孤狼の血 LEVEL2のレビュー・感想・評価
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エンタメヤクザ映画
ヤクザ映画をエンタメ化した作品といえます。主演の松坂桃李と彼と戦う鈴木亮平の凄まじい生命力に驚かされます。他の方も書いていましたが、あれだけの乱闘であれば通常なら死んでいるでしょう。でもこれは映画です。映画ってありえない出来事を描くものです。ですから腹を刺されようが、打たれようが、顔面をフルボッコされても生きていなければいけません。アメリカ映画でも同じように、警察対ギャングの銃撃シーンはいつまでも続きます。最近では玉を込めるシーンがありますが、昔のアメリカ映画ではひたすら撃ちまくっていました。映画ってリズムがあるのです。途中で玉を込めると勢いが止まります。本作のアクションシーンも同じです。殴るなら殴る、蹴るならける、撃つなら撃つを続けないとリズムが壊れてしまうのです。そういった意味では本作はエンタメ映画としては成り立っています。松坂桃李くんは前作から大きく変身しています。それはそれで良いのですが、やっぱりお顔が美しすぎるので、いまひとつヤサグレた刑事にはなりきれてなかったような気がするのです。後ろ姿が弱いんです。肩幅が、、、。一方、鈴木亮平くんは今後の役者人生は大丈夫かと思わせるほど恐ろしかったです。日本の映画史上最悪のヤクザになったのではないでしょうか。
『運だぜ!アート』のluckygenderでした
超コッテリ映画を観たい方は是非!!
いやー参りました。
本作は、邦画文化遺産です。映画好きならば通る深作監督の「仁義なきシリーズ」を私も視聴済みですが、広島の方言を聴き、懐かしい気持ちになりました笑(…やないのーなどの末尾のイントネーションがw)
なんと言っても、鈴木亮平・松坂桃李でしょうか!鈴木亮平はTBSドラマ「Tokyo MER」の喜多見先生風の笑顔なのに言う単語がサイコ過ぎて、、笑
松坂桃李も、“清濁併せ呑む‘正義と現実の立ち位置の葛藤が良く表現されていました。その他、俳優の方も最高でした♪眼の事はきっと、韓国映画の「アジョシ」と共通した事だと思います。
綾野剛・舘ひろし主演の「ヤクザと家族」でも、実は言ってたと思われる主体性の事が、本作ではガッツリ表現されています。(故に西日本といいますか…)
観賞直後は、西野七瀬は吉高由里子(もしくは成海璃子)やろーと個人的には思っていましたが、あれだけコッテリだと西野嬢で逆に正解かなと納得。
早乙女太一と滝藤賢一もキャラが出ていて良かったです!最後のシーンは、逆に笑ってしまいました笑
なるべく早く続編やってくれないかなと思います。
本年、1位候補!映画好きの方は是非ご観賞下さいー♪
評価下げてごめんなさい。
最後の狼はなんなんだ?
2021年8月22日
1作目が面白く、2作目である本作も楽しみにしていたので、映画館で鑑賞。
1作目のピュアな彼はどこへやら、大上以上に黒くなってしまったような日岡。
映画の感想は、期待通りの面白さでした。
正直、真面目にレビュー書くような複雑な映画ではないと思うのですが、思ったことを書いてみます。
まず、1作目よりは登場人物のキャラが漫画チックに感じました。主に中村獅童。
中村獅童が出てきた途端、画面に緊張感がなくなりました。さすが、、、()
西野七瀬は可愛いけど、ハマってはなかったかなぁ
前作の真木よう子には敵わないですね。
話の展開の説明は割愛しますが、全体的にテンポは良かったです。
すこし展開が読めてしまうなぁとは思いましたが、そこが気にならないほど豪快な展開で、松坂桃李と鈴木亮平の演技が良かったです。広島弁も違和感がなかったです。
斎藤工の広島弁はもう少しどうにかならんのですかね、、、笑
最後のシーンは何を意味するのでしょうか。
県内の田舎に配置転換され、平和に過ごしていた日岡が「狼」を必死で追いかける様子は違和感でした。
日岡が追いかけたのは、「大上」の背中なのか。
それとも綿船が「狼は強すぎて人間様に駆除された」と言っていたように、一時は「狼」になった日岡が、もう一度「狼」になろうとする様子を現しているのか。
いずれにしてもLEVEL3で明らかになるのでしょう。
作り手の熱量がスゴイ!、日本映画も捨てたものじゃない
全体の作りは、テンポも良く
エロも、グロも入れ込んで
エンタメ作品の体をなしてました
(R15指定ではありますが)
平日の昼に見ましたが
客入りも上々でした
140分の中で
上林の幼少シーンなど不要な場面も多く
初登場の上林と
各登場人物の関連性を作るのに
多少急いで作ったため
描写が浅い場面もあった
土砂降りの雨を、ふんだんに使っての演出は
散々使われたシーンだったので
少し冗長だったかな
※そんなに都合よく雨ばかり降らないから、なんとなくわざとらしい演出になってしまう
チンタのS役のモチベーションとして
在日コリアが日本を脱出するため
というちょっと無理くりな作りをしたなら
(別に要らない設定?)
もっと在日コリア界隈も絡めた方が
面白いストーリーになったかもしれませんね
※上林の在日コリアの設定も必要??
こんなん忙しく詰め込んで作るなら
64みたいに、前編、後編に分けて
厚みのある作品にして
時間差で公開しても
十分に元が取れた面白いさだったと思いま
ただ脇役にも名のある人を起用し
雀荘のエキストラ(丸山ゴンザレスさん)まで
気を使う作りは素晴らしい
今年公開の映画では一番の熱量だったと思います。
深みが無い
緊張感
意外とファンタジー
鈴木亮平の悪役ぶりを楽しむ映画
前作では役所広司の存在感がすごすぎて、松坂桃李が霞んでいた感があった。まぁ、メインは役所広司演じる大上だったから仕方ない。
本作は映画オリジナルの話。小説の続編につながる話という位置づけなんだろうか。とにかく本作は鈴木亮平につきる。義理と人情の義理には厚いのだが、オヤジと認めた先代以外には傍若無人。人情なんかまったくないし、残虐そのもの。冒頭のシーンからしてエグかった。なかなかあれだけの悪役作れない。
でも、松坂桃李も前作からかなり成長している。いろんな役を演じながら役者として大きくなっているなと感じた。鈴木亮平に食われた感はあってもキチンと存在感を示せていた。そしてヤクザを演じた俳優陣も前作より迫力が増した気がする。有名どころを揃えるというより、迫力や演技重視で選んだのかもしれない。ヤクザ同士のがなり合いがしょぼくならなかったのがいい
前作や原作よりも暴力と抗争を描く物語だったので映画としては観やすくなったのかもしれない。でも、原作好きの人間としては少し複雑な気分。クライマックスで2人の対決を作り出すために上林が急に車に乗って走り出すって展開はどうなんだろう。無理やりすぎないか?ちょっと違和感があった。
それでも結構長い上映時間なのに飽きることなく観てしまったのだからあまり文句は言えない。次作も楽しみに待ちたい。
次作を待ちたい
日岡が最初だけかっこよくて、あっという間にぐだぐだになったのが残念。エスが危ないのを分かってて、あんな何も工夫しない隠ぺい工作しないバイオレンス一辺倒やくざのところにいつまでも潜入させとく理由がないので、イライラする。そういうところも含め、ストーリーが粗い。前作は荒っぽいけど粗くはなかった。ちゃんとネタ振ってそれを後で回収したりして客を楽しませていた。本作は同じ料金を取ってはいけない脚本だと思う。
村上虹郎は追いつめられる役が上手。本人がこの役は「花形」だと言っていたけどそうだと思う。存分にやっていて見ごたえがあった。鈴木亮平も暗くて迫力があっていい。日曜劇場が楽しめなくなりそうだけど。
とにかく次。これは原作なしに、前作が好評だったから作っちゃった映画だと思うので、次を楽しみに待つ。役所広司がいないとダメとか言わせてないでよ。面白いの作ってほしい。
荒唐無稽過ぎる。
仁義の千葉真一を彷彿させる鈴木亮平の演技!
個vs個vs組織
上林という悪役にはいわゆるサイコパスの要素が確実に備わっていた。
こうした行動の異常性は「ヤクザモノ」では薄れてしまいかねないところだが、彼は紛れもなく異常であり、あの回想シーンが観客の同情を誘うことも恐らくはない。上林の行動には常に情け容赦がない。確か彼が仲間を心から思いやるような場面は一度もなかったと記憶している。
また、上林がムショを出て更生を誓うシーンから窺えるのは、彼は平気で上っ面を装うことができるということ。どうやら見境のないただの狂犬とはワケが違うそうだ。そんな彼の得体の知れなさには「極道だから怖い」の理由はどうも弱い。何か他にあるはず。後に明かされる過去も蛇足に思えるほどだ。今は理由がそんなにも必要なのだろうか。
ともかく、安易にタイトルを出すのも気が引けるが、「ダークナイト」における自らの正義を全うしようとするバットマンと無秩序の悪・ジョーカーと。或いは「007 スカイフォール」か。今作では日岡と上林。両者の対立をメインプロットとして描くことで本来ならこの手のジャンルの主となりうるはずの組織の渦は二の次となり、新風を巻き起こした。
それは単に男二人のタイマンが新しいなどと言っているのではなく、あくまでも日岡と上林の境遇を踏まえた上で、狼であったはずの二人が組織の組み立てた檻の中で犬同然に暴れ回り、いつしか飼い主の檻を破壊しては場外乱闘を繰り広げてしまう。そして遂に噛み付く……。
というこの構成が面白いと思った。
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