孤狼の血 LEVEL2のレビュー・感想・評価
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今回も面白かった
ヤクザの抗争の中で1人闘う刑事を描いた作品。
前回の作品の中では、少し頼りないような印象の主人公が今回では大きく変動していた。
前作でも後半にかけて変わっていく姿は、見応えがある演技ですごかった。
今回もシリアスの中で時折見せる笑顔がとても印象深い感じがした。
他の役者達の演技も魅力された。
2時間という時間をあっという間に忘れさせてくれるくらいに見応えのある作品だった!
主演 鈴木亮平
この映画の良さは鈴木亮平の抜群の演技力、それに尽きる
前回の続編ではあるけども中身は…
アクション映画になっちゃった
カーチェイスいるー?
ちと残念、残酷な描写はまぁOK
派手なアクションはいらんのです
ただただリアルな任侠映画にしてほしかった
人は見た目じゃない
グロいけど、やった やられたの話だからと思って観てたら… 相棒夫婦 役、子供の遺影、人生の背景から作り込んでくる公安って…。定年間近にして殺されるよくあるやつだと思って油断してました笑 あとからじわじわ宮崎美子さんが いちばんコワいと思いました。。
最後はちゃんと西野七瀬さんにスッキリさせていただきました。ありがとうございました。
鈴木亮平‼︎
戦後、沢山の原爆孤児がいて 無法地帯と化した広島
そんな様々な憎悪の集合体
鈴木さん演じる狂気のヤクザ"上林"が
ブレーキ無しで暴れたおす。
前作よりもエンタメ要素強め
次回作も制作決定らしく、楽しみなシリーズ!
ヤクザ×SF
別に面白くないわけではないが
日本独自の世界に誇れる映画文化
任侠映画というジャンルの美徳、
リアリティを捨てるのはどうかと思う。
リアリティだけが正義ではないが
ここまで空想映画に仕立ててこその成功というものは感じられなかった。
後半のタイマンからは太陽を盗んだ男風の
フィクション感が強まり
最後は、狼の空想でまとめる。
だから、今まで全部が空想の話です
とまとめ上げる。
白々しすぎて興醒めした。
演出として正しさはあるものの
任侠映画の終わりを感じた。
体重のないヤクザはどんなに狂ったふりしても
全く怖くない。
まず、笑顔って怖いでしょ という感覚は
古臭く、見飽きている。
ヤクザが見たいのであって、サイコパスが見たいわけではない。仁義なき戦いも2作目は殺人狂の話だった気がするが、そこには体重が乗っていた。
鈴木亮平は、マントこそ羽織ってないものの
宙に浮いたキャラクターだった。
唯一、松坂桃李はめちゃくちゃ良い。
西野七瀬、筧美和子に関しては脱ぎもしないので
語るに落ちる。
こんな人は極道でやっていけるのか?
上林のような猟奇的な殺人鬼が、よく厳しい掟が満載の極道の世界でやってこられたなと、少々ギャップを感じつつも、迫力ある演技に引き込まれた。だって敵も味方もなく殺しまくっちゃうんだもん。チン太が殺されたとき、これはお姉ちゃんとその子供達も殺られるなと思ったけどそこは手を付けなかったが、在日同胞で、親に捨てられたという自分と似た境遇で育ったチン太への情けか?ますます理解不能なキャラクターだ。
桃李君は顔つきが精悍になっていて前作からの月日を感じさせてくれた。時折真面目な一面も垣間見え、キャラクターとしての一貫性があって良かった。
残虐性は増したが、、
2022年1本目。正月の朝に観るもんじゃないとはわかっていたものの、家族で鑑賞。
前作の亡き男の意志を継ぎ、、という続編だと、そうだよね、こうなるよね。
松坂桃李も鈴木亮平も好青年俳優なのに、やったったねー。興奮しすぎて方言も相まって何言ってるのか聞き取れない部分もあったけど、細かいディティールはもういいか、と思っちゃうバイオレンス具合。殺し方は前作より残虐性が増してた。そして、日岡は体力ありすぎるw
撃たれて刺されて2階から落ちて…って、もう体痛めすぎてるのに、すぐ復帰するの不可思議。映画だとて、元気すぎで笑った。
気になったのは、斎藤工とか早乙女太一とか極道を演じるには好青年すぎるなーと。もっと極道っぽい人を起用した方が臨場感があるんではないかしら、と思ってしまった。(ちょい役だったけど、けっこう宣伝に出てたよね。)
上林の狂気の輪郭を強固にするために、他の組長やら役員をポップに描いてるのも、なんか凄みがなくなって残念だったなー。ママ役はヒロイン的でめちゃ出てくるんだからもっと感情表現ができる演技上手い女優で観たかったな、弟殺されたのに、え?怒りも悲しみもその程度??って拍子抜けだった、女優を変えたら全然違った作品になると思う。
俳優の中では、s**t kingzのogriさんがめちゃんこ良かった!世界的ダンサーがしっかり893の若もんに見えてる…!!!ジャンルは違えど世界一位になるほどのパフォーマーは声を出しても表現者として完璧なんだなー。(あれ?これが贔屓目??)
そして作品の締め方。あれ?ほんとにこの終わり方なの??って全員が「嘘だろ…」って思うんじゃなかろうか。いや、わかるよ、孤狼だもんね、でもなんか、、前作はよかったなーw
後半、正しいと思い込んで悪いことをするからタチが悪い、と日岡の相棒が嘘をついてない言葉を吐くけど本人には伝わらない、だって正義は多角的だからね。警察の正義は難しそう。
鈴木亮平はすごいなあ
何とまあそうきますか。あの宮崎美子のカットはそういうことなのね。これは完全にやられました。
鈴木亮平の全てを破壊し尽くすようなキャラクターは、常に何かと闘わずにはいられないのだろう。仮にここで死ななかったとしても長生きできなかったろうに。たとえオヤジ(組長の方ね)が生きていたとしても、とても制御することなどできなかったのではないだろうか。
絶対にお近づきにはなりたくない強烈な人物でした。
ただしラストシーンは、うーんそれかあ。
松坂桃李VS鈴木亮平‼️
2021.08.21 1200の回。
LEVEL1を見ないで鑑賞。
(見た後にどうしても気になりAmazonプライムで鑑賞。本作に劣ることのない斬新かつ鮮烈なヤクザ警察映画だった‼️)
村上虹郎。
村上淳とUAの息子ということを、
今回初めて知った。
かたせ梨乃。
久しぶりに拝見。
吉田剛太郎、
音尾琢真、
松坂桃李、
鈴木亮平。
色々としんどい
そもそもだ。ヤクザ映画であんな派手なプロモーションをするべきなのか。無駄にコンプラを重んじる現代に、ヤクザ映画をエンタメ化する必要があるのか。一作目を素晴らしいと思う身だからこそ、この流れに大きな違和感を感じていた。でも、ずっと追いかけてきた白石監督だから、孤狼の血だから、作品は大丈夫なはずと信じていた。いやな予感が当たった。しっかりと裏切られた。
結局彼も「商業映画」と言う渦に飲み込まれたのか。災難だ。こうして優秀な才能は拝金主義の犠牲になっていく。今更ではあるが、こんなことを繰り返していたら、いつまで経っても韓国映画には追いつけないだろう。
今回、ピエール瀧がキャストから消えた理由も薄らと分かってしまった。商業的大ヒット風作品に犯罪者は要らないのだろう。それが人を理不尽なヤクザ映画であってもだ。
金を出す奴は、作品に口を出すべきでない。
何処の誰だか知らないが、取り乱して泣くべきシーンで涙のひとつも出ないアイドル女優はこのヤクザ映画に必要ない。彼女にはもっと活躍すべき舞台があるのだろうから、恋愛コメディか何かで邁進するべきだ。彼女のファンを銀幕越しにメロメロにしてあげれば良いだろう。こんなの本人にとっても気の毒なんだ。持つタバコを吸わない。頭の悪いヤクザに乳の一つも揉まれない。この役を演じきれる才能ある女優はたくさん居るのだから、監督はこのキャスティングで首を縦に振るべきでは無かったのだ。
金を出す奴が口を出すとこう言う悲劇が起きるのだ。
仮にもヤクザの大親分がコメディをするべきではない。くだらないギャグの裏に見える狂気こそが大親分だ。往年の大女優をヤクザ映画に呼び戻して雑な扱いをするべきではない。あんなことで姐さんを殺すのヤクザじゃない。昔なヤンチャな経歴だけで生きてるくせに、凄みの効いた声を出せない中途半端な俳優は任侠映画に必要ない。任侠映画をバカにするなと言いたい。ヤクザはエンターテイメントにするべきでないのだ。
鈴木亮平があいも変わらずアホみたいな怪演をしてしまったがために、滝藤賢一が狂った表情を見せてしまったが故に、なんとも勿体ない結果になってしまった。と言うか、主演の松坂桃李も含めて基本的に演者は素晴らしかったのが本作の救いだ。
それにしてもあの脚本でGOを出した理由を聞きたい。話にメリハリなく暴力が繰り返される。突如始まるカーチェイス。突如として現れる死神という言葉。日岡にも上林にも人間味が感じられない本作はロボット映画か何かなのだろうか。抗争相手の尾谷組を描かなくて、LEVEL2から観はじめる人に分かるのだろうか(皆お気に召しているようなので何よりだが)。
そして入場時に配られるトレーディングカードは、映画ファンをバカにしているのだろうか。
全種コンプリートを目指させるために大金払う人もいるらしい。勝手にやっているのだから別に構いはしないのだが。本来、客は何に金を払うのか。本当に素晴らしい映画は凝ったノベルティなんぞなくとも観に行くのだ。恐らく様々な理由で凡作を撮ってしまった監督にも、稚拙な本を書いてしまった脚本家にも、失笑を生む演技しか出来なかった演者にも失礼なのではないかと思うのだ。
さて、この映画を観た天国のガミさんは何と思うのか。あの時のようにペンを持って強烈なダメ出しを殴り書きするに違いない。
ぬーん
前回の孤狼の血が大変傑作だったなぁと思って楽しみに行きましたが...が...。もちろん松坂桃李さんは素敵な役者さんだと思うのですが前回の役所広司さんが凄すぎて、凄みとしては物足りず、マル暴刑事っぽさには無理がありますね。そして、任侠映画がいつのまにかサイコパス猟奇殺人映画に変わってしまったような。鈴木亮平さんも斎藤工さんも吉田鋼太郎さんも、日頃の役所が役所なだけに、まくしたてるヤクザ語?広島弁?がちょっと迫力ないなぁと思ったりして。私もどんどん裏の裏まで読みたがるようになっていて、公安刑事のうさんくささは最初に分かってしまったり、筧美和子さんと滝遠さんでレイクアルサがよぎってしまったり。。
でも!そんじょそこらのホラー映画より、よっぽど怖かったです。やはり、恐るべしは生身の人間。鈴木亮平さんの役作りは毎回アッパレです!
映像の残像が残る けっこう楽しめた
前作同様、ただの怒鳴りあいや殺しあいのヤクザ映画でないところが
感情移入できておもしろい。
目をえぐりぬくのは、サイコパスでちょっとやりすぎかなと思ったけど
楽しめた。
・斉藤工という役者をもう少し上手く使えなかったのか
・ピアノの先生は、妹というより奥さんの方がリアルだった
けれど看守本人に仕返し、奥さんもしかえし両方の方が上林らしい
・とはいえども上林の生い立ちは、そんな殺人鬼になるように見えない。
もう少しひどい両親に見せた方が良かった
・チンタがパスポートなど小道具を持っている時点で、殺されるなと分かってしまった。
夢を描く→夢はかなわない が犠牲者だもんね。
ハラハラはしたけど、パスポートいらなかったんんじゃぁ?
・目をなんどもえぐりすぎだろ。
目をえぐるのは、親とピアノ教師だけで良かったのでは?
・白い犬が生き残るところは、ちょっと気がゆるんで良かった
・クライマックスの組に押し入るシーンはなんか、迫力にかける
・そもそも、対決の時に、なぜわざわざ車移動したのか
抗争が終わってからの最終対決の方が良かったんじゃ
・警察の黒幕死んでないし
・なんかいろいろ?と思うところもあるけど
でも楽しめた
実録風ヤクザ映画が一転、ノアールなファンタジー映画に、なってしもうた…
う〜ん。パート2モノの成功例など映画史上あまり無いのは、重々と承知の上(ゴッドファーザーとか例外もあるが)、あまり期待はせず観ようとは思いつつ…
しかし、やっぱり、期待せずにはいられなかった本作。
結論から言うと…
残念ながら期待していた内容から随分ハズレてしまった。
とにかく冒頭から役者の広島弁(呉弁?)が下手すぎ。
設定の都合上で方言を喋らされてます感が全開。
つまり全くリアリティがない。
と言うか、もう全編を通してリアリティが無さすぎて、フィクションを通り越してノアールなファンタジーになってしまった。特にラストシーンが象徴的だ。
いちいち挙げたらキリがないが、以下は本当に有り得ない。
❶いくら警察に牙を抜かれたとはいえ、広島抗争の当事者達が、あそこまで弱体化して、一匹の狂犬に振り回される?
❷上林が狼藉の限りを尽くしても、県警と裏で握っていたのであれば、懲罰牢での暴行のお礼参りは、ピアノ講師だけでなく、看守本人の休日も狙うのでは?
あの看守に対する直接の復讐は是が非でも実行すべきでは?
❸いくら信用してしまったとはいえ、疑っていた元公安のベテラン刑事の相棒に自分のキャリアが終わってしまうような秘密を全て話す?
❹地方の一介の刑事部の利益誘導の為、公安がタッグを組む?そんなバカな。
❺日岡が窓ガラスを割って、飛び降りたパトカーが、たまたまキーを付けたまま放置状態?マンガかよ。
❻やたらと目ん玉を潰し過ぎ。おそらく人物の設定上、子供の頃からの視線恐怖症(自分を蔑む他人の視線に耐えられずトラウマ化)が原因かと思われるが、であれば、チンタ殺害後の見せしめとしての目潰しは殆ど不要でヤリ過ぎでは?
❼下手すぎる西野七瀬の起用。大人の事情?
❽チンタの仇討ちで公安を轢き殺すが、裏で糸を引いていた管理官こそ殺すべきでは?滝藤賢一がいないと次回作で困るから?
特に❽は、出来れば警察側の悪党をもう一人二人増やして、ゴッドファーザーのラスト前のクライマックスのように立て続けに殺せば相当に盛り上がったはず。
今回、結局はファンタジーなんだから、それくらい思い切ったオマージュやってしまっても良かった。
滝藤は死んだと思わせといて、次回作では「実はシブトク生きてました」で別にいいし。
西野七瀬のミスキャストも酷かったが、中村梅雀も最初から胡散臭さ全開。
奥さん役が宮崎美子じゃ、もう「この後、皆さん騙しますよ〜」と言っているようなもんで、この二人の起用も失敗だった。
それにしても、監督と脚本が前回と同様だというのに、どうしてこんなことになってしまったのか?
おそらくは、これら全ての根本原因は、東映サイドからのヒット至上命令によるプレッシャーと焦り、そして「必ず前作を超えたい」「ヒットシリーズにして更なる続編も作りたい」という気負いが、ヘンな方向にドリフトしてしまった所為だと思う。
完全にエンタメ志向に振りきってしまい前作のように丁寧に人間悪を示唆するシーン(石橋蓮二が鰻重を食べるシーンとか)もなく、とにかく前作のヒットを利用して、シリーズ化に向けたドル箱のコンテンツを作ってしまうと、残念な事に、こういった作品(というか商品)になってしまう。
原作者の柚月さんも、前作は相当に気に入っていたようだが、今回は「???」な気分になったに違いない。
とはいえ、なんだかんだで最後まで観る事が出来たのは、
ノアール感&ドライブ感に溢れたカメラワークによる映像表現のキレの良さ、
そして、言わずもがなの鈴木亮平!
とにかくこの人は、もう出来るだけ早くハリウッドで勝負した方がいい。
ブラックレインでの松田優作以来の衝撃になるだろう。
最新の特殊技術の作り物と思っていたアノ尖った耳も、実際には生まれつきのようで、神様からのギフトとしか思えない。
しかし、それにしても上林の最期、拳銃で撃たれまくるのはいいが、片目だけでなく両目を撃ち抜くべきだったはずだ。このシーンは、やっぱり、因果応報でカットしなきゃ絶対ダメだ。
そして、村上虹郎の演技も良かったが、やはり彼らのように、才能をフルに発揮して全身で表現している役者達は本当に最高だ。
そういった意味では、脇には良い役者達が何人もいたのに出番も少なく、本当にもったいなかった。
ヤクザの色気をビシバシ発散させていた斎藤工だって、もっと色々と出来たはずだ。
最後の狼探し(外国産ウルフにしか見えんぞ)、それに上林の少年時代のシーン(父親役もミスキャストで上林の人生を決定づける強烈な存在感のはずが殺したくなるほどのクズ感はゼロ)などの尺は全く不要だったので、その分もっと組員連中の人間ドラマを見せて欲しかった。
結局は、上林の凶暴ぶりをフィーチャーし過ぎて、ヤクザ映画というより、死に場所を求め暴走してしまった悲しい狂気の男に振り回されるバイオレンス映画になってしまった。
白石監督自身も「今回は、ヤクザ映画というよりは、ゴジラ映画」と言っていたらしいが、それならそれで、その怪獣を狡猾に利用する悪党として、県警サイドの滝藤賢一だけでなく、身内の側の親分の吉田鋼太郎が、それこそ胸糞悪い汚い奸計を巡らせ存在感を発揮させないと、この映画らしくならない。
そういう身も蓋もない「汚い」プロットが、このシリーズには一番重要なのは、監督自身が一番わかってるはずなのに、
ゴジラの悲しみに満ちた凶暴性も、そういう「汚い」プロットの中にあってこそ破壊力が際立つ事も良く知っているはずなのに、つくづく本当にもったいない。
海千山千のヤクザの親分が目の前の流血を見ただけで引くなんて、観てるコッチが引いてしまう。
しかし、それにしても、この映画、公開直前から、どのメディアも「推し」って感じだったが、業界向けの試写会の時点などで、ちゃんと辛口で批評してくれるサイトとか、ないもんだろうか?
もう既に3作目の製作も決まったようだが(次回は、おそらく江口洋介の復讐劇か?)ぜひ原点回帰に戻って、また実録なリアルで振り切って欲しい。
現場でのハラスメントの撲滅など働き方改革を含めて、日本映画をアップデートしようとしている白石監督には期待しているので、ぜひ本来の才能を出し切って期待を超える作品を、次回こそは本当にブッ放っして欲しい。
鈴木亮平が凄い
この一言に尽きると言っても過言ではないぐらいに、ずーっと怖い笑
いない場面でも こうしている間にも上林が何かしてるかも… という緊張感があり、完全に映画を支配している素晴らしい演技だった。
あとは前作個人的に物足りなかったアクション的な見せ場が意識的に組み込まれてたのも非常に良かった。
ただ、前作同様 この場面は俺はいらないなぁ というポイントが今作でも何となくあり…
鈴木亮平と村上虹郎のお薬描写はあんまり上手く機能してなかったように感じたし、松坂桃李と西野七瀬が泣きながら抱き合う通夜の夜の件とかも この映画にこれいるのかな… という印象。
終盤の車がひっくり返って… 以降も、まずなぜ上林の車が横転したのかがよくわからなかったし、何でそれで松坂桃李の諸々を警察が公表できなくなるの? という部分がなんか飲み込めず…
いや、普通におもしろいんだけど。
前作同様 もっとめちゃくちゃしまくる事に徹したら良いのに… という印象は拭えないが、それぐらいこの題材にこの座組みという部分に対して自分の期待値が高いんだろう
次回作も決まったようなのでさらなる面白さに期待したい!
どうしても卑劣さが…
極道の抗争と警察、女、が面白かったんですが、level2は鈴木さんの卑劣な役がどうしても凄すぎて、前作とはまったく別物になった気がします
面白かったんですけどね…
狼vs狼
凄かった。
鈴木氏の存在感たるや、絶品だった。
台詞を聞かせる技術とでも言うのだろうか…あれほどに荒ぶりがなってはいても鮮明に聞こえる。録音部が優秀なのだろうか?素晴らしかった。
見事なまでの続編で…大上に感化され狼に成長した日岡。大上とは違うタイプではあるが組織からは「孤狼」と呼ばれるに相応しい。
対する上林も、ヤクザの組織からはみ出す「孤狼」だった。武闘派と呼ばれるタイプになるのだろうか…現行の体制に牙を剥き噛み付く姿には、昔ながらの血筋を感じてしまう。
正反対の組織に属しながらも、現体制に反抗する姿は共通するようにも思えて、ラストの一騎打ちを経て、こいつらが手を組む未来なんかも想像してしまう程であり、だからこそ射殺って結末は衝撃的だった。
共存は出来ない。
同族嫌悪って言葉があるけど、生存競争でもいい。孤独な狼は、並び立つもう一匹を認めはしないのだと。
終始、負け続ける日岡も印象的で…。
その辺りが大上に及ばない部分でもあるかの表現に思えたり。素質というものがあるのなら、大上と上林は生粋であり先天的なもので、日岡は後天的なもののようにも感じる。
そんな棲み分けを感じさせる演出に、身震いさえ覚える。勿論ら勝手な推論ではあるのだが。
俺的に1番助かったのは、役者陣があつかう流暢な広島弁だった。ご当地の方が聞くとどういう印象なのかは分からんが、少なくとも俺には流暢に聞こえた。アレをエセ関西弁でやられてたらと思うと…正直、ここまで集中して見れなかったと思う。
その広島弁に代表されるように、役者陣は、皆様、好演で熱演だった。
梅雀さんが担うパートも見応えあった。
彼らはおそらく内務調査班のエキスパートなのだろう。その為の履歴を抜かりなく準備してるあたり、過去に何匹もの狼を仕留めたハンターなのだと思う。
そしてここにも、日岡の孤狼ならざる気質が落とし込まれてたりもする。彼は仲間を求めたのだ。
西野さんはもっと評価されてもいいと思う。
坂道グループで平手さんの評価は聞きはするが、西野さんの表現力も群を抜いてる。視線とか呼吸の間合とか…作為がある行為に作為を感じないのだ。それが基本ではあるけれど、やってと言われて出来るものではない。
アイドルが出してくるものではないのだ。他作品でも、西野さんの好演は光ってた。
話が逸れた。
そして、暴対法が施行される。
ヤクザがヤクザであった時代は終わり、獣達は檻に閉じ込められる。野生の狼が闊歩する時代は終わったのだ。
ラストのシークエンスは、片田舎で駐在として勤務する日岡。ある日「野生の狼を見かけた」との通報があり山狩りに駆り出される。
「野生の狼は絶滅した」と突っぱねる日岡。
だが彼は山狩りで、その狼を目撃する。
幻なのかもしれない。
本編は「どこにいるんだ」と狼を探す日岡の後姿で終わる。
日岡自身は大上の後継者だ。
だが、暴対法の施行により、日岡の後継者は居ない。狼の血筋は絶えたのだ。
彼は居るはずのない狼を探す。
まだ、どこかに…飼い慣らされる事を良しとしない、野生の血脈を探すのだ。
白石作品には総じて反骨精神を感じてしまう。
決して暴力を推奨してるわけではないのだが、現代への反抗というか、自由への渇望というか…表面上、安全ではあるが窮屈極まりない現代への疑念。
目には見えない檻の脅威。
飼い慣らされてていいのか?
体制に押し潰されても生きていると言えるのか?
そんな監督の絶叫が今作からも発せられてるようだった。
次作へつながるlevel2
前作から大好きな孤狼の血シリーズ。5回足を運んできました。
完全オリジナルストーリーとのことで前作に比べるとストーリーの深みは弱くなりましたが、バイオレンスやアクションなどド派手な演出が強く次作へつなげたいという気迫や勢いがビンビン感じられます。
原作2作目では日岡が左遷されたところから始まりますし、今作は左遷理由が明確に描かれているため、次作へのスムーズなつなぎ、期待度上げとして良かったのではないでしょうか。
前作ではあんなに可愛かった日岡が!と衝撃はありましたが、不良刑事姿好きです。
日岡の吸うタバコの本数、バブリーな衣装など自分が産まれたばかりの頃はまだこんなに昭和感が強かったんだなあと別な衝撃もありました…笑
タバコをふかしながら「おどれら全員逮捕じゃ」と言う冒頭のシーン。顔面が良すぎるなあと惚れ惚れ。
大上の遺志をしっかり継いでいますが、経験値不足からのツメの甘さが目立ちます。マル暴としてまだ4年目、年齢も28歳と若いことを考えれば当然ですがね。
西野七瀬さんのキャスティングについては賛否両論あり、実力派揃いの中では力量不足も否めませんが個人的にはありでした。
日岡のお相手だからと言ってあまりにもお色気ムンムンな方だと年の離れた弟たちと姉弟ではなく親子に見えてしまうだろうし、姉弟に見えるギリギリかなと。
それにママと言ってもクラブやラウンジではなくスタンドですからね、あの元ヤン風な擦れた感じでちょうど良いと感じました。何よりチンタと顔や雰囲気が似てましたしね。
鈴木亮平さんはTOKYO TRIBEにてぶっ飛んだキャラを演じておられましたが、今回の上林もさすがとしか言いようがないです。
狂気あふれる演技と高身長、あのガタイも相まって怖くないわけがない。終盤日岡との死闘シーンで刀を振り回している姿は正に“昭和やくざの生き残り”でした。
幼少期の生い立ちや在日韓国人のおかれた環境については広島やくざの歴史から見てもしっくりきます。
知らない方は調べたり、その時代をモデルにした作品(仁義なき戦い広島死闘篇や新広島やくざ戦争)を観るとより理解ができるためオススメです。
吉田鋼太郎さん演じる広島仁正会の綿船会長はちょっとコミカル感強めな印象。
大きな組織を束ねるトップなので、もっと威厳や凄みのある方が良かったような気がします。トップの人だからこそおどけた一面があるのかもしれませんが…
目の前で誰が殺されようと動じないくらいが個人的には好きです。尾谷組組長代理を演じた渋川さんの方が威厳を感じました。
村上虹郎さん演じるチンタが自分の存在意義を求め、もがき苦しむ姿は国籍や時代関係なく全ての若者に共通しています。
別な形で救いの手があれば彼の未来も明るかったでしょうね。
それこそ日岡と上林の死闘後、朝日が昇るシーンは救われたような気持ちになりました。月並みですが「明けない夜はない」そんな安堵感や晴れ晴れとした爽快感さえ覚えます。
次作はまた原作をベースにしていくと予想されますが、左遷先で狼になるべく静かに牙を研ぎ澄ましている日岡に会えることを楽しみにしています。
お爺ちゃん達戻ってきて
ただのしゃぶ中やないか。というのが残念なところ。
幼少期の話とか、オヤジが死んでから組がどうなったかとかはいい。でもなんか目ん玉ぶよんって転がしてみたり、目潰し3連単とかなんとなく、シャブなしでやってほしかったかなって。
若い衆でよく頑張ったかな。
宮崎美子を悪役にするのとってもよかった。
飽きる暇がない刺激的な作品
鈴木亮平の演技が凄かった!こんな奴野放しにしたらヤバイ…と恐怖を感じた。
前作よりバイオレンス度が高かったと思う。
前作は人間模様を濃く描いていて、今作はどちらかというとバトルやアクション重視なのかなという印象。
やっぱり日岡は大上にはまだまだ届かない。でも前作からかなり様変わりした渋い日岡、かっこよかった!
元公安のおじさんには本当に騙された。。
西野七瀬はスナックのママ役にはまだ早いように感じた。キャバ嬢役なら合うと思う。
次回作も楽しみにしてます!!
全126件中、21~40件目を表示