劇場公開日 2021年11月5日

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「普遍的なテーマに90年代がだめを押す」ボクたちはみんな大人になれなかった キッドマンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5普遍的なテーマに90年代がだめを押す

2022年1月13日
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ふつうではない、なにものかでいたい。
若い頃は可能性が無限にあって、あると思い、または思わされてきた。

「大人」になりたいのに、なりたくはない。相反した気持ち。

しかし時間は決して止まらない。
歳をとり、確実にあの頃忌避すべき「大人」になっていく。

森山未來演じる佐藤は同年代であれば大なり小なり経験した90年代を生きてきた。
同年代である私たちは90年代の自分にオーバーラップさせることだろう。
ふつうであり、平凡な四半世紀が過ぎていく。

伊藤沙莉演じる犬キャラさんが佐藤に声をかける。
「あなたは大丈夫、面白いから。」

私は救いのメッセージとして受け取った。
みなそれぞれ面白い。
人生はユニークである。
あの頃忌避していたふつうとは何だったのだろうか?

しかしWAVEのグレーの袋が懐かしい。
池袋西武のWAVEよく行ってたなと。
STUSSYの服とか…
自分の中の90年代を探す楽しさもありますね。

キッドマン