「母は守る」明日の食卓 りかさんの映画レビュー(感想・評価)
母は守る
高畑充希の子の勇については、学校の対応が最悪。給食費集金当日に仕事中の親を呼び出すかな?ダラーとした担任や主任か教頭みたいなのが「(デリヘルの息子に)仕込まれてます。」とデリヘルの親(山田真歩)以外にはっきり言うのなら、学校できちんと対処すべきところ。高畑充希が職場のコンビニで山田真歩に言いがかりつけられたり、デリヘルに勧誘されるなど論外。この勇が生まれて来なければ良かった、と思い込む訳が不明。高畑充希がしっかり背中を見せているのだから。
尾野真千子の子優も謎。父は何かの拍子に見境なく母に当たり、それを見て育った子は両親を騙そうとし、祖母にまで暴力的になるのか。いい子いい子と言われてはいるが、かと言って過度な期待もされていないのにあんな風になるのか?普通母の味方になるかと。ストーリーに合わせた人物像にしたのではと感じた。子役は上手いけど。
余談だが、佐伯という担任が子供の名前にさん付けし、母親側の君付けと噛み合わなかった。多方面への忖度で男子にもさん付けしているが、観ていてやはり違和感を感じる。学校•教師自体が確かな理論を持たずに事なかれを選んだ実態に思う。
菅野美穂、あの昔からのギャーという叫び声はやめて欲しい。あの声を出していたら熱演と言えるのだろうか。ここの悠宇が、自分たちが生まれて来なければ良かった、という思考に入る理由もよくわからない。ややもすれば、父と弟の男三人でプールの時のように仲間になっているのだから。ま、父は捨てられたけど。
ある程度は親子と言えど意思の疎通が上手くいかず揉める事もあるかと思うが三人のユウの卑屈な気持ちになるほどと肯ける根拠が不十分に感じた。
また、ユウ君殺しの犯人役を三人の主役の母の誰かにせず大島優子に押し付けるのは何なのか。ブログの読者だからと無理無理こじつけたが、ここでドッと関心が薄れた。この人、誰?と。
それぞれの母なりに子供を守ろうとしているのは伝わった。