「私にとっては、訴求力の見い出せない暴力でした」孤狼の血 LEVEL2 グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
私にとっては、訴求力の見い出せない暴力でした
今までも、おぞましいほど暴力が激しく描かれる映画はたくさん見てきました。『イングロリアス・バスターズ』のバットで頭を…のシーンは今でもたまに夢に出てきて、夜中に起きてしまうほどトラウマになってます。
それでも、そのおぞましさを生んでしまうなにかであるとか、それとの対比の慈しみとか、まあ敢えて小賢しく理由付けをしなくても、映画全体としては確かに描かれるべき暴力だったのだ、と思うことができました。
ところが、なぜかこの映画の暴力については、どうしても受容も受忍もできないでいます。
前作はそんなつまらない疑問が浮かぶこともなく楽しめたのに…。
色々と考えてみたら、ここ数年の個人的な心のありように原因があるようです。
自分の子どもと同世代の若者が決して低くない確率や頻度でいわゆるハラスメントや同調圧力で精神を病んでいるのを直接間接を問わず見聞きしています。ニュースでは、しょっ中、児童虐待についての報道があります。そのうえ、コロナ禍での様々な鬱屈。
言葉の暴力だけでもしんどいのに、本当の肉体的な暴力まで見たくない。
『凶悪』とか『怒り』でも、できれば見たくないほどの暴力が描かれていました。それでもそれを超えて訴えてくる〝力〟があったと記憶しています。
本作品においては、それに相当する〝力〟を見い出せませんでした。
100%自己責任ですが、今観るべきではなかったと反省、というよりは自己嫌悪してます。
グレシャムの法則様、私の今更ながらのレビューにコメントありがとうございます。
確かに過剰な暴力でした。
たいぎいのお。
ホラー映画かもしれませんね。
グレシャムの法則様のレビュー勉強になりました。
コメント失礼します。
前作では過激な暴力をスパイスにしながらも大上の抱える苦悩や日岡の変化など内面の表現に惹きつけられたので本作はより直接的でグロい暴力表現に傾いたのが残念に感じました。
可能であれば上林の凶悪さを暴力性以外で表現してほしかったと思いました
おはようございます。
”お酒の神様”と、(北陸の仙人って面白いなあ・・、私は前田家のカントリージェントルマンと心の中で、勝手に思っていますよ。)”彼の方”のブレの無い姿勢は凄いですね。あと、”広島の知性(特に武器関係)”の方も。忘れちゃいけない、”青い空のベレー帽”のお方。
このサイトには、素敵なレビュアーが沢山いらっしゃいますよね。では。
今晩は。
”100%自己責任ですが、今観るべきではなかったと反省、というよりは自己嫌悪してます。”
映画って、観賞時点での自己の心境が感想に反映されますよね。自己嫌悪する必要はないのではと思いますよ。
心の清らかな方程、そういう傾向があるのでは、と拝察します。
私の様に、心が”やや”濁っている者は・・。(以下、割愛)では。