劇場公開日 2021年8月20日

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「悪人の話」孤狼の血 LEVEL2 原健彦さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0悪人の話

2021年7月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

あくまでも悪人、悪党の話だった。鈴木さんの役は、あくまで人だった。死神に取り憑かれたように人だった。サイコパス、人ではないものではなかった。もしかして公権力が一番厄介かもしれないと思った。私は性善説の立場だが、人はいつから善になるのか決められないから、これは正しいと感じる。生まれる前か。生まれた後か。魂の初期設定が善だとこんなに楽なことはないが。生まれた後でも、善を望めば善になれる。正しさを測る定規は外にはない。自分が正しさを測る定規だと気づけば人生は変わる。存在は混沌だ。存在を感じることは考えることはできない。何が言いたいかというと。論理的に考えることが正しいと考えられている昨今、その上がある。混沌のままでいい、存在を感じることだ。存在を感じずに、考えることはできないのだから。論理的でもなんでもいいが。

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原健彦