ボクたちはみんな大人になれなかったのレビュー・感想・評価
全111件中、21~40件目を表示
ハスキーヴォイスの美を堪能
最初の5分間
なぜか、映像に違和感を感じ
おい・・大丈夫か?と
偉そうにも頭の中で囁いてしまった。
が 一瞬だった。
この作品、なぜか偉そうで
申し訳ございませんが、
わたし的には、先ず
映像・編集・最高っす。
撮影監督の吉田さん最高っす。
森山未來さんが、大好きなんで
映画館に足を運ばせて頂きました。
わたし塚口サンサン劇場好き。
会員割引もお得やし、70ポイントで
一本無料も嬉しく、献血後についつい
足を運び入れてしまう。
ハスキーヴォイスの
伊藤 沙莉さんは、注目は
してましたが、まさかまさかでしたが
浴衣の紐をとくシーンの
音に音声に曲最高に良かった。
女優さんが女優さんの覚悟を
決める作品は、やはり美しく
落ち着き穏やかであって欲しいと
わたしは、勝手に思ってますが、
実際には、なかなか綺麗に美しくは
難しいもんで、その様に思うと、
伊藤 沙莉さんにとって、この作品は
ホントに当たり作品のように、
私は思う。
ラスト 10分ぐらいかなぁ〜
未來君が走ってる時の
映像はめっちゃ好きで
めっちゃ良かったっす。
ほんでも、やっぱり
未來君は、最高でした。
この作品
何回も何回も見たくなる
作品っす。
ただひとつ
私も10代の頃は
ビューティフル・ドリーマー派
だったのですが、40代の時に
もう一度見返しましたしら
ビューティフル・ドリーマーも
好きは、好きなのですが
オンリー・ユー
リメンバー・マイ・ラブ
が最高と思ってしまい、
50代になった今も
オンリー・ユー
リメンバー・マイ・ラブ
推しっす。
うる星やつら 完結篇
ラム・ザ・フォーエバー
☆・・★・・☆・・★・・☆
小沢健二の曲が、一気に90年代に連れて行ってくれる
渋谷のラブホテル街。新宿のゲイバー。
理由も告げられず会えなくなった恋人との別れ。
一緒に過ごして他愛の無い会話を重ねる、それだけで心が満たされる楽しい時間。
何度も出てくる渋谷の街角の風景に、思い出がフラッシュバックする。
何気なくぼんやりと過ごした大学生時代。
がむしゃらに仕事をして、そしてよく遊んだ社会人20代。
結婚するも仕事を中心にしたライフサイクルの30代。
宝物の子どもたちに巡り会えた40代。
僕たちは大人になれたのだろうか。
しかし、伊藤沙莉はすごい役者だ。
大学時代にこんな彼女がいたかのような彼女の世界にぐっと引き込まれてしまった。
ベッドシーンでは、初体験の初々しさ、こっちまで照れくささが伝わってきた。
森山未來もずっと尊敬している役者だ。
46歳が主人公の設定。僕らの世代とドンピシャはまり、脳の髄をぐいぐいと刺激してくる。
25年前の自分に重ね合わせ、あの頃なりたい自分になっているだろうかと自問する。
25年後、70歳になった僕は、今の自分を重ね合わせたときに、どう思うだろうか。
ああ、もう一回みたい。
あの時間をまた一緒に過ごしたい。
そう思える映画。久しぶりにいい作品に出会えた。
伊藤沙莉!
普遍的なテーマに90年代がだめを押す
ふつうではない、なにものかでいたい。
若い頃は可能性が無限にあって、あると思い、または思わされてきた。
「大人」になりたいのに、なりたくはない。相反した気持ち。
しかし時間は決して止まらない。
歳をとり、確実にあの頃忌避すべき「大人」になっていく。
森山未來演じる佐藤は同年代であれば大なり小なり経験した90年代を生きてきた。
同年代である私たちは90年代の自分にオーバーラップさせることだろう。
ふつうであり、平凡な四半世紀が過ぎていく。
伊藤沙莉演じる犬キャラさんが佐藤に声をかける。
「あなたは大丈夫、面白いから。」
私は救いのメッセージとして受け取った。
みなそれぞれ面白い。
人生はユニークである。
あの頃忌避していたふつうとは何だったのだろうか?
しかしWAVEのグレーの袋が懐かしい。
池袋西武のWAVEよく行ってたなと。
STUSSYの服とか…
自分の中の90年代を探す楽しさもありますね。
人の人生を見る感じ
その人の人生の振り返りを見る映画でした。
最近から始まり、どんどん過去に戻って
最後最近にもどってきます。
逆再生で回ってみる感じです。
何か当てはまる部分とか、自分と重なる瞬間があれば楽しいというか、胸に何か刺さる作品なのかなと思いました。
わたしはあまり当てはまるシーンがなかったため
なんだか、人の人生をたんたんと見る感じの映画が不得意なので
楽しいとは思いませんでした。
上がり下がりのある映画ではないですが
なんかエモい感じです。
好きな人は好きなのかと思います。
静かにしっぽりとみる作品でした。
森山未來さんが、何歳にでもなれてしまう
雰囲気作りのうまさにビビりました。
普通じゃないものに憧れていたあの頃
観終わった後にぐーーーっと締め付けられるようになるというか、少し気恥ずかしくなるというか、
多分、誰の過去にも、こんなふうに自分が何者かにいつかなれるような勘違いを持って生きていた時期があることを思い出させる映画。
遡ってみれば、5年前も10年前も20年経っても、考えていることなんてあんまり変わっていなくて、
ただなんとなく、うまくやり過ごせるようになったのか、逆にやり過ごせなくなったのか、
大人になるってどういうことなのかなあと考える。
この物語には、あんまり大きな意味はなくて、ただ映し出されるその時代の空気感とカルチャーに自分の過去に引き戻されるような
ちょっとタイムスリップできる感覚があって、
ああ、あの時の私も、オザケン好きだったよなとか、朝まで、遊んでた時の渋谷の空気感とか、
ノスタルジーっていうのとは、ちょっと違う、昔の自分を上空から見ているような気持ちにさせられる。
この映画を見るきっかけは、BTSのRMがストーリーであげていて、Netflixで観た。
20代で、韓国に住んでいるナムさんは、どんな風に感じたんだろうと、少し知りたくなった。
キリンジさんの曲を聴きたくなるね
言い訳くさい。
ジュクジュクとした不完全燃焼感のある、そこそこ成功した大人の懐古譚。
恋愛に関しても、仕事に関しても、本当にやりたかった事に関しても中途半端だった自分への反省と
「まあ、これはこれででいいんじゃない普通で」という自己肯定を当時の時代感満載で描いている。
主人公が彼女と出会うあたりは自分も働き出した頃と被りWAVEの袋とかかなりエモかったが、、、、正直なところ全体的に共感出来なかった。わりと業界の普通な話と雰囲気だけでストーリーとして魅力が足りないと思う。主人公が全てに中途半端だったせいで話もそうなったのかもしれない(だから振られたのか?)
原作は知らないけど、映画化するならなんかひねりが必要だったのではないだろうか?
「....大人になれなかった」というタイトルも逃げを感じてあまり好きになれない。そういう言い訳臭い所が充分既にダメな大人である。
良いキャストなのに残念だ。
六本木で飲んだくれて、明け方思い出の場所を巡りつつ酔い覚ましをする事は自分もたまにあるなぁ。
さすがの…
瘡蓋を剥いだあの痛いけど気持ちの良い感じ、、、
どの映画もそうですが、その映画の時代のカルチャーや主人公の生きた時代と同じ時代に生きた人が見ると感じ方が違うと思うのですが、その感じがより強い映画だなと感じました。
自分もあのカルチャーが好きでしたし、年齢も近い事があり色々感情が揺さぶられる気持ちになりました。
何者にでもない自分が若い時に感じた感情は今でも忘れないしあの時好きだった人、あの時出会った人、良く遊んでたけど今は連絡も取らず何をしているのかもわからない人、色々な記憶を思い出させてくれました。
あの時の記憶は鮮明なのに、最近起きた事や最近出会った人の記憶は曖昧なのはなんでなのかなとか思ったり。
かおりが言った、「普通だな」という言葉を聞いて自分も昔は普通と言う言葉が嫌で、と言うか自分は普通と違うと思いたかったのだと思いますが何者ではない自分がいつか何者かになれると信じていたのに、歳を取るにつれて自分は何者にもなれないんだなと感じて絶望感した時の事を思い出し、心がエグられる思いでした。
自分もあの時なりたかった大人にもなれていないし、もう自分を過剰に責めたり、しつこく問いだしたり、自分なんて思ったり、不安定な自分はいなくなったが、つまらない奴になったなと感じたあの瞬間を思い出させてくれた、ある意味自分にとってはホラー映画より怖い映画でもあります。
しかし、あの時出会った全ての人、こと、物、などで今の自分が出来ていて、今も何者でもないですが普通に生きてる自分を肯定してくれる映画でもありました。
瘡蓋が出来たら剥がしてはダメですが剥がしたら少し気持ちい、でも痛い。でもまた剥がしてしまう、あの気持ち良さを感じたくてみたいな映画でした。あの時の過去を思い出すと痛い事もおおいがでも思い出してしまう様な感じといいますか。
何を言いたいのか、何を言ってるのかわからいですが、今の自分は清々しい気持ちでいっぱいです。
映画館を出たら、今の自分を少し肯定も出来たし今まで出会った全ての人にありがとうと感じました。
最後まで読んでくれた方がいればありがとうございました。
主人公と同じ世代だけど、、、
主人公と同じ世代です。
心身ともに衰えを感じます。
よく言えば円熟期の入口。願っても手に入らないものも分かって来て、希望と現実よ良い意味で折り合いがつきました。
過去を振り返ると、あの頃は良かったな、、、と思います。
この映画でもそれがメインテーマですが、特に何も起こらない。あれ、これで終わるの?と思ってしまった。それがリアリティがあると考えるか、映画なのだからもう少し盛って欲しいとも思います。
俳優陣はとても良く、映像の撮り方というか、演出もとても良かったけど、ストーリーがよく分からない。ちょっと切ないけど、喜怒哀楽は少ないのかな。
かおりは、とても美人ではないけれど、ところどころの仕草や言葉がとても魅力的。と同時に、「フツーだね」という、冷静に考えるととても恐ろしい言葉を発します。可愛らしいけど、悪魔的です。
伊藤沙莉は適役。伊藤沙莉も美人とは言いきれないけど、可愛らしく魅力的。
俳優陣も豪華。つくづくNetflixはお金があるのね。
役柄は置いておいて、
東出昌大のかっこいいこと、セクシーなこと。不倫しても良いけど、映画には出続けて欲しい。
確かにそんな時代がありました
あいかわらずなボクら
2021年映画館鑑賞102作品目
11月28日(日)イオンシネマ新利府
午前は1000円で観れたのだが午後は2500円のグランシネマ
ポイントを使い1800円で鑑賞
たった1人
電動シートを動かしほぼ横になってプラネタリウムみたいに映画を観た
原作未読
森義仁の映画監督デビュー作
脚本は『婚前特急』『銀の匙』『さよなら渓谷』『映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』『まともじゃないのは君も一緒』の高田亮
小説家志望だがテレビ局の下請け企業でフリップ作りを続けているうだつが上がらないおとこ佐藤誠
むかし別れた女が忘れられずいつまでも引きずっている
その後ガールズバーのバーテンダーと付き合ったが事件発覚後連絡が取れなくなる
結婚を意識した女性には「私の時間返してよ」と言われ別れることに
そんでもってネットでむかし別れた女が普通に結婚していることを知る
普通を嫌がっていた女が
人生なかなかうまくいかない
1995年から2020年の話
冒頭は別れの1999年だが2020年から1995年と時系列が逆行する構成
今世紀はわりと飛び飛びで世紀末は濃密な印象
わりとこういうタイプは好きじゃない
本編の終わり頃にはこれでもいいかなと少し思えもしたがやっぱり好みじゃないしなるべく順番通りにできなかったものか
佐藤誠が若い頃に付き合っていた元カノ加藤かおり役が伊藤沙莉
どちらかと言えば三枚目女優だが今回は綺麗な方
やっぱり可愛い
自称ブスらしいが「そんなことないよ!」と自分は言いそうになる
かおりのファッション好き
2人は文通をきっかけに出会う
誠が初めての男
ラブホで処女喪失
薄暗い部屋で『獣道』以来2度目のお披露目となる巨乳でも貧乳でもないお手頃サイズな上品で可愛らしい乳房
1番の見どころ
本宮ひろ志の『俺の空』に出ていたストリッパーが脱いだ途端に活気づく客のように後ろへもたれ掛かる態勢から急に前のめりになって食いついてしまった
マックのパイより沙莉のパイの方が俄然大好物です
『獣道』のときは必然性が感じられなかったがこれは自然
悶えるシーンもありこれはお兄さんは観ることできまい
どうせなら森山未来には三国連太郎のように原型をとどめないほど激しく揉んでほしかった
公衆電話や中嶋らもやオザケンとかよりみんなタバコをスパスパ吸っていることが時代を感じさせた
なかなか
今夜はブギーバッ…
置きっぱなしにして忘れてきたもの、もう戻らないもの、無くしてしまったもの、に思いを馳せても無駄。だからこの映画も無駄。…でも全部引っ張り出して泣きたいこともあるんだよ!っていう映画でした、わたしにとって。
伊藤沙莉さんの役のような、ちょっとアートかぶれというか、自分流というか、結果わりとステレオタイプなサブカル女子っていたなー…というか割と自分がそれ寄りだったのでだいぶ恥ずかしい。未來くんが夢中になるような、そんないいもんじゃない。最後は普通になるんだし。大人に。
もう、大人になることがわかってしまっている現在から遡るのが残酷な作り。むず痒いけど、目を逸らせない。未來くんの「普通だな〜」沙莉さんの「なんか普通だね」が色んな意味で刺さってとれません。
SUMIREさんがとてもキレイでした。リバーズエッジと共にあの時代がバシッとハマります。
東出くんが出てくるたび、こ、こんな人いたー!!と笑ってしばし緊張が緩んでました。ピッタリ!
普通なボクたちの明日
1995年、佐藤は文通募集欄に彼女(かおり)を見つけた。
オザケンを共通項に2人は逢瀬を重ねる。
円山町にある宇宙の壁紙のラブホテルは2人だけの世界だった。
1999年大晦日、ノストラダムスの大予言が外れた。
そして、翌日の2000年1月1日。
「今度CD持ってくるからね」
その言葉を最後に彼女との関係は終わる。
あれから20年。
平成が終わって、新型コロナウイルスにより街から人が消えた。
そんな時、彼は自分の人生を振り返る。
「本当、普通だったな」と。
『メメント』の如く時系列を遡る方式で、1995年から2020年までの25年間を振り返る。
結末は分かっている。ただ、主人公と振り返ることで時空を超えた一種の旅行をしているようだった。
1990年代。
私は全く世代ではないし、もっと言ってしまうと生まれてもいない。
それなのにどこか懐かしくて哀しくなるのは何故だろう。
戻りたいとさえ思ってしまうのは何故だろう。
普通を突き通した佐藤と普通を避けていたかおり。
変わるべきだったのだろうか。変われただろうか。
普通であること、大人になることとは一体何なのか。
街や世の中は25年で大きく成長した。
映画や音楽はサブスク全盛期、スマートフォンが普及して手紙や公衆電話は減少、どこでも誰でも繋がれる時代になった。
しかし、ボクたちは大人になれなかった。
いや、これからなのかもしれない。
一つ一つの出会いや別れ、選択や経験が今の自分を形成している。
それがプラスだろうとマイナスだろうと、未来は自分で切り開いていかなければならない。
死んだ彼、消えた彼女、成功した者も落ちぶれた者も今どうしているのだろう。
そんなボクたちみんなに想いを馳せ、何が起こるか分からない未来への希望と変わらない過去への哀愁を感じる。
今まさに大人になろうとしている自分への道標とも言える作品であった。
森山未來は音楽に乗せて成長を演じさせたら完璧だね。
伊藤沙莉も今まで見てきた中で1番可愛らしい役。
どの役者も本領発揮していて素晴らしかったが、特に胸に刺さったのが、妖艶さと儚さを体現したSUMIREと時代と周りに影響されながらも芯を通した篠原篤。
この2人からは強い変化を感じる。
時代を象徴する音楽も良きスパイス。
特に最重要であるオザケン。普段あまり聴かないけれど、たまに聴くと滅茶苦茶良い。
声に出したいセリフも多かった。
原作もそうだが、現代文学が読みたくなる。
久しぶりに優しい活字に触れてみようか。
色々考えてみてやっぱり思う。
この映画きてる。
じこべんご
個人的な雑感だが、日本のYouTubeは気の滅入るのが多い。
修羅場と愁嘆場。喧嘩や衝突。なにかの謝罪じたいが人気コンテンツでもある。生活感と瀬戸際感とギラつきのある日常性。身につまされる現実。
わたしはYouTubeを見ることで現実・日常をわすれたい。逃避をもくてきとしている。日本のYouTubeはそのもくてきを果たせない番組が多い。(知りうる限りにおける、個人的見解です。)
理想は(たとえば)Didac Ribot。日本ならパパラピーズ。現実を想起させない、たのしいユーチューバーを好んで見る。
これは日本映画にもあてはまる。日本のYouTube同様、日本映画は修羅場と愁嘆場、挫折や哀感、不仕合わせや不遇、性的な搾取──といったシーナリーや主題が多い。
外国映画には内省を吐露している映画は少ないが、日本はそんな映画ばかり──といえる。
それは、あたかもクリエイターが自我をさらけだすために、映画という手段をもちいているか、のようだ。が、映画はきほんてきに庶民向けの娯楽である。
庶民向けの娯楽映画をつくろう──というスタンスがあるなら、クリエイターはじぶんの心象なんか吐露しない。そんなものは、不特定多数の人々を感興させるのに、役にたたないから。
畢竟クリエイターが自己主張したくて映画をつくっても、映画は技術によって伝えるものなので(技術がなければ)監督の主張は伝わらない。
なぜ(海外の)映画監督がホラー映画からキャリアスタートするのか──といえば、ホラーは観衆に伝わりやすい仕組みだから──に他ならない。
すなわち監督が観衆に伝えたい自我(あるいは自我を投影した原作)があるなら、その自我を観衆にわかるコンポジションに書き換えるひつようがある──わけである。
これらは言うまでもないことだが、日本で映画をつくっている人・つくろうとする人だけが知らない。
挫折というか平和すぎて挫折らしい挫折もできなかった。という話。
深刻ぶってみるけれど、かれらが乗り越えなければならなかった壁は足下にあって、ひょいとまたげた。まして今とちがってバブルを生きた人たち。コロナもコンプライアンスもなかった。恋愛や失恋や仕事や生活、んな、ご大層なもんじゃなかっただろうが。なんの変哲もない団塊の息子・娘世代の青春を、エモ感&吐息感たっぷりに描いちゃって(←ほめことばです)るけれど、この国最高の好景気を満喫した君らに、いったいどんな哀歌があるっての?と(個人的には)思った。
とはいえ、森山未來も伊藤沙莉もほかの俳優もみな巧いので、まるでノストラダムスの1999が当たりで、地球の最後を嘆きつつ日々を生きる、みたいな雰囲気の映画になっていて、でなければ超絶に平和な国の首都で、いったいその意味不明の哀感=「深い悲しみを背負ってます」感はなんなの?という感じだった。
ボクたちはみんな大人になれなかった──とは言うけれど、みんな食べて寝てすくすく大人になったじゃねえか。なんにもなかった青春をむりむりにエクスキューズ(=他人様の同情を買える姿形)してしまった力業の原作。(←ほめことばです。)の映画化。
で、ほんとふつうだわ。と言うのがオチ。モテキと俺はまだ本気だしてないだけにひたすら気が滅入るリアリティを付け加えて、ねちねちと平和に不満をならべたいつものザ日本映画。(だと思いました。)
迫害されてもいなかった、飢えてもいなかった、雨風をしのげなかったわけでも、権利を剥奪されていたわけでも、亡命をきぼうしていたわけでもない。恵まれた世界の世迷い言が映像化されていたので、たんじゅんに「これをネットフリックスで出したら、せかいにはもっと過酷なげんじつがいっぱいあるから恥ずかしいのでは?」と思いました。
監督がホラー映画からキャリアスタートする──そのりゆうは、ホラーが観衆につたわりやすい仕組みだから、と言ったけれど、それもあるけれど、そもそも世のクリエイターがフィクションにするのは、基本的に自分自身には何にもないからです。
未熟な日本映画見るたび「日本人てホントなんにも言いたいことないんだなあ」と思います。なお推奨の倍速スピードを評点としました。
少し難しかった
これは映画なのか?!
長かったぁ~。
原作未読なので、そちらは面白いのかも知れませんが...
果たして、脚本なのか、演出なのか…
個人の趣味感が満載なので、この監督に、私が合わないのでしょう。
長いミュージックビデオに、豪華に森山未來さんを使っている…というような終始、そんな感覚でした。
まぁ、世代的にはドンピシャなので、あるあるで、解る解るなんですが、
最終的に、「で?」って、思っちゃいました。
さらに、通り過ぎた過去の描写が多過ぎて、
それで、今の彼は?どうなの??みたいに、現在の人物像が薄っ!てなっちゃいました。
正直、なーんにも残らなかったです。
いや、森山未來は、非常に魅力的な俳優だ!ということを改めて思い知りました。
しかし、これは、映画なのでしょうか…。
全111件中、21~40件目を表示