「ミステリーではなくエンタメ」マスカレード・ナイト Equinoxさんの映画レビュー(感想・評価)
ミステリーではなくエンタメ
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エンタメ映画としては良作ですが、犯人は誰かを当てるいわゆるフーダニットもののミステリーを期待して観ると肩透かしをくらいます。
前作もそんな感じだったので前作をご覧になっている方は既に理解されてるので問題ないかと思います。あのノリです。
犯人は序盤から登場しているので「予想」は出来るでしょうけど、犯人につながる描写はほぼ無いので劇中の描写だけで犯人を「推理」することはほぼ不可能でしょう。
推理に関わる描写は薄いのですが、キムタクのダンスシーンが長尺で入っていたり、ホテルマンは無理と言わないのだというエピソードがしつこいくらい多かったりとドラマパートに寄せた作りになっていることからも制作側もミステリーを作っているという意識は無いと思われ、それを期待するということ自体がちょっと違うのかなと思います。
また、各登場人物の行動動機も強引なものが多く、深く考えながら観ているとちょっと辛いかもしれません。
映画館の大画面や音響があることで魅力が倍加する様な要素も特に無いこともあり、どうしても周囲の話題についていきたいから今観ないといけないんだという様な動機がない限り、Netflixやアマゾンプライム等で観れる様になったらソファに寝そべりながら酒やポテチを片手にダラダラ観る方がいいかもしれません。むしろかしこまって映画館で観るよりもその様なリラックスした楽しみ方の方がこの映画は楽しめるかもしれません。
微妙な書き方ですが決して駄作ではありません。
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