「今年一番の駄作。同じ名前の子を持つ母のストーリーだけじゃ弱い!!ミステリー要素なんか必要ないよ」明日の食卓 ゆっきーさんの映画レビュー(感想・評価)
今年一番の駄作。同じ名前の子を持つ母のストーリーだけじゃ弱い!!ミステリー要素なんか必要ないよ
3人の母親の誰にも感情移入できなかった。リアリティーが全く無い。
観てくうちに解るけど、この映画にミステリー要素なんて必要あるかな?
逆に子供の方が大人。
子供たちの気持ちの方が痛いくらいわかるように描かれてます。
だから、子供に感情移入して観てましたわ。
尾野真千子の子供は、サイコの役どころがとても上手かったが、本物のサイコパスならまだ解るんだけど、サイコパスの『フリ』を10歳の子供が演じられるか?設定に無理があるんじゃないか?
よく無差別殺人犯が無罪になりたいが為に心神耗弱を訴える場合があるけど、弁護士がいる訳でもないのに、サイコパスを演じるのは無理では?
尾野真千子はあの旦那のどこに惹かれたのか?
義理母も変な人だと、結婚前に何回か会ってるなら気づくでしょうに。
2世帯住宅は無理とか思わなかったのか?
見るからに危ない女に、簡単に宗教に入れられそうになったり。
旦那が実はどういう人かが解ったあと、話し合いや葛藤もなく妊娠がわかり、また何事もなかっかのように生活する。
あの旦那の涙の理由は??母親が認知症になったから?
自分の子共がもしかしてサイコパスじゃないかと苦悩もしなかったのに?
お母さんの『あなたは良い子だから』と繰り返し言われる呪縛。言われる度に子供はどんどん親の理想通りの子供を演じなくてはならなくなる。
尾野真千子自身は弱かったのかもしれない。
だけど、自分が弱い=子供を守れない…とは違うのではないかい?
ラスト、母親が諦めずに子供を追いかけたから、彼の本心にやっと触れられた。
高畑充希は、悪いけれどまだ若いのにシンママで苦労してるようにはまるで見えないんですよ。
ドラマ『women』の満島ひかりは20代くらいの時にシンママ演じてたけど、(やはり同じくクリーニング工場で働いてる)ちゃんと2児のママに見えましたよ。
菅野美穂は美味しいとこだけラストに持ってくね。
菅野もシンママになるわけだけど、フリーライターだけでそんなに稼げるのか。マンションのローンは?シンママ奮闘ブログでも立ち上げる?
旦那が無職になって菅野の云う『セックスより、旦那の経済だけ頼りにしてる関係』が終わったから離婚したのか?それとも息子に暴力を奮ったからなのか?
そもそも最初から違和感が…。
好きでもない浮気男と暮らしていくって、そんなに簡単に割り切れるのかな?割り切れるのなら、ある意味立派です。拍手を送るわ。
泣き叫ぶシーンは観てて馬鹿らしくなり、かなりシラケました。
この人の激しい系の演技って、『こんな感じていかが?』と女優から聞こえてくるようで、鼻について苦手。
よく、普通の人を演じるのが一番難しいと役者はいいますね。
感情を全て表出したからと言って、感動するかと云ったらそうとは限らない。
菅野美穂と尾野真千子を入れ替えた方が面白かったかもね。菅野美穂の静かな演技を観てみたかった。さすれば新境地でしたね。
てっきり、子殺しの犯人は菅野美穂かのように撮影してたが、まさか何の関係もない女が犯人とは。大島優子も全く殺人犯には見えない。さらに、どうして息子殺しの母親が他人のブログなんて呑気に読んでいるのか?感情移入がまるで出来ない。
意外とかじゃなく、本筋とは全く関係ない女が最後5分位しか出てこず、いきなり号泣するとかあり得ない。この母親が『ゆう』殺しの犯人とは…。
呆れると言うか、お粗末過ぎやしませんかね。
なんじゃ、これは?
母子の感動作品?+少しミステリー?
ストーリーがズサン過ぎて破綻しています。
ミステリー要素をめちゃめちゃハンパに入れるより、3人の母親が何かのキッカケでラストに出会えれば、連作小説みたいで面白かったんじゃないかなあ。
同じ名前の子を持つ母親のストーリーだけじゃ、どうしても弱いよ。
監督は『糸』とかいう映画の人か〜。今回はちゃんと調べて行くべきだった。脚本も女性が書いたとは思えんよ。男性目線かと。
かなりの駄作でした。今のところ今年一番の。