「観る順番がよかったかも」ある用務員 sow_miyaさんの映画レビュー(感想・評価)
観る順番がよかったかも
画家や彫刻家は、作家独自のスタイルを生み出すまでに同じようなテーマで繰り返し作品を作り上げることが度々ある。1人の作家を追いかけて、そんな所を紐解くのも、鑑賞の一つの楽しみ方だが、今作を観たことも、坂元監督が、ベイビーわるきゅーれの世界を作り上げるまでの足跡が感じられ楽しかった。
ベイビーわるきゅーれを知るより前にこの映画を単独で観ていたら、作品としての粗さが気になって、入りこめなかったかもしれないし、国岡より先に観ていたら、主人公の保護対象の同級生が
国岡役の伊能昌幸だったことでテンションMAXになることもなかっただろう。
そういう意味では、観る順番がよかったのかもしれないのだが、これはこれで、とてもいい作品に仕上がっていると思う。
特に、ラストシーンでの芋生悠演じる唯のセリフと、福士誠治演じる用務員深見とのやりとりにはちょっと痺れた。あそこでプラス0.5。
他にも、高石あかりと伊澤彩織が、殺し屋の役でほぼそのまんまベイビーわるきゅーれのノリなのも楽しいし、「渡辺哲も出てるんかい」とツッコミたくもなるし、前野朋哉は最高だし、とにかく自分はハマりました。
ベイビーわるきゅーれ3が待ち遠しく、未見の方は是非おすすめします。
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