ボクたちはみんな大人になれなかった

劇場公開日:2021年11月5日

ボクたちはみんな大人になれなかった

解説・あらすじ

作家の燃え殻が2016年に発表したデビュー作「ボクたちはみんな大人になれなかった」を映画化。1995年、ボクは彼女と出会い、生まれて初めて頑張りたいと思った。彼女の言葉に支えられ、がむしゃらに働くボクだったが、1999年、彼女はさよならも言わずに去ってしまう。ボクは志していた小説家にはなれず、ズルズルとテレビ業界の片隅で働き続ける。2020年、社会と折り合いをつけながら生きてきた46歳のボクは、いくつかの再会をきっかけに“あの頃”を思い出す。主人公を森山未來、ヒロインを伊藤沙莉が演じ、大島優子、東出昌大が共演。数々のMVやCMを手がけてきた映像作家・森義仁が長編初メガホンをとり、「そこのみにて光輝く」の高田亮が脚本を担当。2021年11月5日からNetflixで配信され、同日から劇場公開。

2021年製作/124分/PG12/日本
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2021年11月5日

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映画レビュー

4.0過去の集積が人を形作る

2025年8月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他、VOD

泣ける

主人公の経てきた時間を遡る形で見せられることでその時の環境や言動が過去の出来事と紐づいていく。過去をひとつひとつ積み上げて人が形作られていく様を見ているような気分になって、それが心地良かった。

懐かしさとは何かについて内藤廣(だったと思う)が「過去の自分と今の自分が連続していることを確認して安堵する気持ち」だと語っていたけれど、そういう安らかな感覚が呼び起こされる映画だと思う。

積み重なって形になっている自分を少し肯定してみてもいいんじゃないかという気持ちになった。

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淡々

3.0連絡方法はポケベルや公衆電話が普通だった。 オレらも今思えば 意味のないことをいろいろやってたなあと思う。 現在の中高年男性が喜ぶような 懐かしい音楽やシチュエイションにあふれている。

2024年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

動画配信で映画「ボクたちはみんな大人になれなかった」を見た。

2021年製作/124分/PG12/日本
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2021年11月5日

森山未來
萩原聖人
東出昌大
大島優子
SUMIRE
伊藤沙莉
髙嶋政伸

1995年、アルバイト求人誌の文通欄をきっかけに
彼女(伊藤沙莉)と知りあったボク(森山未來)は、
生まれて初めて頑張りたいと思う。
誇れる学歴も職歴もないボクは奮起し、
六本木にあるテレビ業界末端の
あやしい会社の社員となって必死で働く。
偏った美意識を持つ彼女だけが心の支えだった。
二人が別れたのはそれから4年後だった。

別れ際に彼女は「今度CD持ってくるね」
そう言ったまま、彼女と会うことはなかった。

ボクの日常生活を逆時系列に延々と描く。

連絡方法はポケベルや公衆電話が普通だった。
オレらも今思えば
意味のないことをいろいろやってたなあと思う。

現在の中高年男性が喜ぶような
懐かしい音楽やシチュエイションにあふれている。

満足度は5点満点で3点☆☆☆です。

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ドン・チャック

3.5☆☆☆★★★(ちょい甘) 原作読了済み。 「きみは大丈夫だよ、面白...

2024年3月19日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆★★★(ちょい甘)

原作読了済み。

「きみは大丈夫だよ、面白いもん」

テレビ業界の末端で生きる男の、過去に愛した女性との思い出。

原作は疲れた中年男の、ところどころで過去にあった恋愛模様に引きずられ続けた想いを投影する話でした。
時代背景も過去と現代が交互に入れ替わっていたと思う。
それを映像化に於いては、現在から過去に向かって遡って行く形式を採用していた。

ちょっとだけ勘違いを承知で書いてみますが。そんな話の展開のさせ方は、ギャスパー・ノエの『アレックス』を少しだけ彷彿とさせる印象がありました。
…但し、『アレックス』では最後に感動的なラストを迎えますが。残念ながら、この作品ではそこまでの思いは感じられませんでした。

その理由として考えられるのは、最初の30分近くが現在パートになり。付き合っているのかどうかが怪しいスーと、(おそらく原作には無かったと記憶している)離婚した元妻との話。
その後の1時間以上を、元々の原作で中心として描かれていたカオリ(かおり)との、淡いながらも若い2人にとっては人生に於ける濃密な時間経過を過ごす関係となり。彼にとって彼女との日々の想い出は、次第次第に自分の中で増幅されて行きます。

それだけに、始めにスーと元妻の話が長く続いてしまい。カオリとの関係が後回しになってしまっている印象がかなり強く。カオリ自身の最後も、(原作通りだと映画序盤にちらっと映る写真のみ)ある程度は予想出来る描かれ方で。でもその場面自体は、映画の途中で1度描いているだけに。そこまで効果的な演出…とまでには繋がってはいなかった気はします。

そして、映像化された作品の締めくくりにあたるラスト20分くらいは。原作が書かれた時とは違い。その当時には考えられなかった、今現在のコロナ感染が蔓延し、誰もが疲れ果てている東京の世界。

原作を読みながら。面白く読んだ箇所もあれば、「何だか、とりとめのない自分語りがダラダラと続いているなあ〜」と、感じながら読んでいる箇所が交互にやって来る内容に感じていました。
それだけに、なんだかんだと文句を垂れつつも。何故だか嫌いにはなれない。いや寧ろ、(若い2人の恋愛模様は)自分好みの話ではあるし。何よりも作品全体のリズムが良く。映画は初演出の監督さんらしいのですが、今後も観ていきたいと思わせてくれました。

前半での疲れた中年男から暗い童貞男を演じ分ける森山未來の演技は、『アンダードック』同様に好調でした。

2021年11月12日 キネマ旬報シアター/スクリーン3

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松井の天井直撃ホームラン

2.0好みだけで言うと 嫌いな映画

2023年11月8日
iPhoneアプリから投稿

森山未来も伊藤沙莉も好きですが
二人のベッドシーンとか全然見たくもない。

みんな歳とっていくのに私たちだけこのまんま。

っていう人種が好きじゃないので。

なにが 大人になれなかっただ。

なれよ。

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asica