劇場公開日 2021年11月5日

  • 予告編を見る

「エモくて胸がキュッとなる」ボクたちはみんな大人になれなかった まだまだぼのぼのさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5エモくて胸がキュッとなる

2021年11月14日
iPhoneアプリから投稿

時代背景や流行を散らばせながら、1995年から2020年までの主人公・佐藤の人生を辿る本作。主人公とは10歳差のある私でも、東京周辺で青春の大半を過ごしたこともあり、なんとも言えない感情が胸に込み上げてくる作品でした。

主人公の佐藤が過ごした20〜30代は、特に大きな出来事もない普通の生活しかない。普通を嫌っても、至って普通の人にしかなれていなくて、何者でもない。
懐古する思い出が眩しく見えても、それもまた普通のこと。
映画としても、事件や印象的な出来事が起きるわけじゃありません。なのにエモくて胸にささる。

大人になること、普通の人生を送ること、それが出来る人と出来ない人。25年も経てば考え方が変わっていて普通だけど、変われないまま一人取り残される人もいて。
佐藤に共感する人も結構いると思いますが、私もその一人です。

まだまだぼのぼの