ホムンクルスのレビュー・感想・評価
全128件中、1~20件目を表示
俳優・綾野剛の進化が止まらない。今年1月29日に公開されヒットした...
俳優・綾野剛の進化が止まらない。今年1月29日に公開されヒットした「ヤクザと家族 The Family」に続く主演最新作「ホムンクルス」は、綾野の役者としてのカメレオンぶりを改めて堪能できる作品となっている。役を生きる彼の凄みがスクリーンから伝わってくるのだ。
頭蓋骨に穴を開けると第六感が芽生えるという“トレパネーション”手術を受けた記憶がない主人公・名越は、右目をつむって左目で見ると、なんと人間が異様な形=ホムンクルスに見えるようになる。この名越が見えるようになる視覚的で、心理的でもある異様な世界を、観客がスクリーンを通して見ることになる二重三重のこの構造は、「見る」という行為においても実は非常に映画的であると言える。
そして、この非現実的な設定と記憶がないという主人公に綾野がリアリティを与えている。名越を演じる綾野の左目から、異様な人間の形と世界が見えていることが伝わってくるのだ。役になり切った立ち居振る舞いや独特な台詞まわしはもちろんだが、極端に言えば左目だけで演じ、この物語世界を成立させていると言っても過言ではない。我々観客はいつしか、綾野の時に憂いを帯びた左目の中に主人公の揺れ動く感情や混乱する頭(脳)の中、彼の記憶、心の闇を見ることになる。
本作が特異なのは、「他人の深層心理が、視覚化されて見える」というビジュアル的な面白さの表現に陥るのではなく、主人公の能力によって、見えているものが果たして現実なのか、それとも覚醒した脳によって作り出された虚構の世界なのか、社会の深部にまで鋭く切り込み、綾野が演じる主人公の狂気とともに、人間の正体に迫っていることだ。見る者の視点や心理によって、見え方が変わる映画かもしれない。
『三つ目がとおる』じゃないんだからね♥️
『患者の希望』であっても、宗教的・スピリチュアルな動機に基づく医学的処置は、医療倫理や法律に反している。
この話は外科的な精神医療で近現代に流行った『ロボトミー』と同一の医療行為である。
なんなんだこの映画!!
あと1時間。辛抱。
ヒエロニムス・ボスの『賢者の石』を見に行こうと思っているので、トレパネーションの映画と言う事で見たが、間違っていた。
まぁ、そこまで言わなくても良いのだが、アメリカでも1970年代まで、こんな事を本当にやった女性がいたと言う事が問題で、ごく一部のカルト集団で違法で続いている。そんなアメリカンサブカルチャーなのである。
なんでこんな訳が分からない漫画をネタに映画を作るんだろうか?
『人間の本質は幼き時にあり。』なんて考えているのは日本人だけだと思う。だから、実存主義を理解しなけりゃいけないし、同時に人間は社会によって本質すら変わるのである。それを理解した上で、この映画は見るべきだが、理解すると荒唐無稽な話になってしまう。
最後は金環日食じゃない。皆既日食。金環日食は何年か前に市川で見たが、半分曇りでそんな神秘的ではなかったが。
『俺は何を見ているんだ?』
真っ黒なワンちゃん映画さ!
スリリングな展開を期待するも盛り上がりにかける。
ネトフリ加入を気に鑑賞しまた。ホラーなのかミステリーなのか分類が今一どっちつかずでした。展開が遅くて焦れったくもあり、もっとスリリングな緊張感を期待していたが、ちょっと肩透かし。そんなに面白い!という反応にはなれませんでした。なんだろ?と考えるだけ考えて、ホムンクルスがトラウマの具現化だと分かっても、もう少しドラマ性はなかったものか。世界観はとても好きなんですけどね。
綾野剛さんと成田凌さんのキャラクターや掛け合いは、とても良かったし好きな関係でした。それだけに、物語の盛り上がりもなく視聴時間が長く感じてしまって残念でした。
万人受けではない
ずっと見てみたかった作品でようやく配信にて視聴したが、世にも奇妙な物語のようで謎解きミステリーではなくCGを使ったビジュアルの異様さとグロテスクな世界観をシュールに楽しむ事を前提に描いていた。
綾野剛さんと成田凌さんのお二人の演技は、絵コンテがあったとしてもパントマイムのように目に見えないものを想像しながら演技されるシーンばかり、それこそ不可視化なことの多い難役だったように思う。
HIDARIMEが感じてる!
レビュータイトルにCHAGE and ASKAの曲名を使わせてもらいました。
これってキャッチフレーズみたいに、あってる言葉だと思いませんか?
脳に穴を空けることによって、第六感が働くようになる。有り得そうな話に感じちゃいました。
ホムンクルスの映像も何か良かったですね。あんなのが普段から見えてたら嫌だろうけど。
コミックスがあるのは知ってたけど、みたことありません。
話事態はちょっと難解かな。
精神世界を具現化したって言葉がぴったり合う作品だと思います。
ちょっと余談になりますが、記憶は脳が作り出すもので。同じ出来事が当事者二人によってそれぞれ違う記憶になることがある。勿論、、それぞれ想いが違うのだから当然なんだろうけど、不思議です。
本作にもありますが、ある日突然真実を思い出すことがある。自分の記憶に過ちがあったことに気づく。
ホンッと、人間の脳って不思議なもんです。
寅馬村
Netflixにて観賞。
先日、清水崇監督の『樹海村』を見ましたが、いまいちピンと来ず。『ホムンクルス』、これは、まあまあ面白かったです。
深層心理と聞くと、妙にドキンとしちゃうんです。自分もトレパネーションしてもらいたい。
時代を早送りした江戸乱歩の世界みたいで、たびたび出てくる「螺旋階段」も、心の屈折具合を表しているみたいでした。
出演者にも恵まれていたと思います。
主演の綾野剛、渋みというのでしょうか、不気味さの中に優しさが漂い、ミステリアスな世界にぴったりでした。ラスト、成田凌を抱きしめるところは闇も悲しみも乗り越えた年上のアニキという感じ。イカれた医者の成田凌もよかったです。ちゃらくて軽いサイコな得体の知れないヤツ。ブルーシルバー?の髪の毛に鼻ピアス、最高。ヤクザの親分の内野聖陽は安定の演技。しっかり気分転換させてくれます。岸井ゆきのは、第二の富田靖子みたいで先が楽しみです。
ただ、左目で眺める他人のホムンクルスのCGは、ちょっと子供っぽかったかも。
ラストはどう解釈したらいいのか。ハッピーとまではいかなくても、バッドエンドではなかったと思いますが、チヒロと名越が車で走り去っていくところは目にあざやかな菜の花畑。う〜ん。あっちの世界にいったのではないでしょうね。考えすぎか。
エンドロールのあとにも続きがありとか?
配信では、何もかなかったような??
何かあるのでしょうか??
劇場で1,900円を払って観るかといえば、多分、配信レンタルを待つかも。😅
『のぞき屋』『殺し屋1』の山本英夫によるコミックが原作
まさかの清水崇監督。
メインの綾野剛と成田凌の演技がとにかく上手くて、原作の独特の世界観やストーリーの再現度も高く面白かった。
特にあのキャラのあのシーンはNetflixじゃなければ出来ないよなぁと思ったり。
綾野剛は『日本で一番悪い奴ら』のが好きなんだけどこれも良い!
漫画と比べるとうーん・・・
原作は山本英夫さんの同漫画作品ですね。
主人公の名越進を綾野剛さん、研修医役の伊藤学を成田凌さんが演じています。
頭蓋骨に穴を開ける手術(作中ではトレパネーションといわれています。)で脳圧を下げ、脳機能を引き出す手術をテーマにしていますね。
漫画の方は全巻読んで(もうだいぶ昔のことですが、、)わりかし好きな作品でしたが、映画化するとうーん。。。
奇怪なホムンクルスの姿や、人間の心理描写などいわゆるグロテスクを楽しむ作品でもあるので映像化はそもそも難しいかなと思います。まぁそれにしては再現頑張ってた方ではあると思うが。
気持ち悪いしほとんど意味わからん
大筋はわかる。なんとなく。
ただ間延びするシーンが多すぎて暇になる。
グロ要素とかもあって気持ちのいいものでもなければ、じゃあ脚本が面白いのかと言えばそうでもないから、気になる展開もなく、淡々と記憶をたどっていく。
ラストで一応理解はしたものの、間の女子高生が説明不足で意味不明。
退屈。邦画ってこういうどんよりした雰囲気の作品が多いから好きになれん。
特に盛り上がりもなく、感動出来るかと言えばそうでもない。
疲れちゃった。
難解
原作が好きでNetflixで観ました。
最初は原作通りな感じだなと思いましたが、終盤に行くにつれて中々難しくなってきていろんな疑問が湧いてきて集中できませんでした。
記憶喪失の解除はトレパネーションをしたことで全部解決したと言うことでしょうか。
カード使えるのに車生活?なぜ?
臭いって設定なのにJKが車乗ってきてセックスをせがむのは何故?
ななこ(ちひろ)がのっぺらぼうのホムンクルスな理由は何?キスシーン入れたかっただけなのですかね。
伊藤くんの、お父さんが子供<金魚だったところが現実感がなくて受け入れられなかったです。
名越さんの人間性とか社会性が綺麗なのに人の歪みが見える理由がよくわからなかったです。
もっと現実感があって汚くてドロドロした人間の感情みたいなのが見れるかと期待してたので少し残念でした。
25点
映画評価:25点
発想は良かったんですよ!
(つまり原作は良作かもしれない)
役者陣の演技も良かったです。
ただ、説明が少ないため
解らない事だらけ(原作知らないので)
何で頭蓋骨に穴を開けただけで?とか
そもそもホムンクルスって何やねん!とか
結局この映画は何処に向かうの?とか
細かい所を言っていけば色々ある、
その点で雑な作りとも言えるんですけど…
ただ、
映画単体の良し悪しではなく、
この世界観の紹介だったと考えれば
とても興味深かった。
ひょっとして、
この世界は我々が思っているのとは、
違うかもしれないよ。
見方を変える、視点を変える、
たったそれだけで、
私たちの感じ方や見え方はガラリと変わる……かもよ?といった投げかけがあり
発想が面白かった。
次元の歪みとか、夢の世界とか、幽霊とか、宇宙人とか、この世には解明出来てない方が多くて
存在しているのか、いないのかすら判らない。
それでも噂があり、実態験があり、目撃者がいる。
それも事実で、
この映画の感想ではないけど、
そういうのを考えてみるのは中々面白かった。
この映画は
もう少し頑張ってほしい。
とくにJKの件は本当に意味不明でした(汗)
【2022.3.2観賞】
マンガ原作は大変
結構おもしろいのに何でこんな評価低いんだろうと思ったらマンガ原作なんですね。思い入れの強い人たちには、どんなにうまく作っても気に入ってもらえないから大変よね。話は面白いし作りも良いのに。一つケチをつけるとすると、成田凌くんのイカれてる演技がちょっと恥ずかしい。
奇妙な難題に挑戦して敗れた
2021年劇場(配信)鑑賞43本目 駄作 29点
その熱量で好きになった綾野剛と当方若手一番星の成田凌の俺得奇跡のタッグ作品。
原作を知らないし、聞くにこの原作のジャンルや内容からしてよく再現されていると拝見しました、わたくしの今作のみの評価だとうーーーんという感じ。
今まで体験してこなかったような映像には目を見張りましたが、内容を突き詰めていくとなんかスッキリしない。
けど配役は忖度抜きでこの二人が適任だったのは間違いないです。
綾野剛は本当に陰から陽、変わった役まで全て満遍なく出来る、本当に何やらせても溶け込むから凄い。ヤクザと家族が彼の代表作になってきたのは間違いないですが、何だろう。
本当にあと一歩、いやあと半歩足りない。ミッドナイトスワンの草彅剛のような自他ともに満場一致で皆が首を縦に振るようなそんなドンピシャな作品に出会ってほしい。
成田凌も、愛がなんだ、チワワちゃん、まともじゃないのは君も一緒、のような表現が正しいか分かりませんが、ちょっと足が浮いているような、ふわふわ飄々としている役をやらしたら今右に出る者はいない。少し前の菅田将暉とは違う飄々具合で好き。
また違った形でも作品でもいいのでまた共演してほしい。
人間の本質を除き見る覚悟はあるか⁈
原作未読です。
感想
・物語について
人間の本質は人格形成が行われる幼少期のトラウマにあり、それを視覚化して見せるという発想自体は斬新で面白いと思いました。人間の本質を見抜き心の闇を解放する中盤までの展開は楽しめました。しかし、その後の謎の女との出会いとその正体をめぐる物語から一気にテンポがダレタ印象です。人間だれしもがトラウマを抱えて生きているという主人公主観での解決編がよかっただけにそれまでのゆっくりの展開が微妙だと感じました。
また、漫画原作作品なので仕方ないことだとは理解しているのですが頭部に穴を空けるというテーマ自体が不自然だと思いました。しかし、これを思わせるという事はそれほどリアル思考で作られていたという事でその点は素晴らしいと思いました。
しかし、ラストのオチが個人的には納得できず違和感が残ってしまいました。
・視覚的表現
ホムンクルスの映像はバラエティに富んでいて面白かったです。しかし、中盤からホムンクルスの場面が減って興味が少し削がれました。
・演技
綾野剛さんが安定の綾野剛さんのかっこよさで素敵でした。
総評
予想よりも満足度が低めの作品。人間の本質は幼少期にあり!というテーマ自体はまとを得ている印象で個人的には好き。
ホムンクルス
主人公の男性を演じる綾野剛の演技に圧倒された。
主人公の男性は、ホームレスの生活を送っていた。
ただ、昔の事をあまり覚えていないという事があった。
ある日その男性のもとにある男が訪れた事をきっかけに物語が進んでいく。
脳に小さな穴を開ける事によって本来の人間の持つ脳の働きを最大限にしよう!という考えで始まった。
それをきっかけに人間のトラウマがホムンクルスという形で見えるようになった。
誰にでも消したい過去やトラウマがあったりする。
この映画の中では、そういう本質的な所を重要視されているのではないかと感じた。
この映画自体は、原作を知ってるいる人にとっては少し物足りないような印象を受けるかもしれない。
でも、そこよりもこのテーマを自分に向けるきっかけ作りになりうるのかなと思いました。
映画そのものも充分に楽しめるものでした。
自分にとって忘れてしまっている事。
それに向き合って本来の自分を取り戻すのもいいのかもしれない。
納得いかない点が‥
加害者とまでは罪はないかもしれないが、言うなれば赤の他人をあんなに一瞬ですんなり許せて、しかも愛せるものか?人をどんどん救っていくのかと思ったら、肝心な担当医は救えず。可哀想に。オカルトとサスペンスとヒューマンが入り乱れて中途半端。どれかに重きをおけば良かったものを。2人の頭蓋骨に穴を開けた経緯は、偶然あの事故に研修医が居合わせたということ?その辺がイマイチ説明がつかないというか、動機が不可解。
全128件中、1~20件目を表示