「明確なテーマが救い」ある用務員 R41さんの映画レビュー(感想・評価)
明確なテーマが救い
子供から大人への過程に起きた出来事をかなりデフォルメさせた作品
誰も境遇は選べない。
境遇に真実が隠されていた場合、どうするのか?
初めての大きな選択
自分がすべき選択が何か? 急に答えを出せと言われても難しいのは当然だ。
裏切りに対する復讐
やられたらやり返す概念
それが正しいと決めつけた世界
親が勝手に始めたヤクザ業 巻き込まれる子供たち
子供に選択を与えない 思い通りにならないと気が済まない
何でも支配しコントロールしたがる。
狂った人々
全滅することだけが「マシ(better)」 せめてもの救いだろうか?
さて、
なかなか強烈な作品
でも大人になる時、境遇によって選択を強いられるときがある。
ユイは「普通」 「普通が何かわからないけど普通」を選択した。
父殺しの男が仇を取れと言っても、それには従わない。
その世界にいたくない。
だから銃など持たない。
この普遍的なテーマだけがこの作品の素晴らしさだろう。
端然と自分の考えで選択できたとき、その時からユイは大人へのステップを踏んだのだろう。
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