約束の宇宙(そら)のレビュー・感想・評価
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宇宙モノというより女性映画。仕事と子育ての両立、価値観のアップデートを男性に促す啓発効果も
従来の宇宙モノとは一線を画す映画だ。「インターステラ―」「ゼロ・グラビティ」「ドリーム」など、女性の宇宙飛行士や宇宙開発スタッフの苦闘や活躍を描く作品はもちろん過去にもあった。だが本作「約束の宇宙」は、エヴァ・グリーン扮するサラの宇宙ミッションにおける活躍を取り上げない。重点を置くのは、打ち上げまでのハードな訓練に必死で取り組む姿。そして、幼い娘を離婚した夫に預けて離れることを余儀なくされ、ままならない育児と仕事の両立に悩み苦しむという、働く母親、とりわけシングルマザーの大勢が経験するであろう普遍的な難題だ。
欧州宇宙機関(ESA)の協力を得て、施設から小道具に至るまですべて本物を使用したという宇宙飛行訓練の描写はリアルさに満ち、飛行士らの取り組み方や考え方も含め大いに興味をそそる。だがそれ以上に、サラと娘の不安、さびしさ、互いを想う気持ちをじっくりと尺を割いて描写している点に意表をつかれる。主眼はやはり、仕事と子育ての両立という難題に苦悩する女性の生き方なのだ。
サラが宇宙空間で華々しく活躍することを予想して肩透かしを食ったように感じたが、それも半ば無意識の先入観によるものだと気づかされた。宇宙モノに限らず、専門性の高い職業につく女性や活劇の女主人公などに、男性にも勝る派手な活躍をつい求めてしまうのは、「女性を男性化する」ことによってハリウッド映画に顕著な男性優位主義(マチスモ)のフォーマットにはめ込んできた諸作による刷り込みではないか。
本作の脚本も書いたフランス人女性監督アリス・ウィンクールは、2015年の監督作「ラスト・ボディガード」(兼共同脚本)では富豪の妻子を守る男性ボディーガードの視点でストーリーを語り、ジェンダー要素はほとんど感じさせなかった。だが、トルコの村社会の因習に翻弄される5人姉妹の運命を描くトルコ人女性監督デニズ・ガムゼ・エルギュベンのデビュー作「裸足の季節」に、共同脚本で参加したことが転機になったのだろうか。ジェンダーと社会的役割をめぐる先入観や偏見を改めようとする狙いを本作に強く感じた。
あー女親ってめんどくさい
なんてこのご時世の感想には合わんのやろうけど
まあ、いわゆるチームワークってのを親、子ともども
壊してくれるわ、という周囲のハレーションを乗り越えて
ヨカッタ、ヨカッタ
てのが狙い?
それでも最後セリフなしでロケットを見上げる娘さんに
感動したんですがね。
70点
アレックスシネマ大津 020210513
親子の絆やジェンダー等の問題を含め、前半から中盤へかけて映画が製作...
親子の絆やジェンダー等の問題を含め、前半から中盤へかけて映画が製作をされているのだと思って観ていたら、終盤でなんとまあ掟破りな蛮行を主人公が・・・逆に、「女性ならこんな事が許されるのか?このプロジェクトに携わった数千人以上の努力を無にする、もしくは宇宙ステーションに滞在する全員を危険に晒すような出来事も女性なら許してしまうのか?女性っていったい何様?」とものすごく不愉快になる映画でした。
シングルマザーの宇宙飛行士
主人公(エヴァ・グリーン)は女性宇宙飛行士で、宇宙ステーション滞在ミッションに選ばれる。
幼い娘を別れた夫に預けるのだが、母娘ともに離れ離れに耐えられない。
この映画を見て男と女の違いについて考えさせられた。
ジュテーム‼️❓ボンボヤージュ‼️❓コマンサバ‼️❓ケスクセ‼️❓
辛口ですが、エバさんだからOKとします
やっちゃいました😱
エバ•グリーンの顔が好きという、しょうも無い理由で鑑賞してしまった😅
ちなみにアンハサウェイも好き🥰
たまにやってしまうんですよね😊
女性宇宙飛行士と実娘の関係をテーマにした、面白い設定なのですが、何を描きたいのか私には共感ができませんでした。
火星探索のために、子どもと一年以上離れて暮らすことになるため、様々な葛藤が生じるのは「その通り」と思いますし、宇宙飛行士だからと言って「知性」「体力」「感情のコントロール」など全て兼ね備えているとは限らないのもわかります。
葛藤の中で揺れ動き、それでもどのように現実と向き合うのか?女性の社会進出に関するとても重要なテーマかと。
エバ演じる飛行士は、1年間を共に過ごす宇宙飛行士クルーチームメンバーとの信頼関係よりも、母娘の関係性を優先させるため、飛行士クルーの規律を破ってしまう。
そういう弱さを見せながら、女性の社会進出に対する問題提起という描き方なら「同意」なのですが、規律を破り、お咎めも無く宇宙に旅立っていく姿に見えたため、全く共感出来なかった。
(言葉が足りないので追記)
1年間宇宙船で過ごすため、2週間かけて無菌状態のまま過ごすものの、娘との約束守るために発射前日に施設から抜け出し、戻ってきて体をゴシゴシ洗って済ませる。
他の男性クルーに「あなたは奥さんに子どもを託して気軽で良いわね⁉️」というセリフもあり、女性は大変だよなと、そこまでは共感できたのですが、だからと言って「私はルールを破るわよ」は無いかと😅
そしてエンドロール。
山崎直子さんも含む、かつての女性宇宙飛行士などが写真で紹介されるのですが、これどういう意味なの⁉️
子どもとの約束守るためならルール破る女性飛行士みたいに感じたよ😅
意気消沈して映画館を去り、投稿まで時間がかかってしまいました😅
辛口ですが、エバさんだからOKとします‼️
大丈夫
本作は、母と子の"心情"を描いた物語だ。
"宇宙"に旅立とうとする母親と心底不安ながらもそれを"見守る"幼い娘。それぞれの心情を、"坂本龍一"さんの音楽と共に描いていくのだ。
とにかくこの親子を取り巻く"環境"がとても"優しい"。
母"サラ"の仲間のクルー達は、一度は彼女を咎めながらもちゃんと案じてくれている。娘ステラに関しても、不安で押し潰されないように、ステラの為に何でもしてくれる。サラの元夫であり、ステラの父親である"トマス"の優しさもとても心地良かった。この世界観そのものを、坂本龍一さんは音楽で表現してくれた。
全体的に"白く澄んだ"映像で綴られる本作は、まるで"ドレイク・ドレマス"作品のようだった。とにかく映像も物語も音楽も美しすぎて、眠るのを許されないほどに魅入ってしまった。
本作は過去に宇宙へ飛びたった歴代の"母親兼女性宇宙飛行士"に敬意を込めて作られており、これから宇宙へ飛び立つ事を夢見ている全ての女性に向けた作品である。
キャストもスタッフも本作にとてつもない"情熱"を懸けて作られているのがよく分かる作品であった。
非常に好きな作品でした。
あのシーンだけはダメ
ヤバいですよお母さん
共感薄し
エヴァ・グリーンの魅力に酔いしれる
「強い女性なのに子離れできない母」と娘のストーリーとして見ました。
宇宙飛行士に限らず、子育て中の母親が常に抱えるジレンマをシンボリックに描いてある作品と思いました。男性宇宙飛行士だってもちろん、万一の覚悟で、家族の思いも打ち払って搭乗するのでしょうけど、やっぱり女性(=母親)の方が強いプレッシャーを家族からも世間からも受けてしまうんだなと。子どもは子ども、大人は大人の世界!と、日本人よりは割り切っているイメージのフランス女性でも、娘を思う気持ちがあんなに重いとは、ちょっと意外でした。育ち盛りの娘さんは、文字通りママの預かり知らないところで心身ともにスクスク育っていき、自分の世界を持ちつつある様子を見てホッとしました。
訓練のディテールは「お仕事拝見」ドキュメンタリーみたいで興味深かったです。宇宙に持っていける私物は靴箱1個分で、生理を止めないのならタンポンの容積分持ち物が減ってしまうとか、すごいリアル。あと、宇宙服って「着る(腕を通したり、履いたりする)」ものじゃなくて「(超固い石膏の着ぐるみみたいな中に)入っていく」ものだということがわかりました(イメージ)。
淡々と進むstoryが、リアル.
NHKラジオ、武内陶子さんの『ごごカフェ』に、宇宙飛行士だった山崎直子さんがゲスト出演した時の放送をたまたま聴いていた。その中で、この映画のことを話しておられたので『約束の宇宙』の存在を知った。
とは言っても、『観たい度、約50%』くらいの映画だったけど、なんとなく気になっていたので……、丁度、他の作品を観た時に、バーターで観ることが出来た。
うん、充分、いい映画だった。
さすがに、母娘でロケットを見に行くのは『ありえない〰️』って思ったけれども……、でも、そんなことは些細なことに思えるくらい、淡々と、現実を積み重ねていく話の流れは、かえってrealだった。お母さんが、アストロノーツになって、そして、宇宙に出るのは、とっても大変。いまさらながら、教えてもらった。
そして、ラジオで山崎直子さんが言ってた言葉を思い出した。
『ずっと宇宙に憧れていた。でも、いざ、宇宙に行ってみると、地球に憧れるようになった』と。
映画の中で出てくる『Enjoy gravity』という台詞が気に入った。
あそこはファンタジー
もちろん私も、最後のほうの主人公の行動については疑問を持ちました。そもそもこういう人が宇宙飛行士に選ばれるか?と突っ込みたくなるのも分かります。でもエンドロールを見ていたら、これは映画でフィクションなんだからいいのでは、と感じたんです。
軽い気持ちで約束して、そのままになっている事って、多くの人にあると思うんですよね。宇宙飛行士だってそう。そういう叶えられなかったもろもろを、本作ではサラに代行させたんじゃないかな、と。
奇しくも今日、星出彰彦さんたちが乗った宇宙船が打ち上げられたとニュースで知りました。女性であれ男性であれ、家族や大切な人を残していくのは同じ事。
ああ、こんな大変な思いをして旅立っていくんだな、としばしコロナ渦を忘れてしまいました。
無事な帰還をお祈りします、もちろんサラたちも。
ちょっと思っていたのとは違った。 もっと宇宙の描写とかも出てくるの...
ちょっと思っていたのとは違った。
もっと宇宙の描写とかも出てくるのかと思ってたら全然だった。
母と娘の物語というのでハートウォーミングっぽいのを想像していたけどむしろ割と暗め。
他の人も書いていたけど、主人公が規則破りまくりで、宇宙飛行士として以前に社会人としてどうなのと思った。
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