「「強い女性なのに子離れできない母」と娘のストーリーとして見ました。」約束の宇宙(そら) kumiko21さんの映画レビュー(感想・評価)
「強い女性なのに子離れできない母」と娘のストーリーとして見ました。
宇宙飛行士に限らず、子育て中の母親が常に抱えるジレンマをシンボリックに描いてある作品と思いました。男性宇宙飛行士だってもちろん、万一の覚悟で、家族の思いも打ち払って搭乗するのでしょうけど、やっぱり女性(=母親)の方が強いプレッシャーを家族からも世間からも受けてしまうんだなと。子どもは子ども、大人は大人の世界!と、日本人よりは割り切っているイメージのフランス女性でも、娘を思う気持ちがあんなに重いとは、ちょっと意外でした。育ち盛りの娘さんは、文字通りママの預かり知らないところで心身ともにスクスク育っていき、自分の世界を持ちつつある様子を見てホッとしました。
訓練のディテールは「お仕事拝見」ドキュメンタリーみたいで興味深かったです。宇宙に持っていける私物は靴箱1個分で、生理を止めないのならタンポンの容積分持ち物が減ってしまうとか、すごいリアル。あと、宇宙服って「着る(腕を通したり、履いたりする)」ものじゃなくて「(超固い石膏の着ぐるみみたいな中に)入っていく」ものだということがわかりました(イメージ)。
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