キャラクターのレビュー・感想・評価
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ちゃんと警護しろよ
漫画家のアシスタントをしている山城圭吾(菅田将暉)は、師匠に指示され、家の外観をスケッチしてた時、その家で起きた4人一家殺人事件の現場に遭遇し、その犯人(Fukase)を目撃してしまった。しかし、警察の取り調べに、犯人の顔は見ていない、と嘘をつき、犯人をモデルに殺人漫画を描き始めた。
優しい山城に描けなかった本物の悪キャラを描いた漫画は大ヒットし、山城は売れっ子漫画家となった。
そんな時、山城の漫画を模した事件が次々と発生し、それに気づいた刑事(小栗旬)達が犯人を追うという話。
途中まで、面白く観ていたが、本屋で防犯カメラに映ったFukaseをどうして追えなかったのか、疑問だった。
それよりもっと、妻(高畑充希)が襲われる可能性に気づいて家に戻る時、それまで警護してた刑事役の中村獅童が山城に付いて行かなかったのはなぜか、ここが最大のおかしな所。
ここだけでマイナス1は確実。
小栗旬を刺して逃亡中の犯人の辺見が防犯カメラにバッチリ映ってたのに、なかなか捕まらないのもおかし過ぎる。
途中まですごく良かったのに終盤の警察の不手際、捜査のズサンさで興醒めした。トータルマイナス1.5位。
小栗旬、菅田将暉、Fukase、高畑充希など役者は素晴らしかった。
背筋がゾワゾワ寒い!
映画告知イメージ通りではあったが、内容は奥深い。邦画のサイコサスペンスとしては最高レベル!刺すシーンはリアルで背筋が何回もゾワゾワしました。幸せな4人家族を妬み殺す両角(Fukase)。山城(菅田)と夏美(高畑)には関係ないと思っていたが、お腹の子が双子だと分かった時は、心理的にゾワゾワでした。刑事役の小栗旬もはまり役でしたね。途中で死ぬなんて珍しい。山城(菅田)は最後には、殺人鬼の魂が乗り移ったのでしょうか?拳銃で撃たれますが、あれって防刃ベストではなかったのかな?両角役のFukaseの初演技でしたが、サイコ感満載でした。できれば、エンドロールでセカオワの爽やかな曲が流れれば、ギャップがあって良かったと思いました。
小栗旬さん・菅田将暉さんの競演✨
漫画家山城を演じた菅田将暉さんの自然な演技に冒頭から引き込まれ、改めて演技の振り幅が大きい役者さんだと感じました。
族上がりの刑事清田を演じた小栗旬さんの深みのある演技に魅せられ、終盤の○○シーンでは、思わず「止めて!」と心の中で悲鳴を上げていました。落ち着きのある声と渋さの増した大人の魅力に溢れていました。
殺人鬼両角を演じたFukaseさんの怪演が凄い。微妙な違和感が何とも言えず不気味でした。
高畑充希さんが山城を優しく支える妻夏美を可憐に演じていた。心の純粋な役が似合いますね。
凄惨な殺人現場のシーンが暫くトラウマになりそうですが、とても見応えのある作品でした。テンポのいい楽曲もいい。
- 殺人事件て終わりがないんですよ
映画館での鑑賞
観客を安心させない展開が素晴らしい
期待を激しく上回る面白さでした。
ミッション・インポッシブルなどを見ていていつも思います。どんなに主人公のトム・クルーズがピンチになっても絶対に死なないでしょ。
それは緊張に上限があるということです。
本作では絶対に最後まで山城(菅田将暉)と協力して殺人鬼を捕まえると思っていた清田(小栗旬)が殺害されるという観客の想像を裏切る展開が待っています。
それは今後、何があってもおかしくない状態。誰が殺されてもおかしくない状態。緊張の上限の解放です。
そして素晴らしいラストの展開。本作の設定を上手く利用したアイデアで緊張のリミッターを気持ちよく外してくれます。
実際分かりやすい伏線を見せてくれるので、主人公の生死はある程度想像できるのですが、それでもギリギリまでどうなる⁉︎どうなる⁉︎と別の意味でハラハラさせてくれます。
こんなに興奮したラストは久々です!
役者としてイメージが定着していないのもありFukaseのサイコパスぶりは素晴らしかったです。
そして、死体にしか見えない死体役の皆さんも素晴らしかったです。
藤井流星との比較
賭けグルイの藤井流星と比べて100倍FUKASEの演技が素晴らしい
藤井流星の狂ってる役は、ただ大声だけだけどFUKASEの演技は狂気が見える
ガチのサイコパスじゃないかと思うくらい
多分、役者として今後もオファーが来ると思うけど、果たしてこの作品以上が演じられるかな?
こういう悪役が映える映画は確実に主演を食ってるから、それもまたいい
それにしても小栗旬が殺されるとは思わなかったし、FUKASEを崇めた辺見の恐怖を残した後味が、いい意味で悪い映画
セカオワFukaseさん、恐るべし
予告編および期待どおり凄い映画でした。
菅田将暉さん、小栗旬さん、中村獅童さん、高畑充希さんが演技派俳優さんたちであることはもちろんですが、やっぱり特筆すべきはセカオワのFukaseさんですよね!?不気味で本当にサイコパスとしか思えない熱演ぶりでした。
まさか「Welcome to the “STARLIGHT PARADE” 星が降る眠れない夜にもう一度連れて行ってあの世界へ〜」って歌ってるファンタジーよりのボーカルとは信じられません。デビュー当時バントメンバーで共同生活を送っていたとも聞いてましたが劇中の怪しい宗教団体は実話?なんて思ってしまいます。(メンバーのLOVEさんは殺人鬼にありがちなピエロのお面かぶってますしね。)
Fukaseさんこれからも色々オファーがありそうですね。それにしても『罪の声』では記者ではありましたが星野源さんのテーラーにお客として訪れたみたいにハッピーエンドっぽくなって欲しかったですね。衝撃的でした。
編集者の中尾明慶さん、最初の対応と売れっ子になってからの手のひら返し対応、よかったです。(さすが仲里依紗さんとBigLoveしてるだけのことあります。)
ただ実行犯が逮捕されてないこと、高畑充希さんの不安げな表情から、なんだか続編がありそうな余韻を残したエンディングで気になります。エンドロール後に何かヒントがあるのかとも思いましたが。
余談ですが殺人犯の部屋のデザインまでFukaseさんがやってるみたいですね。多彩です。少しグロいことには目をつぶるとして息のつけない、なかなかの衝撃的作品で面白かったです。日本映画もやりますね!
追伸
今日は『漁港の肉子ちゃん』となんとも両極の二本立てで若干疲れてしまいました。肉子ちゃんを後にするべきでした?!早く帰ってお風呂入ってビール飲んで寝よ!
2人の共作
オリジナル脚本ということで楽しみにしていました。
長年温めていた企画を実現したのは菅田将暉さんの存在だとか…主人公は当て書きに近いのか、ハマり役でした。
そして本作の出来を左右する殺人鬼がセカオワのボーカルFukaseさんという大抜擢!
劇場予告をみて鳥肌が立つようなそのキャラクターにワクワクして初日に鑑賞。
殺人現場シーンは邦画にしては珍しく予想以上の血、血、血の爆血。
とにかく浴びるような迫力ある流血シーンが多い(汗)
ストーリーはツッコミどころあるけど俳優さんたちは活かされててとても良かった。
菅田さんはもちろん、刑事役の小栗旬さんや中村獅童さん、妻の高畑充希さん…などなど。
小栗さんと菅田さんの部分はヒューマンドラマみたいで胸に沁みて泣けた。
それにも増してFukaseさんの怪演&熱演に拍手でした。
演技が初?とは思えないくらいのヤバーーーい殺人犯。
これからたくさんオファー来ますね♪
殺人鬼が生まれるきっかけとなった、4人家族を幸せの一単位とするコミュニティ?宗教?があっさり描かれて動機を理解出来なかった私。アホでごめんね。
劇中で漫画家山城圭吾が描くサスペンス漫画「34」を読んでみたい。
古屋兎丸先生よろしくお願いします!
凄く面白いです(ネタバレ注意)
ストーリー、描写、役者どれをとっても素晴らしい出来だと思います。
主役の菅田将暉さんは勿論の事、小栗旬もなかなか良かったです。中盤では、主役を喰う勢いもあります。
Fukaseさんもいいですが、あとチョットだけ存在感があっても良かったかなと思います。例えばもう少し猟奇的な感じにするとか。そうすれば他の役者とのバランスがもっと良くなる気がしました。
(他の方のレビューをみて、大切な事を思い出しました。Fukaseさんってミュージシャンで役者ではなかったですね。あんまりにも演技が上手いので役者さんとしてコメントしてました(^^;)
漫画の最終話ですが、双子の設定に最高に痺れました!
病院の駐車場での「だからベビーベット、、、」の何気ない会話に繋がるのが、素敵すぎます!
あと漫画では菅田の上にFukaseが覆い被さるシーンで、実際は逆になるのは2人とも紙一重という意味なんだと思いますが、チョット別解釈で遊んで見ました。
映画の中で、Fukaseが家族を襲うシーンがあるのですが、実際に襲うシーンをなくして、殺人現場で写真を撮るぐらいにすれば、実は今までの犯行は菅田将暉が行ったことで、Fukaseは、菅田将暉を崇拝しており、菅田を尾行した後、犯行現場の写真を収集していたという設定もありかと思いました。
コロナで今年は映画にあまり行けてないのですが、今年見た中で1番面白かったですね。
『“キャラクター”が自分か、“自分”がキャラクターか』
「漫画家と殺人鬼が交差する」「セカオワのFukaseさんが演じるらしい」「高畑充希さん出るなら観なきゃ!」と粗い予備知識を持って観に行きました。
Fukaseさんが演じてるところは見たことないので不安という意味で気になってたのですが、
鑑賞中「なんだ役者じゃん、一挙手一投足がどうくるのか分からなくて楽しい、面白い」ってなりました。本当にFukaseさんの演技は観てて飽きないし狂気をやり過ぎてないのがとてもリアルを感じて、くどさを感じないので良かったです。
殺人鬼の役にのめり込み過ぎるとピエロ(道化師)にみえちゃうんですけど、現実味のある殺人鬼だったのでめちゃくちゃ好みでした。
高畑さんは警察官役なのかなと思ってたら妻役でした。ふっるいジェンダー観ばりばりの妻役で、『高畑さんにこんな役してもらいたくない!強い女がいいのに!!』って思いました。びっくりするくらい“妻”の描き方が古すぎて『アップデートしてくれ!』って心の中で叫びました。多分監督と脚本家のせいですね。高畑さんの息を使って声色を変える演技が好きなのですが、今作でも相変わらず素敵でした。ただただ古いジェンダー観が残念で残念で(泣)
菅田さんはなんかえらい棒読み?の演技な気がしました。事件の核心に触れたときの「え?」とか、血の繋がりが無い母への言葉「ありがとうお母さん」とか、検診帰りの妻への「おれ酷いこと言った」など。普通の人の演技、そんなに上手じゃない気がします。菅田さんと菅田さんの母親役の演技がひっかかりました。
全体的に面白かったです。
Fukaseさん(殺人鬼)を観る映画だと感じたので、むしろFukaseさんが魅力的に映っていないのなら何の面白みも無い映画になると思います。
だけどとても魅力的なキャラクターになってました。
あも、殺人鬼には名前が無いんですよね。何かのキャラクターになることで自我を保ってた。あの部屋に帰ってくる時いつも「ただいま」と言い、誰もいない空間に話しかけるんです。背中には笑顔のマークが4つ。自分が家族と引き離されたことで、『家族を永遠に一緒にしてあげなければ』と思い、家族を殺害してた。
殺しても殺しても満たされない苦しみやもどかしさをFukaseさんの演技から感じました。
映画館で観てみて良かったです。
画力の高さは最大の武器
良い役者さんは脚本の穴を塞ぐし、意図のある演出はクオリティに繋がる。
ヤッベー。おもしれぇ。と言うか。怖い。気色悪い。嫌な感じで鈍重。テンプレな展開もあるけれど、一箇所だけ「ウソ!マジか?」で裏を取られてしまいました。救世主だと期待してたのに、そこで、アイツにヤラレルなんて!
と。終わり方も不穏で好き。
まず画が堪らんです。撮影は近藤哲也さん。三角窓の方ですね。イヤ、こっちの方が全然良いです。監督は「帝一」「恋雨」の永井聡さん。コレは突き抜けた感、あります。最高。
殺害現場の描写が無いんで恐怖感のアップダウンが無いんです。ピークもボトムも無し。コレが逆に、不穏さを保持し続けてくれたりします。遺体だけは見せると言うエグい演出です。イヤらしいくらいに。
カメラの静・動の使い分けも好き。山城の心理の動揺を表現する場面では揺れるスクリーン。両角の表情をとらえる固定カメラ。ストーリーを動かす時は画角も動かす。みたいな、細かい、意図のある使い分けが好き。
まぁ、好き嫌いはあるかも知れませんが、映画として、このクオリティには大満足です。
一般人が銃を持たない日本で。刃物を持っただけでシリアルキラーが仕上がると言う恐怖です。それを「血」を使った演出だけでやってしまう訳です。
警察無能の演出は、ちょっとだけ、あれだけど。山城を撃ったのは防弾チョッキを着てると知ってたからですよね。でも、ちょっと「えええ?そんなー」ってなりました。あの場面まで、無能を晒してきてるだけにw
わざとらしいって思う展開もあるけれど、コレは好き。
良かった。とっても。
「まときみ」が無ければ年一だったのに、って言う映画でした!
「ホムンクルス」も面白かったし、「見せてあげる」もなかなかのもんでした。これも良かったです。で、言いたいことがw
「どうした邦画。苦手分野じゃなかったのかーーー?」w
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この映画のラストの何が不穏かって言うと。
辺見は捕まっておらず市中を彷徨いている。
二人の赤ん坊は姿を晒しておらず、声すら聞こえない。
包丁を研ぐ音はするけど、誰が研いでいるかは分からない。
それは生を奪われた二人の復讐を企む夏美がたてている音かも知れないよ、って事で。
キャスト、設定は良いのに脚本、演出が...
キャスト、設定はとても良く、これは面白いハズと期待して
観たが、残念ながら期待外れでした。
この手の作品は観ていて、『常識で考えてそんな行動とる?』って思わせるような引っかかりを観ている側に感じさせてしまうと、物語に入っていけなくなってしまい、
すべてが台無しになってしまう。
その点に置いても冒頭の菅田将暉が演じる主人公が
壮絶な殺人現場と犯人の顔を偶然観てしまうシークエンスは
最も重要な物語の導入部となるのだが、
そこでの演出が違和感しかなく、いきなり引っかかってしまう。
室内から爆音で音楽が聞こえる他人の家の玄関で、家をたまたまスケッチしている主人公に、隣の家の住人が、音がうるさいからなんとかしろと苦情を言ってきたので、苦情を言われた主人公が家の住人にコンタクトを取ろうとし、チャイムを押すが反応がない為、勝手に家の中に入っていくのだが、
正直、常識で考えてそんな行動を取る人間などまずいないだろう。一応、主人公は『いい人』だからと言う薄い理由づけはしているがこの行動動機には弱すぎる。
単に殺人現場と犯人を目撃させるだけなら、もっと自然な流れでの持っていき方はいくらでもあっただろうにと思う。
と、いったような、『え?普通そこでそんなことする?』
とツッコミを入れたくなるような演出がそこかしこに存在し、物語の勢いだけでは流せない不自然さが色々と邪魔をしてしまっている。
キャスト、設定は非常に面白くなる要素だらけなのに、
この仕上がりは非常に勿体ないと感じてしまいました。
『セブン』の衝撃を思い出す
日本の映画でここまで容赦のない描写に踏み込むことができたことに驚いたと同時に、D・フィンチャー監督の『セブン』をロールモデルとしているようにも感じました。
ケビン・スペイシー演じるジョン・ドゥー。
その名前はいわゆる〝名無しの権兵衛〟という意味でした。
人が名前を与えられず、帰属する家族も場所も与えられないままでいることがどれほど人間としての存在意義に対して影響を及ばすのか、倫理観や道徳という観念は決して人間本来の気質などではなく、恵まれた環境や人間関係によって後天的に育まれるものなのだ、というようなことが恐ろしいほど伝わってきます。中東地域の内戦やテロが生み出した出自不明の子どもたち、帰属する家族も社会環境にも恵まれない子どもたちがISに簡単に洗脳されてしまうのも、根は同じことなのだと思います。
ところで、タガーが菅田将暉さんの右手人差し指と薬指の間を意識的に傷つけた理由ですが、どなたかお分かりでしょうか。
私は、指を動かす神経を切ることで、もう絵筆を思い通りに動かせなくする残虐さだと思っていたのですが、入院中のベッドで亡くなった清田刑事(小栗旬)の姿をキチンと描けてました。
捕まっていない◯◯◯のこと以上に気になってます。
演技もストーリーも良いのに…
全ては詰めが甘い…
何故? 最初に目が合ったと話しているのに
殺されてないの?
あのシーンのラストをフェードアウトで終わらせる
のもいかがなものかと…
緊迫感やテンポ、そしてその後の展開を考えるなら
カットアウト 黒味残しの方がよかった気がします
そして、その後のシーンは単行本が発行されるまで
何も起こらなかったのか?
その後は週刊なのか?月刊なのかはわかりませんが
そのテンポになるから余計になんで?と思ってしまう
全部がご都合主義なので伏線とか回収が…
週刊で話題になったと考えると単行本が出るまで
待たずに犯人は進めていくのでは?
ラストの尻切れトンボのせいで全て台無しに
している気がします
ラストの展開まではいい感じなのに…
そこまては犯人はちゃんと漫画に合わせるのに
ラストは変な所で変えてしまう
その辺りも変
犯人は幸せの4人家族がターゲットでは
あるけど漫画に合わせるが主にしてるのに…
演者の演技が良くて見応えはあります
兎に角勿体ない…
キャラが立つと映画が儲かる
PG12指定
遺体のアップ画像がある
刃物による殺人場面がノーカットである
妊婦が刺される
などの描写が含まれるので、苦手な方は注意してください。
映画を見るときにどんな描写による規制なのか書いて欲しいと思ってしまう。
グロは大丈夫だけど、性暴力のある映画やスプラッターは苦手だ。人の悲鳴が苦手なんだと思う。
あれは、配給会社がちゃんと告知できないものなのだろうか?
●ストーリー
先が読めてしまう。ありえない警察の対応連発で冷める。
動悸が曖昧で殺人鬼のバックグラウンドが浅かった。
●山城圭吾(菅田将暉)
根は良い人な人格だった。最後のカットで写る目が、人を刺したことで一線を越えてしまった、無垢な頃には戻れない感化を受けた人の目だった。
菅田将暉の演技は好きだなぁ。
目で演技できる役者さんは最高。
妻の夏美(高畑充希)の漫画家の妻役は難しかったろうに、言葉や所作で優しい気持ちが伝わってきた。
●両角(Fukase )
殺人鬼としての気持ち悪さはあったけど、カリスマ性は無かったのが残念だった。自分のこだわりと言うか、幸せな4人家族を崩壊させることで、何を満たしたかったのか。満たされていたのか?おそらく満たされることを望んでいないのでは?複雑な殺人鬼のバックグラウンドがただの予想だけで語られるので、物語が進むにつれてキャラクターが希薄になってしまった。
初演技だから仕方ないけど、操り人形のような主体性のない殺人鬼だった。
●清田(小栗旬)
演技の昭和感がキムタクを思い起こさせた。
あんなにバシッと髪型決めて働ける刑事いるの?
物語の終盤で逸見に刺されるシーンが最高潮に怖かった。
ここで死ぬの?死ぬのは上司の真壁(中村獅童)じゃない?!とキャラクターが勿体無いな〜と感じてしまった。
真壁が上の判断だばかり繰り返すから好きになれなかった。
誰かに影響を与えたいと思う漫画家のクリエイター魂と自分の思いを消化させたい殺人鬼のクリエイター魂の描き方が面白かった。
行動し、表現する行為は同じでも、ある一線を越えるか超えないかで見える景色も違う。
誰かのために描くのか、自己満足のために殺すのか。
生きているだけで人を魅了するクリエイターは沢山いる。
それを受け取る私のようなレビュアーズにとって、映画に影響されることも多い。
人は関わる人によって人格が形成されていく。
さて、次はどんなキャラクターに感化されようか。
映画を観る楽しさをふと思い返した作品だった。
怖かった。。そして小栗旬さん。。
小栗旬さんと、メインのお二人、予告編で何度も見ていたので、内容的にまぁ凄惨なシーンが怖いだろうなぁ、と予想していましたが、
やっぱりちょっと怖かったです。
あと小栗旬さんや、主役の漫画家さんの展開は全く予想出来ないものでした。これは見て確認して良かったです。
ただ両角(りょうかくと読むのかとおもったら違っててびっくり。)の、
もっと詳しい生い立ちに踏み込んだ脚本にしてほしかったです。なぜあそこまで歪んだ性格になったのか?一家4人ばかり狙う理由の、多分これだろう、という推理や提示はありましたが、
両角本人が何も供述していません。
自分はどういうところで産まれて、どういう境遇の子ども時代で、どういう仕打ちを受けたのか。無戸籍のようですが、本人の口から何が悲しかった、何が辛かった、何が大変な人生だったのか、もっと一応犯人側の言い分もしっかり観客に提示してほしかったです。
毎回紐で全員縛るのも体力のほか、毎回あれだけの縄とかガムテープ的なものを犯行現場に持参するということは、もっと荷物必要にも思うし、毎回使い捨てだからけっこう縄代でも経費かかります。もっと働いている必要があるし、そこまでお金かけて連続事件起こすほどの強い動機が分かりません。
犯人の動機付けの甘さだけか残念でした。
でも菅田将暉さんの特に後半の演技、凄かったです。
世界の終わり。
冒頭から引き込まれていく。
目を離せない展開。惨殺された血の量に怖さが重なって世界観が出来ていく。事件はいつも殺された後なので (殺してからなぜ手足を縛るのか不思議に感じたが謎)その為に体力を使うのか。
初め殺された人たちの血痕に怖さを感じたがそれより怖さを感じたのは…… 小栗が不意に刺された時の驚きと怖さが半端ない。(衝撃すぎて思わず声がでる)クライマックスの菅田が刺された時も。現場は衝撃的。
犯人の部屋の中が異様でまたヒョウヒョウとした顔が……マンガの怖い顔と被って怖さが増すのかもしれない。
最後までよくできたstory。余韻がいつまでも残る。
「私は誰だ」この一言に尽きる
こんな菅田が観たかったんだよ!!と終始思っていた。長い間待っててよかった。菅田の代表作になるであろう傑作。
オープニングの歌詞にもあるように、アイデンティティの確立が人を人たらしめる要素ではなかろうか。根本にそれがない人間は人間らしい営みは出来ない。戸籍もなく自分がどんな人間なのか認識できないまま生きていくって辛いことなんでしょうね。
幸せな4人家族がキーワードでしたが、幸せというのは家族の人数や家庭の環境など他者によって与えられるものではなく、今ここにある自分が私という人間であると認識し、私という人間は今あるそのままの姿で十分美しく価値のある人間だと思えるか否か、そういう次元のものではないでしょうか。
時が経つのを忘れるほど魅入ってしまいました。
その場にいるかのような恐怖感
深瀬、顔もわかってることだし菅田将暉が出歩いてる時に警察つけとけばすぐ逮捕できるやろとか、菅田が自宅にタクシー飛ばした時警察付いてけとか、高畑充希はそもそもそのまま家にいる方が安全だろとか、漫画そのままの模倣犯が出たらもっと世間騒ぐだろとか、、、
・・・正直所々ツッコミどころはあったが、それをカバーできる俳優陣の演技力とテンポの良さと面白さだった。
まず深瀬の狂人演技が素晴らしく、これは夢に出てくるやつ。本当に初演技か?これからに期待。菅田将暉は一般人らしさと本人も気づかない程度の少しの狂気に染まってきた感じがとてもリアルだった。高畑充希の嫌味のない優しさと側から見る幸せ感が完全に被害者側のそれでもうバッドエンドしか見えなかった。
全体的な流れがしっかりしててどの場面でも退屈しない。伏線回収はきっちりしてくれるのでありがたい。
高畑充希が双子を孕っていて四人家族として狙われるのは、冷静に考えたら予想できるのに畳みかけられる恐怖で冷静さを失い()、普通にびっくりした。
これらを差し引いて星4!
・・・一人で見るの怖かったぁ。
引き込まれた。
結局は似たもの同士の2人だった。
漫画の中で殺人衝動を放っていた者。
それを現実で再現する者。
Fukaseの方は見るからに様子も危なげでまぁ実際に殺人鬼だったわけだけど、菅田将暉の方は周りにも優しい人と言われて優しい奥さんと新たな命と過ごしているけども殺人鬼の素質があったのだと感じた。(最後の取っ組み合いの笑顔にて)
4人家族への伏線も中々良い。
たまに読めちゃう伏線もチョロチョロ。笑
Fukaseは存在するのか?人間なのか、幻想なのか、実際に殺人を起こしてるのはどちら?など沢山のことを考えながら見てたので少し混乱してしまったので、改めてもう1回見たいと思わせる作品でした。
終わり方も私は好き。どうなったのこの後…って感じで終わるので観てる人はエンドロール中も"キャラクター"への考えが止まらない
見終わってからもだいぶ余韻が抜けないです…
(ちなみにグロいのがあまり得意じゃない私がギリ大丈夫だったぐらいです。歯は食いしばっちゃったけども。笑)
狂気を裏打ちするものが足りない
テレビ局制作なら最後は丸く収まるんだろな。と思ってたら最後割と放り出してくる感じで、へえ。と。
Fukaseさんという方のイッちゃってる感はものすごい。
多分演技で辿り着けないとこまで進んじゃってる。ホントに人殺した事あるんじゃないかと疑うくらい。
でもだから、なぜ彼が人に見つからず連続で人が殺せたのか。という理屈がない分、浮いちゃってる。
なかなかいいラストだっただけに、構成の骨組みの弱さのせいで乗り切れなかったのは残念。
でも主要キャラがガチで刺されたりなんなら殺されるのは素晴らしい。
全200件中、181~200件目を表示