くれなずめのレビュー・感想・評価
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【”笑わせてくれ・・、泣きたいくらいの現実の中・・。” ヘタレな男”6人”のおバカトーク炸裂”ファンタジー”ムービー。クスクス笑って観ていたら、知らず知らず涙が滲んでいた作品。】
ー 早逝した親友と、学生時代に山頂で撮った色褪せた写真が、部屋の片隅の写真立てに入れて置いてある。たまに写真の埃を払うとき、彼の笑顔を見る。
彼は当然、若い。 隣に立つ私も若いが、今や当時の面影はあまりない。
けれど、それが”私が、生きているという事だ”と思い、その写真を仕舞うつもりはない。
何よりも、学生時代におバカな数々の事を一緒にやった彼が、私の中から完全に消えてしまう気がするからである・・。 ー
■クスクス笑ってしまったシーン幾つか。
<やや、内容に触れている個所があるので、未鑑賞の方は一端ここまででお願いします。>
◆”おちんちんが可哀想”・・問題。
・高校時代のヨシオ(成田凌)が、アカシ(若葉竜也)にトイレで小用を足した後に話かけるシーン。
”用を足してから、手を洗うじゃない?。これって、おちんちんに失礼じゃない?”
”じゃあ、手を洗ってからすれば良いのか?”
ー クスクス笑いながら、鑑賞。そして、大人になったアカシは全く同じ事をソース(浜野謙太)に言っている・・。
全く意味のない会話を真面目な顔でする、時を超えた二人組の姿。
”男って、ホントおバカだなあ・・。”ー
◆”下半身に着けた匂う赤褌を、気障で、恫喝的な上級生(城田優)のビールジョッキに浸して飲ませちゃう・・問題。
ー 上級生がカラオケボックスの部屋から出て行った後に爆笑するソースとタイセイ(藤原季節)。クスクス笑いが止まらない・・。
◆”又、明日会おう・・、良い言葉だなあ・・”・・問題。
ー ネジ(目次立樹)の家に泊まったタイセイが寝ているふりをしていて、ネジのこのナルシスティックなセリフを聞いて爆笑する姿。
”ナルシストな男ってしょうがないなあ・・”と思いながらも、笑っている自分も同類である・・。ー
■上記のしょうがない男ともう一人、劇団を主宰するキンイチ(高良健吾)も加わり、”6人”の男は友人の結婚式で思い出の赤褌を使って、出し物をするが・・。
ー 受けなかった、と意気消沈している6人組だが、後半のオカシナ6人のキレッキレのダンスを見ていると、”決まっているじゃないか!”
ヨシオが漸く告白した気の強い元清掃係の女性(前田敦子)も笑っているし・・。
けれど、良い年をして赤褌って、どうなのよ・・。
仲が良いんだよなあ、皆。ー
■白眉のシーン
・今作では、全く同じシチュエーションの場面が2度出てくる。
ヨシオが仙台のおでん屋の屋台で(屋台の主人を演じた滝藤賢一の演技が、強烈だった・・)キンイチの舞台を酷評し、その後東京のキンイチの舞台を見て、”良かったよ・・”と言って”一杯飲んで行けよ!”と誘う5人の誘いを断り、帰るシーンである。
1度目は、5人はその場がヨシオと会う最後となるとは思わずに、居酒屋へ・・。
2度めは、5人はヨシオが”既にこの世にいない事を知りつつ”ヨシオを”この世に引き留めようとする。皆、目が涙で真っ赤である・・。
ー 5人の残された男達の、ヨシオに対する気持ちが、炸裂するシーンである。
構成も見事である。ー
・ヨシオの父から、5人にヨシオの訃報が入るシーン。
ソースは妻と買い物をしているが、店外に出た途端にカートにもたれ、泣き崩れる。
タイセイは、他人の自転車に八つ当たりして、警官(岩松亨)に咎められるが・・。
ー この二つのシーンは、特に涙を堪える事が難しい・・。
親友の突然の死を受け入れられない5人の姿・・。ー
<少し捻った、青春の面影を引きづった”6人”の男達のファンタジックな映画。
”6人”の男同士の、一見緩く見えるが、実は強い絆で結ばれていた事が分かる数々のシーン。
クスリと笑えて、可なり沁みます・・。
成田凌、若葉竜也、藤原季節、そして高良健吾。(ゴメン、目次立樹。初めて観たんだよ・・)
現代邦画を牽引する役者さんたちの、過去と現在の生き様を、時に可笑しく、時に真剣に演じる姿も魅力的であった作品である。>
くれなずんでるなぁ~。🎵
高校時代の仲間。
友人の結婚式に参列するため六人が集まる。
成田凌はじめこの六人の個性溢れる人間性がおもしろい。高校時代に戻ってバカ騒ぎ。いいなぁ~ 楽しそうで羨ましい。悪ふざけができる関係っていいですね。
最初。赤フンの下りが長過ぎて間延びした感じがしましたが赤フンで踊った時は感激しました。(絶対ダメだろう)と思っていたので仲間の愛が伝わって感動でした。
最後。吉尾(成田)と最期に会った時、上書きをした五人の顔に胸が熱くなりました。吉尾を偲んで……送り出す
五人で並んでくれなずんでいる姿は……ほのぼのします。
【生きてるってこと】
歳を重ねると、亡くなってしまう友達はどうしても出てくる。
交通事故、不慮の事故、インフルエンザ脳症、肝硬変、ガン、そして、自殺も。
どうしてって思うことは多い。
ただ、特に親しかった友人は、いなくならずに、わりと、その辺りにいる気がする。
都度、…というか、特に、辛そうな時を狙って話しかけてくる。
なーに?
どーしたー?
だーいじょーぶだよ!
なんだよ、励ましにしかでてこないのかよー!?
そんな感じだ。
だから、逝ってしまった友人を送る必要はない気もする。
ご家族の心痛が大きく、その意向もあって、ある友人の葬儀に出ることはなかった。
でも、ひとりで、ある大きな有名なお寺の万霊燈篭供養会で送ってみた。
特別だって。
そっか。
まあ、ふたりに秘密ができたみたいで、それはそれで、なんか自己満足した。
それに、多分、喜んでもらっている気もした。
だから、なんか送ってみるのも良いような気もする。
まあ、答えはないのだ。
答えがないのが答えなのだ。
そして、皆んながそれぞれ、想像力を働かせてみたら良い。
苦い思い出を書き換えてみたり、武勇伝やロマンチックな場面をちょい足ししてみたり。
それがちょくちょく思い出すことに繋がるんだったら、無茶苦茶良い気がする。
それが答えだ。
それが、ある意味、僕達が生きてるってことだ。
※ 前田敦子、なんか良い味出してた。
序盤はイマイチだっけど、少しずつ良い作品と思えて来た感じ。
あらすじだけ確認して鑑賞。
前半の展開が今一つで失敗した感があったけど本作の肝となる、ある事実を把握後は良い映画だなぁ~と思えた印象。
学生時代からの仲間達のストーリー。
自分の学生時代の事を思い出す。
女子学生のミキエ(前田敦子さん)の真面目な性格なキャラがアルアル感があって良い(笑)
カラオケ屋で盛り上がったり、友達の家でお泊まりするシーンが懐かしい。
過去の回想シーンは多目。
だけど、そのシーンを悲しく思わさせる仕掛けが旨い。
「また明日!」ってセリフが印象的。
普段、何気に使う言葉だけど、この言葉には重みがある事を認識。
後半のファンタジー風な演出はちょっと残念で本作には不要だった感じ。
でも何故か涙が零れてしまったのは内緒です(笑)
「ふんどしダンス」の振り付け。
もっと完成度を上げて欲しかったです( ´∀`)
大人の『ほどよい』ファンタジー
バカできる年頃を共に過ごした友人はホントかけがえのない友達だよね。
くだらなくてつまらない事でも何故か大笑いできる。
そんなことを思い出させてくれる作品。
ラス前の特撮?シーンもくだらなさすぎて許せる。
6人の特色が丁度良い感じで観られて好き。
ファンタジーなんだから多少の事には目を瞑ろう…
お金のかかってないチープ?な感じが楽しめる方ならかなり楽しめると思います。
滝藤さんの使い方がちょっと勿体ないかなと。
あそこ遊ばさない方が良くね?って。
6人の友情は本物と感じた
結婚式の余興のために久しぶりに集まった6人組の式から2次会までの時間におこったお話
予告が刺さりまくったので非常に期待していたのですが予告のテンポが良過ぎて本編に少し違和感を感じてしまいました
100分未満と非常にコンパクトなはずなのだが前半からグダグダが目立ちちょっと冗長に感じてしまいました
また6人の関係性がわかってきて心にグッと入り始めた後半も呆気に取られる展開で少し気が抜けてしまった
予告にあった『忘れてやる。思い出にするくらいなら』や『過去なんて書き換えろ』のフレーズが凄く気に入っていたのだがあの辺りも結局どうなったのかよくわからず残念
あのグダグダ感を楽しめればもっとあの6人組をより身近に感じられたのだろうか…もっと感覚を共有したかったなぁ
最後に一言
いろいろ書いたけど彼らの友情はしっかりと伝わった
仲間っていいな…それを感じられてよかったです
追記
一晩あけて考えを改めました
あのお芝居の夜のやり直しは突然去っていった友人を見送るためだったんだなって
そう思うと色々納得できて何だかグッときました
#38 イケメンの無駄遣い
予告編からネタはわかっていたけどだから何ってカンジ。
良い役者さんをいっぱい揃えてイケメンの無駄遣い感あり。
ラスト近くから急に非現実的な映像になりビックリ。
成田凌クンと若葉竜也氏ものなら圧倒的に『街の上で』のほうがオススメ。
そもそも唯一のヒロインが前田敦子なのが残念。
成田凌クンの相手役ならいっそのこと門脇麦ちゃんにして欲しかった(どうせ結ばれないしね)。
公開が延びて待ち望んでいただけにちょっとがっかり😞
赤フンダンスは最後までお預け。
普通に演出していたら、悲しくなるような場面も、独特な笑いで描かれていて、うるっとしかけたのに思わずクスッと笑ってしまいます。
まさか、吉尾の高校時代の文化祭コスプレ姿が、あんな形でラストに繋がるとは…衝撃!笑
ちなみに監督は余興で赤フンハンドベルをしたそうです。
イタすぎて面白い。
そんなシュールな笑いが終始楽しめます。
見終わったら皆さんもきっと、ウルフルズを聞いて余韻に浸りたくなるはず!
独特な世界観ながらもなんだか泣けて良い作品だった。 亡き友人への想...
独特な世界観ながらもなんだか泣けて良い作品だった。
亡き友人への想いみたいなものが、ストレートではないまでもしっかり伝わってきて個人的には好きな作品だった。
感動した……泣いた?って笑ってんのかい〜
過去なんて書き換えてやる --- "それ"が答えだ♪感動した……泣いた?って笑ってんのかい〜(そうです!そうなんです!)!!!!!!
ちんちんに失礼じゃない映画。男ダチの内輪ノリだけじゃなくさまよう幽霊・天国もタイムトラベルもめちゃくちゃ監督らしい松居大悟作品、その頂点!いつまでも子供みたいにくだらないことでハシャぐ内輪ノリ盛りだくさんに、男ってバカだ(から良いんだよ)な〜となる毎度の松居監督節が、今回も驚異の長回しの中なんかでいつも以上に炸裂していて、ズルいくらいノリがリアル。だから「あ〜あるある!分かる分かる!」とすごく共感(ex. 友達ん家に泊まるときの寝るってなって電気消してからのしばらくの空気)。
色々なキャストの高校生コスプレも見られる。ファーストカットの長回しから引き込まれる。最初の方はスベり倒してもしてたけど、それも結果的には観客をこの仲間の一員にする導入部みたい。カラオケのシーンもすごかった。しょうもないこともいいじゃない、どんと来い。この監督作品に対して今まで少し抱いていた苦手意識みたいなものもどこへやら、しっかりと愛おしかった。本作に関してはプロットや時系列入り乱れる語り口なんかもすごく好きで、なんならちょっと嫉妬したりなんかもしそうなくらい。
くれなずんでんな〜作品が後半に差し掛かるほど笑いも涙も感情がしっかりと揺さぶられる。余韻の沁み入るエンドロールまで最高だった。心臓のように血が通っている。突然の終盤自由奔放すぎて「あれ、これ『THIS IS THE END』とか『ソーセージ・パーティー』のセス・ローゲン作品か?」となったけど、そんなところなんかもこの監督らしい。"男ってバカね"ノリ。後悔が創造力の源?いや、あの最高な日々が!いつかまた会える友達へ、またね。また明日会おう。
もしかして俺ってさ、死んで……ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイ!みんなよかった。今年もう4本目の成田凌。正直、『まともじゃないのは君も一緒』ほど"変"ではないけど、本作のキャラクターも結構クセ強めの非モテ男子役で、やっぱりあの見た目では難しいなとは思った。けど、(助演の)イケメン役だけじゃなく、主演でそういう役柄をしっかりとできるだけの演技力・経験をモノにしているということ。今年3本目の若葉竜也は、例えば『あの頃』で仲野太賀が最高だったみたいに、自分の中で忘れがたい存在にしっかりとなってくれた。藤原季節も。ワンシーンとかしか出ない脇キャラも豪華、まさしくバイプレイヤーズ。個人的にウルッと来たのは「すげーお菓子もらって。お菓子もらいにきたわけじゃないのに…」と「今度は絶対電話出てやるから!」
アクセルワークの上手い松居大悟監督が描く、ちょっと男臭くて大人な映画
やっぱり僕は松居大悟作品が好きみたい。結構傑作なつもりでいたけど、終盤のモヤはそれなりにあるのであえてこの評価。元々舞台なだけあって、その違いも気になる作品。
松居大悟の脚本は、アクセルとブレーキの加減が上手いと思っている。基本的にパラレルワールドに観客を引き連れて作っていくような作風。今作もそんな感じ。違和感なく見せておいて、落とすところで落とす。その加減が上手いから、かなり泣いた。ただ、ネタバレレビューを書きたくないので伏せておくが、ちょっとパラレルのさじ加減が強かった印象。あいつららしくもあるんだけど、それではちょっと消化不良で、こっちが置いてかれてしまった。その辺は観てくれると分かると思う。ん?となる人もいるはず。
なので、観た直後は作品にしみじみ来ていたが、ここに来てキャストの方が印象的に。特に6人は皆好きなキャストなので文句なしとして、格段際立っていたのは前田敦子。高校生から大人になるまでのブランクを上手く体現。ある種この作品のヒロインのような存在ということもあって、なかなか際立っていた。あと、脇役の使い方も豪華。キャストがバーッと書いているクセ、あんまり出てこない。ほぼワンカットみたいな出方なのも、時系列を感じさせて面白い。
また、長回しだったのも良かった。挨拶代わりに6人のダラダラした空気が映し出されるが、それをそのままパッケージにしているので、グイグイ引き込まれる。
また同窓会や結婚式に呼ばれた時に観たい作品。全編に漂う哀愁と優しさが堪らない。ちょっとアホな男子をあのイケメンたちにやらせるのもなかなか憎い。舞台版も観てみたい。
涙、酸欠笑い
身に覚えがある学生時代の馬鹿騒ぎに笑い、
事情がわかってきた中盤から涙。
そして、あまりのバカらしさに呆れながらも、
笑いと涙が同時に襲い酸欠になった。
今はコロナで我慢だが、
アイツらに無性に会いたくなった。
ラグビー部、ゼミの悪友達に。
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