ベイビー」でも感じたけどやはりこの監督は人間を描くのが苦手のようだ。
闇組織の殺し屋として育てられた男が育ての親である組織のボスの娘を守るために刺客たち殺し屋集団と戦うというよくあるストーリー。
暴力団幹部の父を目の前で殺された晃は同じ組織の真島に育てられる。実の子同然に育てられたというが、実際は学校にも行かせてもらえず殺し屋として育てられ、汚い裏の仕事をさせられてきた。そんな育ての親に対してそもそも愛情なんかわくだろうか。
実の父親を殺したのが真島だと知った晃は葛藤するが、そもそも晃が真島を実の親同然に慕っているという描写は一切ない。晃と真島の間に実の親子のような絆が見えないので観客は晃がなぜ葛藤してるのか理解できない。まさかあのほっぺをひっぱる動作が二人の絆を表してるとでも言いたいのだろうか。
あるいは作り手は観客に対して晃が真島を実の親同然に慕っていると脳内補正して見てくださいとでもいうのだろうか。
そんな絆が感じられない人間の娘を命がけで守ろうとする晃の姿もこれまた理解できない。晃と唯は実の兄妹のように育ったという事情も当然ないし、やはり二人にも絆のようなものはない。この晃の行動原理は全く理解できない。これも脳内補正が必要となってくる。
娘の唯もなんだか父との関係で悩んでる風な雰囲気を出している。しかし、彼女が何を悩んでるのかはやはりその描写はない。父が闇の世界を牛耳ってることに対して悩んでると、これまた観客に脳内補正を要求してるのだろうか。観客にいろいろと要求してくる作品だ。
本作では主要登場人物たちに当然必要とされる心理描写は一切ない。まるで登場人物たちはただの記号でしかないのだ。闇組織で殺し屋として育てられた男、闇組織のボスを父に持つ娘等々、設定はそれでいいけど、本編で彼らが何に対してどう感じてるのか描写がないと観客はまったく感情移入出来ない。
主演俳優も娘役の女優もけして悪い役者さんではないのに作品の中で活かしきれてない。
あとキャスティング、野間口徹が暴力団幹部というのはさすがに無理がある。唯の幼馴染のヒロもスタントマンだろうがとても高校生に見えないし華がなさすぎる。本田のキャラは唯一良かった。親父に似なさすぎだけどね。こっちが引き取った子供でしょ。
割り切ってアクションだけ楽しもうと思ったけど、とりたててすごいアクションが展開するわけでもない。「ベイビー」の二人も相変らず寒いし、サイドグリップは日本人がやるとリアリティーないって言ったでしょ。
まあ、確かにスタントマンが役自体を演じてるからそれなりに動けてるけど、インドネシア映画の「ザ・レイド」なんかを見てからというもの、並大抵のアクションでは満足できなくなってしまっている。Vシネ観る感覚で楽しむにはいいかも。
アマプラで鑑賞。 先日観た「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」から...
アマプラで鑑賞。
先日観た「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」から同じ監督でたどり着いた映画。
ほぼロケ、メイン舞台は廃校と低予算の典型のような映画だが、それゆえアクションに特化しているので、鑑賞する側もそのつもりで割り切って観ることができる。
主役の福士誠治はこれが映画初主演だそうだが、主演としての演技そのものよりもこの作品の雰囲気に合っているかどうか大事だろ思う。
そういった意味では翳があり、幼い頃から殺し屋として育てられたという設定にはかなりハマっているといって良いと思う。
本作の肝である格闘シーンでは肉弾戦とガンアクション2つとも見応えがあり、特に肉弾戦ではヒロインの友達、湯布院、シホなど如何にもな格闘技経験者達がリアルファイトを堪能させてくれるのだが、逆にガンアクションにおいては動きは良いが至近距離でも全然当たらない嘘っぽさに苛立ったしまった。
女子高生殺し屋のリカとシホ役の高石あかりと伊澤彩織はこの後「ベイビーわるきゅーれ」で主演を務めるのだが、この2作は同じ年の上映なので阪元監督は相当これらのキャラクターを気に入り、そして手応えを感じていたのではなかろうか。
一方アクション以外では般若や前野朋哉が真逆のタイプのヤクザを演じそれぞれ強烈なインパクトを残したのだが、ヒロインの芋生悠はもうちょっとで、てっきり新人かと思いきやWikipediaを見るとこれまでに相当数の映画やテレビに出演している事を知り驚いてしまった。
やっぱり面白かった
福士誠治初主演のクライムアクション。
「わるきゅーれ2」公開に合わせ久々に観ました。
邦画のクライムアクションとしては中々にすごいんですよね。
それと、主人公福士誠治があり得ないくらい地味。まさに影のよう。
偶像劇だけど本当にテンポが良くて、ガイリッチーっぽいテイストをうまく邦画に落とし込んでいる感じです。
あと低予算だろうけど音楽が良いですね。
後半からの9人の殺し屋と戦うあたりはすごい見応えもありました。
のちの「わるきゅーるれ」の二人も後半に出てきます。
アクションに「わるきゅーれ」のような華はないのですが、何だかんだ好きな作品ですね。
やっぱり面白かったです。
武闘アクションシーンは見もの
阪元裕吾監督作品は、これで3作品目をみた。
最初は「最強殺し屋伝説 国岡」、それから「ベイビーわるきゅーれ」、いずれも、アクションシーン、特に武闘シーンがリズムある組技で、肘やひざという最強の武器となる部分を使った攻撃と防御、防御が攻撃であり、攻撃が防御となる組技シーンがとてもよかったので、今回も期待してみた。期待通り、クライマックスへ向かう格闘シーンではそれが随所に見られて、よかった。
暴力団の幹部を父にもち、その父の兄弟分によって格闘を仕込まれ育てられた主人公・深見。その兄弟分の娘の護衛を目的に、高校の用務員として働く顔をもつ。この設定もワクワクする設定。
福士誠治も格闘シーンがハマっていて、よかったし、カメラワークも動きあったり、寄りがあったりと、アクションをいかに切迫感あるように見せるかというセンスあふれるカットがあって、よかった。阪元裕吾監督作品におなじみの顔ぶれが集結しているのもみもの。
虚しい。。。
親を目の前で殺され、育ての親に裏の仕事をするよう育てられた男の、哀愁の物語?
アクションがかっこいい♪ベイビーわるきゅーれのふたりが登場♪ この作品が先でも後でも楽しめる♪
お話的には、男の生い立ち、男がいる意義、意味、なぜ生まれ誰のために生きるのか。。。最後は虚しい想いに囚われました。
前野朋哉さんがコワイ!
キレ具合ってか壊れ具合ってかとにかくコワイ!
のっぺりした優男風の役ばかり見てたのでかなり新鮮♪
とても面白かったです。
【”哀しき定めを負った用務員・・。クライムハードアクションムービー。””ベイビーわるきゅーれ”の、髙石あかりさんと伊澤彩織さんと”最強の用務員”福士誠治さんの接近格闘戦は、もっと観たかったなあ・・。】
■用務員としてとある高校で働く深見(福士誠治)は元暴力団員だった父(野間口徹)を持つ男。
暴力団には属さず、学校に用務員として身を置くのは、父親の組兄弟・真島善喜の娘・真島唯(芋生悠)の見張りを務めているからだ。
ある日、抗争で善喜が殺され、娘の唯が狙われることになり…。
◆感想
・福士誠治さんの映画初主演作という事に驚く。もう、10作ぐらい、主演していると思っていた・・。
・ストーリー展開は、可なり粗い。ドンドン人が殺されて行く・・。
ー 印象に残ったのは、矢張り般若さんかな。ラッパーでありながら、漂う狂気感が凄い。ー
・一番の悪党が、一見善良そうな本田優介(前野朋哉)というのも、ナカナカである。
<個人的には、唯の命を狙う多くの殺し屋の一人、伊澤彩織さんと、福士誠治さんの接近格闘戦をもっと観たかったなあ・・。>
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