「昭和のしっとり感、払拭!」孤狼の血 LEVEL2 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
昭和のしっとり感、払拭!
松坂桃李はかなり体重を落としたようでそれでいいのかな、と思っていたがそれで良かった。意味が分かった。権力側の悪はどんどん深まり、一方でヤクザは義理や手打ちという約束が通じないビジネス世界に潜行していき、日岡は孤独の中で研ぎ澄まされていかなければならないから。
チンタ役の村上虹郎くんは適役でとっても良かった。上林は背景があり悪のモンスターではないと思った。モンスターを生み出すのは社会で権力組織でそのオモテを演じる滝藤賢一が嫌らしければ嫌らしい程、日岡の怒りのトリガーになる。滝藤はすごく適役です。
日岡くんはまだウブで若くて素直過ぎました。大上を継ぎつつ日岡ならではの優しさと知性と空手力が垣間見られて良かった。日岡が孤狼になるのはこれからなんですね。考えてみたらこの映画の孤狼は上林なのかも知れない。
音響はリアルで立体感があって良かったのですが、役者の台詞が聞き取りにくかった箇所が気になった。アクションのせいか役者の滑舌のせいかはわかりません。
おまけ
エンディング・クレジットで有働由美子さんの名前発見!またしても「記憶にありません!」テレビニュースの中に居たのかな~。
tails man様、私の今更ながらのレビューにコメントを頂きありがとうございました。この映画は鬼畜、上林の魅力にノックダウンしました。次はチンタかな。
コメントありがとうございます!
大上のちょっとヘラっとするところが行く末の悲惨さに拍車をかけましたよね。とてもいとおしいキャラクターでした。
滝藤さん!私は色っぽくて好きなんですが今作の凄みは新しい魅力でした。
チェーホフ読みましたか❗️
凄い‼️
私はロシア系文学はほとんど積ん読のまま埃をかぶってます。
いつか読まなきゃな、と思いながら◯◯年経過、最近は、映画の原作読まなきゃいけないし、なんて言い訳しながら逃げてます😂
コメントありがとうございます。
そうなんですよね。
私も偉そうに、『今の日本にとって〜』とか『今の時代にふさわしい〜』なんて意味のことを書いてる時がありますが(ホントに恥ずかしい)、実はほとんどすべて、『今の自分にとって〜』ということなんですよね。
精神のバランスを保つというか確認する意味でも映画のない世界は考えられないですね。
コメントありがとうございます
滝藤賢一さん、嫌な役が多いですが今回の嫌な感じ
あれがあるからこそ、モンスター上林と日岡が暴れる理由がある
と思えました
殺虫剤のCMも出てらっしゃるけど
嫌な言い方するんですよね笑笑
怒号だから余計分からないんですよね🐺←狼
〉日岡は孤独の中で研ぎ澄まされていかなければならない
鋭いご指摘です!
有働さん、私も気付きませんでした〜。
早口巻き舌+聞き慣れない広島弁のせいかもしれませんね。
梅雀さんは完璧に聞き取れましたしw
それにしてもやっぱりこういうヤクザ映画は私の大好物みたいです!