ホムンクルスのレビュー・感想・評価
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テーマは人間誰しも持っているトラウマ
B級映画と思って覚悟して見に行ったが、トラウマがテーマなのと、やっぱり綾野剛だからこそ最後まで見れたんだと思う。
頭蓋骨に穴を開ける時点である程度覚悟していたけど、前半は映像がグロいのが続くので注意。耐性がない私は何度か目をおおってしまった。
誰しもがトラウマと戦いながら生きているけれど、そのトラウマがロボットやカオナシ形になって見えるようになり、カウンセラーみたいなことまでやっちゃう綾野剛。
近しい人だけでなく、街中の他人のものもわかっちゃうと疲労感がのしかかってくると思った。その情報過多の波に溺れて、見えてしまう本人が発狂して狂ってしまうのだと。
清水崇のホラーテイストが機能、一貫したテーマが作品の重厚感を生む
賛否の分かれる作品だったが、個人的には"賛"だった。個人のトラウマを怪奇的に炙りつつ、その気色の悪さはかなり好み。強いて言うなら、アラがあったことぐらいか。
初めに思うのは、綾野剛がいかに技巧派かということ。キツいビジュアルをした成田凌の脇で、適度に理性を保ちながら危ない橋を渡る役どころがハマる。それに加え、前半の概要説明に努めたパートをガラッと転調させた岸井ゆきのも絶品。童顔から高校生役を未だにやることもある彼女だが、シリアスな演技が求められた本作では、そのポテンシャルを如何なく発揮。十二分に作用していた。
また、本作のテーマでもある「トラウマから来る心の闇」は、Jホラーでリードし続ける清水崇が見事に作り上げたと思う。実在の村シリーズでは意味不明なギミックばかり投下してくるが、今作は因果関係があるので、そのギミックを上手く引き出したのではないか。多少の粗削りもなくはないが、血の使い方や変形する人の歪みを炙る画はプラスに作用していた。
ドラマのように順々と行く過程と彫りきれない部分はやや不満ではあるが、一貫したテーマで痛みを見せる技法は見事。この類の映画のメガホンを取ることに少し期待したい。
理由が分かっただけでも
72本目。
ポスター見た時から、何故目を隠していたか分かっただけでも、ちょっとスッキリ。
小説が原作かと思いながら観てたけど漫画なのか。
ストーリーが手塚治虫の漫画かと思いながら観てたけど、どっち付かずな感じ。
極端にするかシンプルにするかでも良かったのかな。
2時間に詰め込むから、一つ一つが軽くなっちゃうよね。
予告編でチラッとは観たけど、情報はほぼ無しで着席。なになに?頭蓋骨に穴を開けると、圧迫されていた脳が解放されて、脳の機能を100%使える様になるんだって!知らなかったわ。
で、主人公の男は、人の深層心理が具現化されて見える様になる。それをホムンクルスと呼び、その人達と接触することによって、彼らをホムンクルスから解放して、自分に取り込んでいく。なんだこりゃ。いろいろな人のエピソードが出てくるんだけど、あっという間に解放される。エピソード。軽過ぎです。人の心ってそんなに単純じゃないでしょ。最後もなんだかモヤモヤ〜。
救いは、成田凌の幅と岸井ゆきのの成長。「愛がなんだ」の共演思い出した。
あ、これ漫画が原作なのね。山本英夫といえば、昔「イチ」読んでたな。主人公のモヤモヤと血まみれ。納得。それとエンドロール後の宣伝みたいなのなんだったんだ?
ま、ソコソコね。
評価3,9
個人的に面白かったです!!成田凌さんが印象的でした!!もちろん綾野剛もよかったけど!!PG12なので頭蓋骨に穴を開けるグロいシーンや性的描写が多少見られます。指を切断するグロい描写もあったのでこれPG12でいいの~と少し思うところもありました!!それにしても石井杏奈さんの体当たり演技よかったです!!今後に期待します!!😊評価3.9の理由はストーリーはよかったけど漫画っぽいな~と思ったところとCGかな~😩清水崇監督作品としてはよかったんだけど!!前作の『樹海村』よりはまだよかったかな~。あと、パンフレットが1100円!!高い!!映画代1900円。割引無し。そんな特別な映画なの・・・。期間限定公開でその後ネットフリックスで配信されるから~。自分はネットフリックス入ってないけど。入りたいけど値段高いのでなかなか~。以上。 〔2021年4月3日鑑賞 109シネマズ四日市 〕
役者 × 映像
空っぽをちゃんと見てくれ!GO AYANO 綾野剛と RYO NARITA 成田凌(5文字つながり)はやっぱり凄かった…。
監督・清水崇 × 脚本・内藤瑛亮 = 原作・山本英夫カルト漫画に挑む。よく実写化するときに「映像化不可能」と言われてきたみたいな言葉を聞くけど、原作未読ながら本作は確かに難しそうに感じられた(とりわけハリウッドではく日本の映像技術では)。高カロリーにドラッギーで、映倫さん「PG12でなくR15にした方がいいのでは?」と要らぬ心配をしてしまいそうなグロ要素も。最初から主人公の眠る(無防備でありのままの)姿を見せることで、観客にこの過去も分からない謎の男に安心感・親近感を持たせる。
・綾野剛 × 常田大希 millennium parade = 主題歌(『ヤクザと家族』)!! 最強タッグ再び
・成田凌 × 岸井ゆきの = 共演(『愛がなんだ』)!! 大好きな映画の好きな役者二人
・内野聖陽 × ヤクザ = 役柄(『初恋』)!! 徹底した役作りで知られる内野さんが去年の大快作に続きまたしてもヤクザ役
……と気になる要素、見たい理由が色々とあってマークしていた本作をやっと見た。にしても特別興行って何ですか?日本以外だとNetflixで同時配信だからだろうか?あと、エンドロール見ていて、ドラム勢喜遊さんだったと知る。エンドロール後の映像は要らない気がしてならない。
特別興業でも見る価値があるのか?ないのか?
まさかの特別興業で何時に見ても1900円と強気な設定。
個人的には一律より値段に差をつけるのは賛成。
作品としては奇想天外な設定で非常に興味深く、脚本も非常に分かりやすかった。頭蓋骨に穴をあけるのでグロい部分はあるが、それが物語のコントラストになっている。
伏線の回収も丁寧と感じた。
役者陣が魅せる演技力と最高演出
原作は読んでいなかったけれど、綾野剛くん主演ということでどんな演技が見られるか期待して劇場へ。
ストーリーの感想から言うと、物足りなかったかな…。
"頭蓋骨に穴を開けるトレパネーション手術により、他人の深層心理が見えるようになる”、扱われている題材はとても面白く、これを使って何が展開されていくのだろうとワクワクしたが、随分小規模な話だったなと…。
綾野くんはとても良かった!
彼の整った顔の中でセクシーな魅力がある切れ目が今作では何度も大きく見開かれる。
左目だけで他人を見る様は、本当に全てを見透かす力があるようだった。
そして、みんな大絶賛成田凌くん。
彼のリードがあったから今作はこれまでの完成度になったと言っても過言ではないと思う。
たしかにサイコ野郎なのだろうけれど、ただのサイコじゃないんだよな。
彼の目的が一貫されているサイコって言うのかな?
上手く言えてないですね…すみません。
オープニングがかなりカッコ良くて、タイトル出しは今のところ今年No.1!
"頭に穴を開ける”というキャッチーな内容に対し、螺旋階段やマンションの入り口の俯瞰で"丸=穴”を表現する演出はアッパレでした。
かなり面白いです。
原作は読んでないし、予備知識無しで挑んだので、理解出来なかった部分もありましたが、原作の雰囲気はかなり表現されていると感じました。素晴らしい出来映えだと思います。
皆さん、特別興行1,900円に触れてらっしゃいますが、確かにお高いです。余程リッチな方でない限り…年間数百本観る映画ファンは滅多に1,900円では映画観ないと思うので。小型クリアファイル付けるのやめてもう少し安くするか、綾野さんの右手のキーホルダーにして2,000円とかにしたら、ブーイング少なかったのでは?
まぁ、成田凌様のキレイすぎるお顔を拝めたので、私は文句云いませんf(^_^;
意識を覚醒させる、それだけで惹かれる
伊藤が説明するトレパネーションの話に名越よりも前のめりになってしまった私。
頭蓋骨に穴を開ける痛々しさより、第六感の感覚を感じられる事にワクワクしてしまう。
そのいかがわしさ漂う行為は実際に行われていて、60年代から70年代にはムーブメントもあったっていうんだから驚きだ。
そして、その能力を表す様にみえてくるホムンクルス達、心の闇が誇張され変異したそれらは新宿の繁華街にぴったりだった。
名越を吸い込み足元をすくう砂の女子高生はもっとも印象的で、自分を解放するとかそんな単純じゃない屈折感や若者の底なしの虚ろがそこに見えた。
興味津々だった伊藤のホムンクルスがあんなだった様に、自分のホムンクルスも…。自分自身の心の隅々まで探ってしまった。
これじゃ原作台無しだー!
なんで観てしまったのだろうか?原作漫画ファンなので、やっぱり見ますよ、はい。
そして。後悔、、、。山本先生!なぜ許可したのですか?エンドロール後の映像の言葉は本心ですか!?
あぁ、やはりこうなるのか。
しかし、ひどい。
金と時間の使い方、間違ってない?
てか、こんな物語だったっけ?こんなうっすーーい話だったっけ?名越、カウンセラーだったっけ?
ちがうよね、本作の序盤エピソードはとっかかりでしかないよね?そっからだよね?本質はさ!
もっと人間の内面えぐり出すヤツだったよね!
CGだかVFXだかしらないけど、そんな中途半端なら使うなよー。失笑しかない。それを金かけて作る意味ある?スケッチでいいんだよ!人間がどう見えて、なぜそうなるか?の炙り出しが重要なんだよ。
その延長線上にテーマが本質があるんだよ。
見せることにシフトしたおかげでエピソード自体の背景、人物描写は薄くなり、エピソード自体も簡素化。
全部がシンプル、、、いや陳腐化しちまってる。
名越はそんなに単純な人間じゃないから!伊藤も!
こんなまとまりもなく、テーマもぼんやりした話になった駄作なのに、映画館へ足を運びにくくするような、1900円均一値段。ふざけるなです。
この強気はなに?ネトフリのご意向?それともご威光?
あーあ、「まともじゃないのは〜」でエイベックス、凄く期待したのに。収穫は綾野さん、成田さん、岸乃さんの演技のみ。
あぁ、オリジナル作品作りましょ、製作者のみなさん。
【金環日食、コロナ】
金環日食のような額の傷跡程度のホールではなく、もっと脳みその奥に届きそうな深く暗い穴じゃなければ、人の本当のトラウマやコンプレックスに触れることは出来ないのだろうか。
名越と奈々(ちひろ)が見た金環日食では、太陽コロナは観測できないらしい。
皆既日食の時のみ地球上から観測できるのだ。
真に闇が覆わないと、分からないことはあると言いたいのだろうか。
生半可な光で照らすなどというのは偽善者の考え方なのだろうか。
心理カウンセリングに対する皮肉のようにも思える。
僕は、原作の漫画の方はずいぶん前に読んだことがあって、映画のストーリーは、それとはまあ異なっているように思う。
ただ、トラウマやコンプレックスと云った心に巣食う苦悩や、闇などにフォーカスしたという点では、原作も映画も同じだ。
ほとんどの人は、少なからず心に苦悩や闇を抱えながら生きているはずだ。
漫画を初めて読んだ時、頭蓋骨に穴を開けるというトレパネーションという施術で、左目を通して、人の心に巣食う闇が見えてしまうという斬新なアイディアに驚き、食い入るように、この原作を読み始めたのを思い出した。
トレパネーション自体が、かなり荒唐無稽なのだけれども、登場人物が抱える心の闇は多かれ少なかれ、そして、程度の大小はあれ、皆同じだろう。
この映画、もしかしたら、ひた隠しにしている自身の心の闇と向き合うきっかけになるかもしれませんよ(そんな簡単なはずはないけど😁)。
まあ、原作があまりにもインパクトが強すぎたので、映画はちょっと物足りなく感じましたが、ミステリアスなエンタメとして楽しんでみたらどうでしょうか。
それなりに楽しめると思います。
ディープを描いた映画
この原作漫画、懐かしいな。かなり前に読んだので内容はほぼ忘れてましたが、でも山本英夫さんの原作ならではの人間のトラウマや心の闇がディープに描かれた映画で見応えありました。
映像はところどころグロいので注意。
綾野剛さんと成田凌さんはこういうクセのある役を演じるのがとても上手いですね。
成田凌の狂いぶり
狂った感じの役やらせたらたまらないもんね。
それを見る映画になってしまっていた。
綾野剛は相変わらず、こーゆー役がよく似合う。
原作はかなり好きだが、終盤はなんだか好きになれなかった。
よく2時間であれだけのエピソードをまとめたなぁとは思ったが、女子高生の駆け足での表現は違和感ありあり。
まず家の前じゃないと母親がでてくるくだりも意味わからないし、原作ではしっかりと母親と女子高生は目が合っていた気がする、あれじゃあなんか違う。
もっとひどいのは伊藤の金魚のくだり、そこは伊藤の根本に関わる部分なのに父親、医者でお金持ち設定なのにあんな金魚バチで飼ってそれを溺愛ってアホかと笑
唯一よかったのはラストに救いがあった事かな。
岸井ゆきのはブサイクなようで可愛い不思議な感じでした。
なんでそんなことするの?
期待はずれでした。映画の中での必然性の表現が足りない。
そんな行動なんでするんだ?と思いだすと、どんどんリアリティーが下がってしまってつまらなくなりました。
そもそもの、なぜその手術を受けることにしたのかの必然性を描ければ良かった。
なぜその高校生と絡んでいくのかの必然性を描ければ良かった。
他にも。
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