「男子6人の“ヘラヘラ感”が愛おしい」くれなずめ あささんの映画レビュー(感想・評価)
男子6人の“ヘラヘラ感”が愛おしい
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なんせ構成がうまい!
物語だけで見るとシリアスな作風になるかと思いきや、本作はコミカル要素が強い。冒頭から“笑い”で突っ走る。
このまま笑いで終わるかと思いきや後半の5人のそれぞれの回想シーンでは思わず涙、その後の心臓が飛び出すという、はたまた予想外な展開で“退屈”とは無縁の96分だった。
明石の“あの時電話に出ていれば”という後悔、
吉尾と欽一のおでん屋でのやり取り、
ソースと吉尾の高校の時のカラオケでのビールのシーン(ここには爆笑)
ネジと吉尾の好きな女の子についてのトーク
もう、可笑しくて、可愛くって。
トイレでの“手を洗ってから用を足す”“用を足してから手を洗う”の件には吹いた。
女のわたしにはわからない男性同士の世界観を見るのが結構好きで、そんな男性たちのバカバカしくもみえるようなやり取り会話が愛おしく感じる。
この世界は白黒はっきりさせるのではなく、グレーの方が良いことの方が多かったり生きやすかったりする。いまこんな世の中だからこそ、“ヘラヘラ感”って大切なんじゃないのかな。
久々の映画館でゆっくりと鑑賞。少しずつ再開してきて嬉しい。クラスターが発生していない映画館がなぜ休業要請?と色々思うことはあるけれど、、、。
今まで行ったことのない映画館に行けるのも楽しい。
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