「大丈夫」約束の宇宙(そら) コマミーさんの映画レビュー(感想・評価)
大丈夫
本作は、母と子の"心情"を描いた物語だ。
"宇宙"に旅立とうとする母親と心底不安ながらもそれを"見守る"幼い娘。それぞれの心情を、"坂本龍一"さんの音楽と共に描いていくのだ。
とにかくこの親子を取り巻く"環境"がとても"優しい"。
母"サラ"の仲間のクルー達は、一度は彼女を咎めながらもちゃんと案じてくれている。娘ステラに関しても、不安で押し潰されないように、ステラの為に何でもしてくれる。サラの元夫であり、ステラの父親である"トマス"の優しさもとても心地良かった。この世界観そのものを、坂本龍一さんは音楽で表現してくれた。
全体的に"白く澄んだ"映像で綴られる本作は、まるで"ドレイク・ドレマス"作品のようだった。とにかく映像も物語も音楽も美しすぎて、眠るのを許されないほどに魅入ってしまった。
本作は過去に宇宙へ飛びたった歴代の"母親兼女性宇宙飛行士"に敬意を込めて作られており、これから宇宙へ飛び立つ事を夢見ている全ての女性に向けた作品である。
キャストもスタッフも本作にとてつもない"情熱"を懸けて作られているのがよく分かる作品であった。
非常に好きな作品でした。
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