劇場公開日 2021年9月17日

「いやあ、期待通り「実に面白い!」(東野圭吾さんつながり?)作品でした。」マスカレード・ナイト marimariパパさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0いやあ、期待通り「実に面白い!」(東野圭吾さんつながり?)作品でした。

2021年9月18日
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最近の東野圭吾さん作品はほとんど文庫化を待って(この辺りが真のファンからは怒られそうですが)読み漁っているので、それぞれテイストは違えどれもとてもよくできたストーリー展開と謎解き、さすが理系出身(某トヨタ系の電装部品会社出身!)といつも驚かされます。

ただ映画化されると前にも別のレビューで書きましたが時々期待を裏切られることもあるので若干心配ではあるものの、シリーズ化した作品は外れ率が低いと確信して過大な期待感をもって臨みました。推理ものは原作を先に読むと失敗することも多々あるので慎重になりますが東野圭吾さんの作品は映像化にあたり原作をどう料理しているかも興味深いので、封切りまでには読破して作品を楽しむつもりで、今回も文庫本シリーズ3作目をずいぶん前に購入して少しずつ読んでいましたが残念ながら半分くらい読破の状態で封切り日を迎えてしまいました。

でもそれが正解でした!小説の前半では犯人が全く予想もつかず、結構考え、悩みながら映画を観ていったため純粋に謎解きを楽しむことができました。さすが東野圭吾さん!今回も見事な設定・展開でうならざるを得ませんでした。

それにしても主役の木村拓哉さん、長澤まさみさんは前回に続き安定の域でしたが、周りを固める俳優陣が素晴らしかったです。特に木村佳乃さんは木村さんらしく、麻生久美子さんは麻生さんらしく、高岡早紀さんは本人も実際このままの人なんじゃないかと思えるくらいのはまり役を見事に演じられていました。

警察側の渡部篤郎さん、小日向文世さん、梶原善さんたちも、ホテル側の石黒賢さん、鶴見辰吾さん(先週WOWOWで『翔んだカップル』を見たばかりなので時代の流れを痛感しました)、石橋凌さん(最近メキメキ頭角を現している娘さんに負けず劣らず(失礼!?))味わい深い演技でした。またお客側のいずれも怪しげなエロ男爵や勝村さん、華丸さんも最後まで真犯人がわからずまんまと騙され続けてしまいました。前作にも増してパワーアップした作品を楽しませていただきました!ありがとうございます。

唯一の心配は長澤まさみさんが小日向さんを「リチャード!」って呼んだりしないかでしたが取り越し苦労でした。このシリーズは今作品でしばらくないのかもしれませんが、来年公開予定の「ガリレオシリーズ」が待ち遠しい限りです。

前作は『ウォーリーを探せ!』じゃなく『さんまを探せ!』状態でしたが、今回はどうだったんでしょう、出てましたか?(動かないけどしっかり出てたでしょ!)
豪華な俳優陣を揃え、見ごたえのある作品で2時間強の上映時間があっという間に過ぎていきました。
実に面白い作品でした

marimariパパ