劇場公開日 2021年8月20日

  • 予告編を見る

「狐狼日岡と狂犬上林の一騎討ち、個人的にはレベルダウン」孤狼の血 LEVEL2 いたかわさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5狐狼日岡と狂犬上林の一騎討ち、個人的にはレベルダウン

2021年8月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

大上の跡を継ぎ、裏社会を仕切る刑事の日岡。まず、日岡の前作からの豹変ぶりに驚く。ヤクザと渡り合って貫禄マシマシになっていたが、どこか危なげにも見える。
そんな彼の前に、上林が立ちはだかる。上林の狂気ぶりが今作の見どころの一つである。現れるたびに目潰したりやべえことするから、こんなのどうすればええの?と不安になった。

今作は孤立を深めていく日岡と純粋な暴力性を持つ上林の一騎討ちで、アクションが前作よりも増えてたり、一杯食わされる展開もあったりしたが、期待とは違った。
前作とどうしても比べてしまう。もっと、キャラに魅力をつけて欲しかったなぁ、というか前作よりキャストが弱くなっているのかなと感じた。

鈴木亮平のイッちゃってる感じは良いのだが、役所広司の穴を埋めることはできていないかなぁ。
西野七瀬は真木よう子と比べるとまだ力不足。
今作の中年キャラはどこか情け無いのが多くて、江口洋介が演じたような渋めのキャラが欲しかった。
それと、刹那的に生きるガンギマリ中村倫也のような、そんな役もできるんだという意外な収穫が欲しかった。

日岡は終わりのない綱渡りをしている途中。
このシリーズはまだ続くのかなぁと思った。

いたかわ