「ファンタジーな部分で興醒め」約束の宇宙(そら) コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
ファンタジーな部分で興醒め
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子どものいる複数の女性宇宙飛行士をモデルにした話。
シングルマザーの直面する、子育てと仕事の両立の難しさという普遍的なテーマであり、親娘それぞれの成長を描くと言ってもいい。
そのあたりに一番の尺を割いているのだが、個人的な本作の見どころは、欧州宇宙機関(ESA)が協力しているため、トレーニングの施設や小物に、本物が使われているってこと。
無重力水中トレーニング用宇宙服の構造とか、ソユーズの格納庫とか、バイコヌール宇宙基地とか。
一種のお仕事映画みたいな感じな部分が楽しかった。
だが、宇宙へ病原菌を持ち込まないために隔離期間を設けていて、セキュリティはかなり高いはず。
そこを娘に会うために抜け出してしまうのは、創作の脚本とはいえありえない。
施設を出た瞬間に、他のクルーに交代のはずなので、そこはファンタジーと思ったし、リアリティの面で興醒めしてしまいました。
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