「始末に負えない正義面」孤狼の血 LEVEL2 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
始末に負えない正義面
前作から3年、上林の出所により亡き五十子会長の息の掛かった残党が、手打ちとなっていた仁正会と尾谷組の関係に待ったをかけて巻き起こる話。
はじめは相関的に少し面倒くさそうな話かと思ったけれど、ヤクザ側は上林組の一人舞台と案外単純でわかりやすいし、勢力図がどんどん変化し盛り上がっていく中で、さらにもう一段の展開になって、そう来たかと、なるほどねと大盛り上がり。
仁義の様なことを言いつつ私利私欲、狂気に満ちた上林の暴走と、彼に翻弄されるヤクザ達という構図だったり、キレモノ気取りの日岡と泥臭い日陰にいるチンタだったり、それぞれの立ち位置とそれに付き纏う生臭いドラマが、哀しく恐ろしく情けなくてとても面白かった。
欲を言えば、演出上大袈裟だったりあり得ない話はいくつかあるけれど、ニュースで流れている段階なのに鶏小屋のそれはいくら何でも…と思ったし、ファンタジーなエピローグは要らなかったかな。
それと、ピアノの先生はブラウス破られたけどそこからお目々で、あれ?その後の写真もその状態だし、後に…だよねぇとはなったけれど、脱げる人をキャスティングされた方が良かったと思う。
僕も、ピアノの先生は下着までなのに、檻の中の姐さんはトップレスだったからちょっと違和感がありましたね。その部分に関しては。
でも、そんなことを吹き飛ばしてしまうバイオレンス作品でした。
今晩は。
”ピアノの先生はブラウス破られたけど”・・。
プロフェッショナルなコメントですね。
私はもう、正視出来ずに・・。(・・観ましたけどね・・。)
白石監督って、あんな風貌なのに良くあんな残虐シーンを考えるなあ‥、と思いますよ。今作は、監督オリジナルですよね。怖いなあ。では。
自分が面白い!と思った映画をBacchusさんが高評価していらっしゃると、自分は間違っていなかったんだとホットします笑
今年は邦画の大当たり率が高いですよね。続編が面白い続きは珍しいなぁ...。