孤狼の血 LEVEL2のレビュー・感想・評価
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すごい迫力、迫真の演技
合格点のオリジナルストーリー
血まみれになりながらも戦い続けた男たち
前作から3年後、優等生だった刑事がワイルドに変貌し他の刑事から手に焼けない存在となった彼でしたが出所した最凶のモンスターによって事態は最悪と化します。
ラストの2人の闘いが衝撃でした。中でも手錠をつけたまま運転し銃を撃つのがやばかったです!
犬部。 LEVEL2
前作にはない面白さ
松坂桃李さん、鈴木亮平さんの熱演が
間違いなく見所です。
白石監督作品に共通して描かれる暴力の恐怖は言わずもがなですね。
暴力には「痛み」が伴うし、誰も幸せにならないという描き方には誠実さを感じますし、真の意味で教育的です。
教育的といえば、私なりにアウトローもの作品の善し悪しを図るバロメータは、観終わったあとに「ヤクザ(汚職警官、不良、犯罪者)なんてなるもんじゃないなあ」と思えるか否か。
実人生を棒に振るわけにはいかないので、こうやって暴力の連鎖の行き着く果てを描いてくれるフィクションの意義を感じます。
ただ、前作以上にエンタメに特化した分、粗が目立つ惜しい点もありました。
•かたせ梨乃さんの役は不要では?存在感があるだけにノイズに感じました。
•吉田鋼太郎さんの組長も軽薄な感じで、アウトレイジ最終章の大杉蓮さんを思わせるハマり役でした。しかし、この組長は本来古風なヤクザなりの筋を通す人物であるべきかな、と。じゃないと、鈴木さんの狂気、異常性、破壊者としての際立たないと感じました。
総じて、役者さんは期待された通りの動きをされてらっしゃると思うのですが。
•山狩りシーンは蛇足に感じました。意味は分かるのですが、いかにも「これがテーマです」って打ち出されると…。
とにかくバジェットではハリウッドに到底及ばない日本映画でも、きちんと勝負できる題材を見つけて、テレビドラマ的ではない役者さんの演出ができる白石監督はやっぱり良いですね。
過去にも山田孝之さん、綾野剛さん、香取慎吾さん、佐藤健さんなど特に男性俳優の良さを引き出してきたわけですし。
今回の松坂桃李さん、鈴木亮平さんが良いのも納得ですよ。
やっかいなんは、自分が正しいゆうて正義面して悪さしよんのが、めんどくさいんじゃ。
正義の難しさ
■ [一回目] 2021年8月24日
特典ポストカードつきムビチケも発売開始日に購入し、
私事ながら誕生日の前日に公開初日ということで、
勝手にプレゼントだと解釈し、楽しみにしておりましたが、
いろいろなバージョンの予告が公開される度、
上林の怖さに心臓バクバクして、
本来、血が出たり、他人が身体的に痛い思いをするシーンが非常に苦手で、
これは、私に観れるのか?!と不安になり、
原作から読んでおけば、薄らぐから大丈夫だろう!とチャレンジしたが、
そもそも、文字だと自分の想像力が裏目に出て、
痛いシーンは益々痛くなり、残虐なシーンや
日岡がピンチなのが耐えられなくなり、
結局、ラストだけ先に読むという邪道を敢行し、
(未だ完読できておらず…)
映画鑑賞日の当日まで、上林の怖さに耐えられるかとドキドキしながらも、
白石組を信じて観てきましたよ…。
日岡は日岡という実在する人物で、上林も同様に。
チンタも真緒も、全てスクリーンに映っている人々は、
現実に生きているその人そのもののようで…。
「フィクション」ですが、白石監督の作品は、松坂桃李や鈴木亮平というような役者としての名前を消し去る演出力をいつも感じます。
だから、一層入り込んで集中して、顎が痛くなるほど奥歯噛み締めて、
後ろの人に迷惑にならない程度の前のめりでスクリーンを凝視のドライアイMAXです。
それにしても、今回の主役は「上林」でした。
クレイジー第一級の怖さだけど、彼の信じる正義に則って動くから、
そして彼の過去を知った今、狂気の中のなんとも言えない悲しみが滲んだ、
あの眼で見らると苦しいです。
そんな彼の眼が頭から離れないのです。
だけども、日岡との死闘の結果は、あれで良かったと思う。
やはり、彼の正義は間違っているから。
とにかく、皆が自分の信じる正義が正しいと思って動くから、日岡ですら怖いと思ってしまった。
そんな日岡も完璧でなく、未だ未だ成長していくんだろうなぁ…。
それを、ずっと見続けたいから、
続編ありを本気で切にお願いしたい。
しかし、正義も何もなく、いちばん怖いやつは、嵯峨じゃないのか?!
一番悪人に思えて、しゃーないわっ!
ちなみに、鑑賞中、やはり、痛いシーンにはフィルターが必要で、
終始、手拭いを頭から顔に垂らして、隣の人に確実にヤバイ人と思われたかと。
ということで、エグいシーンも、日岡のピンチも、一度インプットされたので、
二回目は、手拭いフィルターなしで楽めるぞ!
でも、やはり、上林と日岡の熱を受けとるには、こちらも気力体力が必要です!!
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■ [二回目] 2021年9月1日
二回目で痛いシーンと日岡のピンチにも免疫できて、じっくり観れた!
上林登場の「ダダダダーン♪」って音響、ものすごーく怖いしー
煽ってくるしー
でも、めっちゃ合ってるしー!!
とか、
梅雀さんの表情とこのセリフ意味しーんとか、
一回目と違う視点での発見が、楽しい~⤴️
観れば観るほど、味が出るやつ。
また、リアルな部分は、よりリアルに、非リアルな部分は、ガッツリとエンタメに寄せる、そのさじ加減が素晴らしい‼️
そして、
怖くて完読出来ていなかった原作も、やっと読みきれた!
原作の真緒とチンタのやり取りに泣けた…。
狼は絶滅してない。
ガミさん(役所広司)に想いを託された日岡(松坂桃李)大丈夫なの?と不安も持ちつつ鑑賞。
ガミさんをリスペクトしつつ自分やり方でヤクザを制し3年後から話は始まる。
上林(鈴木亮平)がどハマりしすぎて他の五十子会幹部の影が薄いこと。
吉田鋼太郎、宇梶剛士、寺島進この人達ヤクザ幹部でいいの?って感じに貫禄も無ければ威圧感も皆無。
演技?演出?こんなんだったら有名どころは不要ですね。
詳細は観てのお楽しみで取っておきます。
何かの格言で聞いたような味方の中に敵がいて敵の中に味方がいる。
見方を変えれば何方にもなるんだなぁと思った。
日岡は狼になれたのでしょうか。
なってLevel 2なのかな。
松坂桃李の演技がちょっとだけ好きになりました。
全体的に話が薄い
上林の幼少期、ラストのオオカミなどなど不要なシーンがところどころに出てくる。
ちょっと考えれば、あれ?なぜその話で落ち着いているのか?疑問な箇所もチラホラでてくる。
幸太のバイクを上林がわざわざ乗って・・・
無理くり伏線回収用の話を繋げた感じも受ける。
ラスト上林の腹を横切りしているのに、普通に生きてるところを県警の銃を奪って射殺・・・
全体的に面白かったですが
盛り上がる話、意味が分からない話の半々ってところでしょうか?
それを差し引いても上林のめちゃくちゃぶりが最高ですね。
これに日岡の力強さがあればもっと良かったと思う。
顔の雰囲気はいい味でてると思うんだけど、全体的に線が細い?不良刑事何だからもう少し体を鍛えてマッチョな姿の役作りでも良かった気もしますね。
ヤクザも警察組織も怖い
一作目は未見。
ひぇー、ヤクザって怖〜い。刑を終えて出所したら、一応 社会は、偏見を持たずにそのひとの中身を見て接するべきだ—と思うよ😮💨建前では。
でも、上林の様な、ヒトをヒトと思わず、自分の意に沿わないヒトを まるで殺人ロボットの様に平気でいたぶって行く様を見せられると、その存在自体が恐ろしく、脳に障害があるのだろうかと思ってしまうし、近寄りたく無い。同時にそんなヤクザ社会にスパイを放つ刑事日岡も怖い。
役者としたら、虹郎、毎熊は体の使い方が上手かった。事にチンタ役、自分の誠意を見せる為、指を詰めろと言われて決心した様に刃物を振り上げるシーンは凄まじくて震えた。
スナックのママ役の西野は、いかんせん人物像が薄っぺらい。 「鳩の撃退法」に出ていた店員役は、パリピーの感じでピッタリだったのに、この複雑な過去を持つ役割はちと合わなかったと思えた。
で、そんな人を恋人?にする日岡ってなんなん?ただ哀れみの間柄なの?たまたまくっついただけなのか?と、一作目を見てないワタシは疑問が残った。
やくざは昭和の残像
狼と豚の挽歌
まずは映画観賞する前に心を鷲掴みされてしまった!!
入場者特典・プレゼントでヤクザトレーディングカードてww
なぁちゃんやら筧ちゃん出てきたらそらテンションブチ上がるわいなwww
閑話休題、映画本編ですが、上林はん出場してくるまではなんとなく暢気な感じだったのが上林はん出場してから空気が一変、まぁ血の雨が降ること降ること!!某局で人命救助している人とは思えないくらいザクザク降らせます。
R―15指定のあるとおり、お子様はもちろんバイオレンス系が苦手な人はご遠慮ください。
思わず目を背けるくらいの気迫のこもった鈴木亮平さん始め、松坂桃李さん・なぁちゃん・村上虹郎君・斎藤工さん・寺島進さん・吉田鋼太郎さんと出演者もなかなかに豪華。
超意外な裏切り者がいたりターミネーター感ブチ盛りの上林の襲撃・惨劇もあるのでクライムサスペンスが好きな方にも良いかもしれません。
自分は完全に豚よりの人生なのでw音尾琢真さんや吉田鋼太郎さんに感情移入しながら観ていました。
映画では案外サックリ消された宇梶剛士さんですが実戦では鈴木亮平さんとどちらが強いのか気になるところではありますww
まぁとりあえず…実生活で上林はんと遭遇したらチビる自信はあります!!
正直『孤狼の血』を観る前に『麻雀放浪記2020』を観てしまったので良い意味で裏切られた感はありましたが血が大丈夫な人は楽しめるかと思いますよ。
あめふらし
パンフレットを買っていないので正確な事は言えないんですけど、エンドロールを見ていたら、雨ふらしのチームは七人くらいいるんですね。
映画の中の雨、まるで本物みたいでしたが、それだけ人手がかかってるんですね。
それから、来場特典がトレカなのは面白いですね。
これ、出演者が多いからこそですね。
これがもし、私の好きな映画の『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』なら、美大で上山と一緒に食事に行く女の子、ビーフシチューの食材を買った店の人、ゾウやキリン、ポメラニアンくらいまでカードにしないと足りなそう。
想像してたら、『ぼく明日』トレカ欲しくなっちゃいましたよ。
あっ、高寿のお母さんだけ宮崎美子さんだから、この映画ので代用できそう。
宮崎さんのカード出なかったんですけどね。
「確信犯」
「それが正しくないとわかっていて行われた悪い行為」という意味で「確信犯」を誤用している人に対して、「本当は違うのになぁ」と感じることが多いのですが、本作では本来の意味の「確信犯」しか出てこないなという印象を受けました。
この世はエゴのぶつかり合いで、正義というのは相対的なものだということを、鈴木亮平さん演じる上林が強烈にわからせてくる感じがとても気持ちよかったです。それぞれの「狼」たちにとっての「人間様」が誰なのかを考えるととても深められる作品でした。
人と人が互いの理想をかけてぶつかり合うエネルギーをいやでも感じさせられてしまうこの映画を見て、「ディスタンス」によってぶつかり合いが出来なくなりつつある現代において、そのエネルギーをどうやって生み出すか、考えなければならないと思います。
レベル2....ねぇ...
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