マスカレード・ナイトのレビュー・感想・評価
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次世代の山岸尚美も見てみたい‼️
仕事自体を描く目的はなくても、その仕事から伝わってくる矜持、その仕事に携わっている人から発せられる言葉や日常的な立ち居振る舞いの延長から成し遂げられるひとつの達成。
そういう映画が結構好きです。クリント•イーストウッド監督の『ハドソン川の奇跡』は、機長だけでなく、ボートで救助に向かう人なども含めてそこ此処にそれぞれの立場での〝仕事〟をシッカリとやり遂げる人たちがいて、その集積が奇跡を生んだことが描かれていました。
前作の『マスカレード•ホテル』では、山岸尚美に代表される、ホテルで働く人たちの使命感とプライドが心地良く、まるで自分がホテルでおもてなしを受けているかのように感じられるほどでした(なんて言ってますが、長澤まさみさんの素敵な笑顔に魅了されただけかもしれません)。
今作では、それが警察との対立軸として強調され過ぎた感があり、私が描いて欲しかった〝仕事〟とはちょっとポイントがずれているように思えたのが玉にきず。
でも、エンタメ作品としては、安心して楽しめますね。
原作者の東野圭吾さんがこのシリーズを書き続けるかどうか分かりませんが、映画としては、あとふたつくらいオリジナル脚本での続編とかあっても楽しそうです。
山岸さんがアメリカにいるあいだに、後輩女子が育っていて、いつまでも熱い気持ちを持ち続けながら管理職となった長澤まさみさんと少しクールな若手、例えば門脇麦さんとか清原果耶さんあたりとバトル、なんていうのは、ありきたり過ぎるかな?
警察との視点の違いだけでなく、『お客様のため』についての考え方の違いが浮き彫りになるようなストーリーも見てみたいと思ってます。
本作とはまったく関係ない余談ですが、多くの方が讃えておられる麻生久美子さん。機会があれば是非ご覧いただきたいのが、『夕凪の街 桜の国』。この世界の片隅に、と同じこうの史代さん原作の実写版ですが、自分史上最高レベルに涙の溢れた作品です。
ストーリーは酷いが‼️❓女優の演技は半端なく凄いぞ‼️
東野圭吾はたまに凡作があるが、これもかな、それとも脚本が悪いのか。
とんだドタバタな展開です。
犯人の造形も今どきの流行りの感じだし。
ミスリードのやり方も無理矢理だし。
でも、長澤まさみと麻生久美子、それに、高岡早紀。
多分、この映画が最高の演技。
長澤まさみはアカデミー賞五度ほどの日本最高の演技の熟練が見放題だ。
麻生久美子はこの演技を、年末のダウンタウンの番組で観たいものだ、はち切れてるし。
高岡早紀は朝ドラと対照的に妖艶だ。
演技だけならアカデミー賞独占だよ。
キムタクはマクドと日産の時とおんなじだよ、トホホ。
清く正しく美しく
原作は嗜んだ程度です。前作が微妙だったので、不安を抱えたまま劇場へ向かいましたが、想像以上に面白かったです。これは一本取られました。
大まかな流れは前作と似たような感じでしたが、前作の欠点だった客の面倒臭さ、しょうもない動機を極限まで擦り減らしていたのが好印象です。序盤の秋山という客は、視界に人物の絵や看板が入る事を嫌がり、ホテル側も配慮を配ったけれど、さんまさんの看板が視界に入ってしまって、どうにかして欲しいという、まぁ面倒臭い理由でそれをホテル側が配慮するという、現実にこんな客いたら嫌だなーというのをパパッと見せてくれます。正直こんな大口叩く客は出入り禁止にしてもいいんじゃない?とは思いましたが、長澤さん演じる山岸のホテルマンの誠意を見せる場面としてはとても上手に機能していたなと思いました。
キムタクも冒頭のダンスシーンからカッコ良かったです。渋みのある演技もやはり好きですし、キムタクはキムタクというのに納得はいきますが、それが一つの突出した個性だと思うと、やはりキムタクは凄い俳優だなと再確認させていただきました。
沢村さんがメチャクチャ怪しくて、こいつ何かしらに関わってんだろうなと思っていたら、ロスのホテルからの潜入員ということには呆気を取られました。いやー読めなかったです。
少し結末が見え見えだったなぁというのは残念ですが、尖ったものにしてヘンテコになるよりかはマシかなと思います。
正直観る前の期待値は今年ワーストクラスだったので、映画って観るまで分からないなっていう事を再確認させていただきました。
鑑賞日 9/17
鑑賞時間 12:10〜14:30
座席 F-13
深く考えないで楽しもう。
前作で憶えているのは、さんまが見つけられなかった事ぐらいかな。と思って着席したら、分かりやすく登場。笑ったわ。
相変わらず容疑者が多く、それぞれのエピソードが楽しい。特に怪しすぎる沢村一樹(イコール犯人じゃないよね)に対応する、まさみちゃん。このホテル、客にどんだけ金使わせるんだよ。
ずっと続く警察とホテルの対立、お互いに譲らない姿勢も違和感があっていい。
キムタクもおじさんになったなぁって思いながら、皆さんの顔芸を楽しみました。
真犯人の動機には?でしたが、ちゃんと伏線回収できててスッキリ。最後の2人のやりとりも楽しかったです。
映画としては楽しめたけど…
映画としては楽しめたけど…
正直言って、犯人の犯行理由、犯行方法にはまったくピンと来なかったな。
映画の作り方が悪かったのか、東野圭吾の原作がそもそもそういう感じだったのか知らんけど。
それとキムタクと中村アンのダンスシーンは良かった。
それだけに…。(言えない)
犯人役を楽しみに観に行ったのに・・・
本は面白かったんです❗️
映画化されると聞いて、犯人役を誰がやるのか楽しみにしてたんです。楽しみすぎて、有給休暇取って観に行ったのに~、そりゃ難しいだろうとは思ってましたが、その設定変えちゃう?とがっかり。
でも最後は別の人かCGとか使うのかと期待しつつ見るも・・犯行動機も映画では説明不足で、どなたかも書いてましたが、結局キムタクファンのための映画か~という感じです。
美しい女優陣の競演
警視庁に1通のファックスが送られてきて、都内マンションで起きた殺人事件の犯人が、大みそかにホテル・コルテシア東京で開催されるカウントダウンパーティ「マスカレード・ナイト」に現れるというものだった。パーティ当日、捜査のため再びフロントクラークとしてホテルに潜入した警視庁捜査一課の刑事・新田浩介は、コンシェルジュの山岸尚美の協力を得て捜査を進めていくが、500人の参加者は全員が仮装して顔を隠していたので、捜査は難航した。
午前0時のカウントダウンまでの限られた時間の中、素顔のわからない殺人犯を捕まえようとする話。
ストーリーとしては、そんな理由で殺人する?って感じたが、まぁ面白かった。
キムタク、長澤まさみは相変わらず良かった。
麻生久美子、高岡早紀、木村佳乃、の女優3人とも良い演技してた。田中みな実はもう少し長く観たかった。
能勢さんはんぱねぇ!
画面がどーしてもTVドラマっぽいのは前回同様なのでむしろ馴染んだ感じ。だからかはわかりませんが、今作の方がどっぷり浸り込めた気がしました。
通常だと続編は中々にハードルが上がるものですが(当然コレも)、前作のお陰でむしろスムーズに入り込める、美味しい二作目になっていたのではないのでしょうか。特に警察側の癖の強い面々を自然と動かすには、本来ならだいぶ時間を割きたい所だが、前作がその役割を担っているので、変なブレーキが掛からない。だもんで、ただただ二転三転するミステリーに酔える仕上がりになっていて、中盤以降のテンポアップにもアップアップする事無く、自然とのめり込む事が出来ました。
前作の時にはあまり思わなかったのだけれども、コレは続いて欲しいシリーズになりましたね。オープニングシークエンス等の遊びも含めて楽しみなシリーズになる気がします。
個人的にはやっぱり能勢さん。スッと消えて欲しい時には情報と共にそこにいる能勢さん。どんだけ有能なんじゃい🤣と、思わず笑ってしまう感じは、水面下を全く見せずに優雅に漂う白鳥の様であります。実は滅茶苦茶バタバタしながらあくせくしている、そんなプチドラマをTVドラマでやっても面白いかもですね。視たい。
招かれざる客とプロ達
そういえば昭和のドラマは、ホテルが題材のものが結構ありましたね。私が知らないだけかもしれないが、最近は少なくなったような。華やかなイメージのホテルと、そこを行き交う人の人間模様、その裏方を支える人間味やプロ魂など、ドラマになる要素は多分にある素材だ。
さて、長澤まさみのファンとしては、前作は当然観てる。原作も前回は読んでいたが、今回は未読での鑑賞となった。
前作はてんこ盛りのキャスティングで、それを追うのが目的になりかけたが、今回はキャスト数を少し絞っていたのか、ストーリーを追うのが楽。その分、内容に色がついたようで、個人的には本作の方が楽しめた。圧倒的な物量の前回に対し、今回は質に重きを置いた感じだ。単純な2作目というより、前作で出来た下地をうまく使って、再度織り上げた作品という印象だ。
物語は、客をもてなすホテル従業員と、犯罪者を炙り出す警察官という相容れない職業的プロが対立しながらも協力して、殺人犯を探り出すという内容。大晦日のその日は、マスカレードナイトと称した仮装パーティー。怪しい人々が続々と集まる中、顔が見えない上に手がかりも乏しい中、その中に紛れ込んだ犯人を追う。2重3重の伏線が張り巡らされ、誰もが怪しく思える。
木村拓哉はいつも通り、そのまんまの立ち居振る舞い。相棒の長澤まさみは、真面目すぎなホテルマンを好演。相変わらずの朗らかさなれど、少しアクが抜けすぎていたか、”らしさ”が弱かった感じがした。冒頭何故か木村拓哉とタンゴを踊っていた中村アンは見事なキレのあるダンスを披露。また、重要な役どころに麻生久美子など、個人的にお気に入りの女優さんが揃い踏みなので、かなり得した気分。
その他にも、小日向文世、沢村一樹、渡部篤郎、勝村政信、木村佳乃、高岡早紀など、主な役どころは役のイメージ通りの俳優陣でがっちり固めている。推理ドラマながらも、それぞれ短い時間ながらきちんと情報を伝え切るので、澱みなく物語が入ってくる。
仮装で顔が見えないという設定の妙は、残念ながらあまり活かされていなかった。また、犯人特定の詰めは少し強引な感じがして、サスペンスとしては少し浅い感じはあるが、前作ではせわしなさが物語をスポイルした印象があったため、テンポ、展開など、今回の仕上がり具合が丁度良いと感じた。
内容的には「プロフェッショナルの流儀」などが好きな方は、共感できる作品でしよう。
今週(9月17日の週)では本命になりそう。
今年123本目(合計187本目)。
※ この前に「劇場版 free! 前編」を見ていますが(今日は会社の午後有給促進日だったので、午後3本見られたのです)、この映画にレビューの需要はあまりないと思うので、飛ばしています。
さて、こちら。舞台はホテル…といっても、1泊6000円とか10,000円とかという水準ではなく、おそらく1泊10万円くらいするんじゃないか?という超に超がつく超高級ホテルが舞台のミステリーもの。
このような事情があり、誰が犯人だの動機がああだの少しでも触れると、ネタバレありにしようがどうしようが、一回みたら「終わり」なので(このサイト、ネタバレ「あり」の場合でも「本当に表示しますか?」は1回しか出ない)、極力それに触れない方向で触れていきます。
ある不可解な殺人事件から始まる、警察とホテル従業員のやり取り。その中で、その超高級ホテルで今夜(映画の設定内では、12月31日。つまり、カウントダウンをやる年越しの日)にまた何かやりますよ??という不穏当な挑戦状が届き、さて警察とホテル従業員が強力して犯人捜しを始めようとしたら…この日は「仮装して躍る」パーティが催される日。これじゃ誰が誰なのかさーっぱりわからないという状況。このパーティの予告もかなり前からされていたのか、会場には何百人も。これじゃ犯人探すの難しいよね…と思ったら、あるひらめきから…という趣旨のお話です。
どうしても映画の内容的に「ミステリーもの」という分野になるので、「ネタバレあり・なし」の概念が存在しにくいです。ただ、これから見る方の楽しさをスポイルする(奪う)のは良くないことなので、そこは割り切って、「いいね」「参考になった」が少なくても、情報少なめにします。
評価にあたっては、下記が気になったものの、ここまで言うか…というのは正直思ったので、減点0.1扱いでフルスコアにしています。
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(減点0.1) このように、事件はホテルの中でおきますが(ホテルと警視庁本部?以外の場所はほとんど出ません)、そのような事情のため、当然犯人はもちろん、実名が知られたくない方は、実名で宿泊するわけがなく、匿名だったりします。このことが捜査を複雑にさせる要素になってます。ただそれは「当たり前すぎるトリック」です」。(それすらもないと、30分でおわっちゃう…)。
ただ、実際にリアル世界でホテル・旅館に宿泊された方は、宿泊時(チェックイン)に、氏名などを求められた経験がおありだと思います。これは「宿泊業法」という法律で、そうするように定められているのです。
(参考/旅館業法)
第六条 営業者は、厚生労働省令で定めるところにより … 宿泊者名簿を備え、これに宿泊者の氏名、住所、職業その他の厚生労働省令で定める事項を記載し、都道府県知事の要求があつたときは、これを提出しなければならない。
2 宿泊者は、営業者から請求があつたときは、前項に規定する事項を告げなければならない。
→ 宿泊者には告げる義務がある、ということ。
実は「職業までかけ」と書いてあり、実際、リアルで宿泊された方は「氏名や電話番号ならともかく、なんで職業までいるの?」ということになりそうですが、根拠はここです。そして、虚偽内容を書くと、
第十二条 第六条第二項の規定に違反して同条第一項の事項を偽つて告げた者は、これを拘留又は科料に処する。
…ということで「拘留または科料」という、まぁ、もっとも軽い罪の類型ではありますが、ちゃんと実は「嘘を書いちゃだめよ」は、あったりします。
※ この行政法規、地味なのですが、長期間解決していない重要事件に「犯人がなんとかホテルにいるらしい」とかというとき、「偽名を使っている」という場合なら、まずこっちで警察までひっぱってくる(俗にいう、別件逮捕)こともあります。
もっとも、日本で「特にやましいことをしていない」人が、そもそも偽名を書いたり、仮に書いても警察がいちいち検挙するとも思えませんが(マニアすぎる…)、「ホテルに宿泊するとき偽名をかいちゃだめよ」という点は、ちゃんとエンディングロールで入れるべきだったのではないか…と思います。
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キムタクの存在感!!
いや〜正直鑑賞前は、「キムタクも全盛期過ぎたしこんな豪華俳優陣を相手に存在感出せるか?」って思ったけど、やっぱこの人は別格だわw
みんな同意すると思うけど、演技力に関してはこの豪華キャストの中では下から数えたほうが早いけど、それを弾き飛ばすほどの圧倒的オーラ!!
今の若手にこのオーラを出す俳優はいない!!
キャスティングの意外さに度肝を抜かれた
前作は公開時に拝見、原作は未見。
前作、正直全く観るつもりがなかったのに、空き時間にたまたま上映されていたので観に行ったら、これまた面白くて驚いたのを覚えている。
公開当時の2019年は『マスカレード・ホテル』はじめ、『翔んで埼玉』『コンフィデンスマンJP』『マチネの終わりに』等、フジテレビ制作の映画がどれも素晴らしい作品かつ面白くて、私の中でなんとなく抱いていたテレビ局制作の超大作映画への食わず嫌い感が完全に払拭された。
今回もその続編だから面白いと思って観に行って、本当に面白かった…!
壮麗なロビーのセットに加え、今回は文字通り"マスカレード・ナイト"を実写化するために、あれだけの誂えや衣装、メイクを揃えられる予算と豪華さがまず凄い。
仮面舞踏会の怪しさと煌びやかさを表した音楽も好きだった。タンゴ好きとしては、パーティーシーンの途中で小松亮太さんの楽器が使われていて嬉しい。(バンドネオンの演奏もご本人?)
今回はより「人を疑う警察のルール」と「お客様を信じるホテルマンのルール」のぶつかり合いと、お互いの仕事の本質を理解し折衝しながら解決に向かう様を強く感じ、"仕事"を扱う映画としてとてもよくできていると感じた。
何より驚いたのはキャスティング。
少ししか出番のないキャストも全員漏れなく華がありつつ、犯人ではないか?と思わせる怪しさのバランスが絶妙。本当に豪華すぎる。
また、犯人役が前作の松さんに続き、まさかの麻生さんが来るか!とびっくりして心臓が止まりそうだった。
私はお二人とも昔から大ファンなので、大好きな役者さんが両方犯人役か〜と思うと、偶然とは言え嬉しいような怖いような不思議な気持ちでいっぱいになっている。
そもそも例えば、松さんは感情を排したような台詞回しや不可解なキャラクターのお芝居を度々拝見してきたように思うので、前作で犯人と分かった瞬間からのガラッと雰囲気の変わる様は、「これぞ観たかった黒松様!」と言った気持ちになった。
一方で、麻生さんは近年ではあまりそういった役柄を観た気がせず、『dele』の弁護士役や『MIU404』の機動捜査隊隊長のような役柄すら、初めはかなりイメージができなくて予想外の感覚だった。バラエティで拝見するご本人のキャラクターも、明るく天然で面白い方というイメージが強い。
加えて、今回は役柄のキャラクターに男性性と女性性両方が求められるかなり稀有な設定。難役でしかないし、中性性を求めるならそれこそ私なら元宝塚の男役の方をキャスティングしただろうなと思う。大ファンではあるが、まさか彼女が犯人を演じるとは少しも思わなかった。
映画を観て、その類稀なる美貌や怪しさ、また瞳から新田も正体を暴いたように、その印象的なまなざしが起用の理由だったことは疑いようがない。
(仮装の装いもそこまで男性性が強くなく、絶妙な「男装の麗人」のような雰囲気に仕上げていて良いなと思った)
窓からプロジェクション・マッピングを観て濡れた瞳がクロースアップされるシーン、犯行動機を全て語った後に一筋流れる涙。その美しさと哀しさだけで、十分に観る価値があった。それこそが、嘘にまみれた仲根緑のたった一つの本当だったところも、物語として素晴らしかった。
(ただ惜しいのは、視線一つで犯人って気づけるか???という結構非現実的なところと、森沢のバックボーンと動機をもう少し掘り下げてもよかったと思う。尺の問題か。あと被害者のお腹の子は誰の子なんだ…)
台詞の話し方も、全編にわたって落ち着いて感情や真意を抑えたような話し方が多かった分、声の響きが本当に良いな…と聞いていたし、最後に感情を爆発させるところが際立っていて、演出も含めて良かったと思う。
また、最近のご活躍ぶりを拝見していると、麻生さんは元々映画からデビューされて、映画に沢山出ている役者さんだということを忘れていた。しかし、スクリーンでの姿や今回の役柄は、まさに当時のミステリアスな映画俳優イメージの復活感があって、ファンとしてはその点も興味深く、嬉しく拝見していた。
他の役者さんやスタッフさんも含めた普遍的な話として、長いキャリアをお持ちで、自分も長くファンを続けている方に対して、全く予想のできないような仕事を拝見できる面白さや喜びは本当にこちらの生きる原動力になる。その一つを見せていただいた気持ちになったし、手放しで2時間スクリーンに身を委ねて作品の世界にどっぷり浸るだけで、楽しい気持ちになれる贅沢さを久々に実感した。
さすが。
一言、面白かったです。見応え十分でした。
登場人物もベテラン俳優多数の豪華キャスト。
ただ、名前や役を理解するのに苦労(笑)
悪役ミステリアスのポジションを得意とする女優も一同に集合。犯人のアテが中々つかない!👉面白い。
また次回があれば観たいなと思います。
無理とお応え出来ませんは同意。
高級ホテルで働く有能ホテルマンと、潜入捜査をする優秀な刑事の衝突と共闘の話で、マスカレード・ホテルの続編。
とあるマンションの一室で起きた殺人事件の犯人が、大晦日に行われる仮装カウトダウンパーティーに現れるというタレコミFAXがあり、警察が潜入捜査をするというストーリー。
冒頭の事件の状況説明とFAXの件から既にグズグズのツッコミどころ満載だけど…まあエンタメ重視でコメディ要素もあるドラマだしね。
そしてホテルでのパートになり、怪しげなメンツの紹介がある程度済んだと思ったら、ヤケに2人にフィーチャーしてみせていくし、なんだかエンタメの割に淡々としているし、何より面白味が無くワクワクしない。
スリリングなイベントが何一つないし、犯人は誰だ!?とはならないんだよね。
そして山場で急に話が動きだしても、突然湧いて出て来た話で取って付けた感満載だし、更に種明かし供述をされても、それって全部後出し後付けじゃないですか。
ホテルマンのサービスがどうのという件はバレバレだし。
雰囲気は悪くないから最初から最後まで退屈とまでは言わないけれど、面白かったとは到底言えない作品だった。
タイミング的にもパーティー会場に深キョン紛れ混ませるぐらいの度量があればね。って流石に難しいかw
テレビ局が噛んでいるのに
制作にテレビ局が噛むと、所詮テレビドラマの延長上で、せいぜいスペシャル枠ぐらいに撮られるのが関の山の内容になってしまうと勘違いしてた。同日に観たテレ朝が制作に加わった映画を先に見てたこともあるし。でも、こちらの映画は舞台設定が豪華だし、脚本も考えられてたと思う。前作を観ていないので、お馴染みらしい人物設定が最初は不明だったけれど、完全にわからなくても楽しめる。前作もレンタルしてみようか。
ストーリーは、推理が二転三転して、はぁ?そいつが真犯人?でも、そいつは無害じゃなかったのか?なるほどね、そう来たのかぁ。ただ、その真犯人の告白の内容と仕方が不自然だったのが残念。でも、この犯人を言い当てられた観客は居たのかな。あと、腕時計もそこにつながるのか。繰り返しになるけど、よく練られたストーリーだと思う。ああ、原作小説が良くできていたのかも。
ところで、初めての動く木村拓哉。思ってたのと全く違う。ファンからは怒られそうだけど、うまい演者じゃないか。別に敬遠していたわけではないけれど、ドラマや映画では観たことがなく、今回が初見。で、当たり前だが何をやってもかっこいい。セリフや動きも決まってる。でも、たぶん、どんな役を演じてもかっこいい木村拓哉なんだろう。もしかすると、本人の意に反してこういう警察官、弁護士、医者役しか回ってこないのかも知れないけど。実は心優しい人でしたというニセの悪役でなく、シンから腐った本物の悪者やってみてくれないかな。私にとっては最初の木村拓哉主演映画鑑賞だったけど、本当に良い俳優だなぁと感心。
いつもご利用頂きありがとうございます
今月最も楽しみにしていた映画。
地上波放送された時に見た、前作の「マスカレード・ホテル」がめちゃくちゃ面白かったので、今回も結構期待。「賭ケグルイ」「ザ・ファブル」「かぐや様は告らせたい」「孤狼の血」など続編が前作を超える作品が数多くある今年度。中でも本作は前作がかなり面白かったため、ハードルがかなり高い。超えれるか心配なまま、公開日に鑑賞。
いやはや、めちゃくちゃ面白かった!!!
前作の良さも出しつつ、緻密な設計で何度見ても面白い映画となっていた。見事に高いハードルを超えて、前作以上に楽しめた。
手がかりなしの殺人事件に難航する警察の元にやってきたひとつの密告状。その内容は、その殺人事件の犯人が《あの》ホテルの大晦日パーティにやって来るというものだった。人を見抜く天才の刑事・新田浩介(木村拓哉)と些か真面目過ぎるホテルマン・山岸尚美(長澤まさみ)は、またタッグを組むこととなった。
前作同様、美しく華やか。
映像、音楽ともにとても上品で見ていて凄く心地がいい。テレビではなく、映画館の方が映えるなと感じた。オープニングから帰ってきた!感でテンションが上がり、タイトルが出た時には鳥肌が立った。これだよ!これ!
前作と比べるとキャストの豪華さは半減したが、前作以上に役者一人一人が目立っている。次から次へと起こる客...お客様の要望。テンポの良さは前作に引き続きパーフェクト。お客様の性格や関係性などがパワーアップしており、クスッと笑えるシーンもあってかなりの見応えで非常に楽しめた。
続編ということもあって安定感がある。
2人のコンビ感もパワーアップしており、そして凸凹感がより際立っていて面白かった。人を疑うことが仕事の刑事。人を信じることが仕事のホテルマン。正反対の2人だけど、どちらも人を守るために仕事をしているエリート。実は最強コンビ。東野圭吾は本当に面白い設定を考えるものです...。
犯人を当てることがかなり難しい本作。
前作よりも遥かにミステリーの質が上がっており、事件解決に向かう警察と何も変わらないよう立ち振る舞うホテルマンの掛け合いもまた面白い。予告が過剰な宣伝をしていたかったのも良かった。予告よりも面白い映画、これがいかに大切か身に染みて感じる今年...。
ただ、ラスト際が微妙だった。
締め方は美しかったのだが、それまでがすごく残念。今までのは何だったのかと思うほど、簡単な仕掛けで雑さとわざとらしさを感じてしまった。これをラストに持ってくるなら少し触れるくらいにしておかないとね...。
それでも、最高に面白い映画でした。
1つ思ったのが、エンドロールの「ヘアメイク応援」に本レビューサイトの有名レビュアーさんの名前があったような気が...。仮面で顔を隠しても無駄ですよ!
【お客様の満足を第一に考えるホテルマン、客の命を守る事が第一の刑事を取り巻く、怪しい人大集合のグランドホテル形式ムービー第二弾。ツッコミドコロはイロイロあるが、スケールの大きな群像劇を楽しんだ作品。】
ー 久しぶりに、素敵な”男性の”麻生氏を観た・・。断じて、”太郎”ではない・・。ー
■感想
1.前作と同様、前半は、ホテルにやってくる”様々な”お客様の姿を、コミカル&ミステリータッチで描く。
・気障な独身男、矢鱈にコンシェルジュになった山岸(長沢正美)に無理難題を持ちかける、元セクスィー部長、日下部(沢村一樹:ヤッパリこの人は、こういう役が抜群に会っているなあ‥、と思っていたら!)
・人の顔は、ホテルにいる時くらいは見たくない女性(田中みな実)
ー さんまさんの大アップの広告が、窓から見えるのは私も嫌だ!ー
・夫になるはずだった男性との思い出に浸りに来た、仲根緑(麻生久美子)の、窓の対面のビルに映された”Happy Birthday”の文字に涙する姿。
ー チャペルのシーンと言い、シンミリしてしまったよ・・、と思ったら・・。ー
・”ラブアフェアー”にホテルを使っていた愚かしき男(勝村政信)と妻(木村佳乃)と不倫相手のユリ(高岡早紀)のぎこちない笑みと会話。
ー ここら辺の描き方が、ハッキリ言って粗い。
もっとキチンと描いて欲しい。
グランドホテル形式の映画の命は、登場人物がしっかりと描かれているかどうかが、鍵なのであるから。ー
・オドオドした態度のギョロメの男(博多華丸)
ー キャリーバッグを持っているので、ライフルかな?と思いながら鑑賞。
マサカ、それはNHKが許さないでしょう!ー
2.中盤から、物語は一気に動き始め、真犯人の狙いが徐々に、明らかになってくる・・。
・新田刑事(木村拓哉)が、徐々に真相に近づき、真犯人を追い詰めていくシーン。
年明け間近のマスカレード・ナイトで真犯人と”アルゼンチン・タンゴ”を鮮やかに踊り、真犯人の事件の動機を解き明かしていく。
ー ”実は・・””実は・・”が前半で描かれていない事が多く、少し肩透かしを食らった気分になるが、”男性の”麻生氏の、声色も完全に変えた演技に救われる。
良い俳優さんである。ー
・そして、イキナリ、ユリと山岸が気絶させられ、チャペルに横たわるシーン。
ー ちょっと、唐突感があるなあ・・。爆弾かと思ったら、ああそうか、手口は電流だったね・・。ー
□ちょっと、一言
・倒叙形式ではない推理小説では、名探偵が”実は・・””実は・・”と言うシーンが多すぎる推理小説は余り面白くない事が多い。
後出しジャンケンだからだ。
だが、文体や舞台背景によっては、それが面白くなるケースがある。
「金田一耕助シリーズ」がその最たるものである。
だが、映画で”実は・・””実は・・”が、余りに多いと、面白さが薄れる気がする。
出来るだけ、前半のシーンに伏線として描いて欲しいものである。
今作は、そのバランスが微妙である。
<イロイロと気になる部分もあったが、全体としては面白く鑑賞。
特にヘアメイクは、完璧である。
”メンドクサイ奴”だった、日下部の真の姿や(ちょっと、気づいたけれどね)
”仲根緑”がプロジェクションマッピングの”Happy Birthday”を観て流した涙の”真の意味”が分かったシーンなどは、良かったかな。>
■一言
エンドロールをよーく観ていると、面白いですよ!ビックリ!
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