「うーーーん、足りないなぁ。」ある用務員 バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
うーーーん、足りないなぁ。
あーぁ、面白くなりそうなのになぁ。残念な作品でした。
題材はおもしろいです、面白くなりそうです。ストーリーも悪くないです。設定も。
主人公のジレンマ満載の殺人マシーン、歪な人生満載、変な家庭環境満載、パワーゲーム満載、バイオレンス上等、、、、、、なのに、これだけ駒が揃っているのに。。。。振り切ってないんだよなぁ。
主人公のキャラ設定が・・・いまいちなのかなぁ?
動機が見えているようで表面的というか・・・。もっともっと葛藤するべき人生歩んでいるはずなんだけど、妙な行き当たりばったりで格好つける人にしか見えないんだよな。
「ダークヒーロー気取ってます」みたいな感じなんだよなぁ。
わかりやすくしても良かったような気がします。
それと、残念ながら刺客軍団が妙にしょぼい(笑)
もっともっと殺人ゲームっぽい雰囲気とスピード感が欲しかったなぁ。
カタルシスがないんですよね。戦いの。
唯一、本作の見ものは前野さん演じる「本田」です。
これは良いです!「これこれー!」って感じです。
この無慈悲かつ無敵な感じ。いーじゃないですか!彼の生い立ちとこれまでの人生を考えるとそれだけでもドラマになりそうです。良かった!
が故に・・・残念。振り切ってないのです。
繰り返しますが、主人公の生い立ち、その上で置かれている現状、そして葛藤、当時主要登場人物も同じくとても面白い設定なのです。
それらを作品として昇華できなかったのは残念です。
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