「入れ歯じゃないんかい!」劇場版 ルパンの娘 サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
入れ歯じゃないんかい!
ドラマ版未鑑賞。
翔んで埼玉の武内監督ということで見ることに。
ドラマの時から思っていたが、予告からも伝わる安っぽさ。大コケしそうだなと思っていたが、公開してすぐは意外にも評価が良かったのでそこそこ期待。
んー、まぁやっぱりこんなもんだよねぇ...。
期待して損した!とまでは言わないけど、なんか予想通り。別に面白いけど、ツッコミどころ満載すぎる笑
「Lの一族」の娘として生まれた三雲華(深田恭子)は、警察一家の息子・和馬(瀬戸康史)と結婚をし子宝に恵まれ、お互いの家族間の問題に振り回されながらも幸せな日々を送っていた。
テンポの良さと見ごたえはバッチリ。
これはドラマの良さ活かされているんだろうなぁと。割と飽きることなく楽しめるし、見終わった後は結構な満足感。正直言うと、ドラマ向きだろうなと。ドラマは多分すごく面白いと思う。見てみよっかな
深田恭子より渡部篤郎。
セリフ数も活躍度も登場シーンも渡部篤郎の方が大きい気がした笑 でも、めちゃくちゃいい役。この作品、キャラが立っておりそれぞれの良さが最大限生かされている。家族の雰囲気も会話も面白い。
ドラマ見ていた方が楽しめると思うけど、見ていなくても始まる前に説明があるし全体的に分かりやすい。まぁ、ベタで雑なところもあるけどもそれも良さというか。タイムマシンとか小さくなった!とか適当だな〜笑と思いながらも、結局は笑えている。これはこれで味があっていいね。
けど、許されない適当さもある。
せっかく劇場版なんだからもっと丁寧な作りにしたら良かったのに、これ本当に映画か?と思ってしまう作りの粗さと質の悪さ。ドラマだったらいいんだけど、映画となると話は別。ダサくて安っぽい演出は見るに耐えない。
見るに耐えないといえば、メダルとか鬼滅とかもそう。流行に乗ればいいってもんじゃない。笑わかせようとしているシーン全部滑っている。結構見ていてキツい。普段の会話は充分面白いのにな。無理矢理笑いを取ろうとする必要ないのにな。
アクションが酷いこと酷いこと。
絶対当たってねぇじゃん!とかこれで気絶しないだろ!とツッコミの嵐。これもまたドラマだったらこんなもんかで許されるけど、映画となると大きなスクリーンで見るわけだから「うわぁ...」と思ってしまう。
話自体はとても面白かったです。
ただ、わざわざ映画化する必要はなかったかな。
んー、ドラマを映画化するのは難しいなぁ。そう考えると、「今日から俺は」と「コンフィデンスマンJP」ってすごい作品だ。