「今週(9月17日の週)では本命になりそう。」マスカレード・ナイト yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
今週(9月17日の週)では本命になりそう。
今年123本目(合計187本目)。
※ この前に「劇場版 free! 前編」を見ていますが(今日は会社の午後有給促進日だったので、午後3本見られたのです)、この映画にレビューの需要はあまりないと思うので、飛ばしています。
さて、こちら。舞台はホテル…といっても、1泊6000円とか10,000円とかという水準ではなく、おそらく1泊10万円くらいするんじゃないか?という超に超がつく超高級ホテルが舞台のミステリーもの。
このような事情があり、誰が犯人だの動機がああだの少しでも触れると、ネタバレありにしようがどうしようが、一回みたら「終わり」なので(このサイト、ネタバレ「あり」の場合でも「本当に表示しますか?」は1回しか出ない)、極力それに触れない方向で触れていきます。
ある不可解な殺人事件から始まる、警察とホテル従業員のやり取り。その中で、その超高級ホテルで今夜(映画の設定内では、12月31日。つまり、カウントダウンをやる年越しの日)にまた何かやりますよ??という不穏当な挑戦状が届き、さて警察とホテル従業員が強力して犯人捜しを始めようとしたら…この日は「仮装して躍る」パーティが催される日。これじゃ誰が誰なのかさーっぱりわからないという状況。このパーティの予告もかなり前からされていたのか、会場には何百人も。これじゃ犯人探すの難しいよね…と思ったら、あるひらめきから…という趣旨のお話です。
どうしても映画の内容的に「ミステリーもの」という分野になるので、「ネタバレあり・なし」の概念が存在しにくいです。ただ、これから見る方の楽しさをスポイルする(奪う)のは良くないことなので、そこは割り切って、「いいね」「参考になった」が少なくても、情報少なめにします。
評価にあたっては、下記が気になったものの、ここまで言うか…というのは正直思ったので、減点0.1扱いでフルスコアにしています。
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(減点0.1) このように、事件はホテルの中でおきますが(ホテルと警視庁本部?以外の場所はほとんど出ません)、そのような事情のため、当然犯人はもちろん、実名が知られたくない方は、実名で宿泊するわけがなく、匿名だったりします。このことが捜査を複雑にさせる要素になってます。ただそれは「当たり前すぎるトリック」です」。(それすらもないと、30分でおわっちゃう…)。
ただ、実際にリアル世界でホテル・旅館に宿泊された方は、宿泊時(チェックイン)に、氏名などを求められた経験がおありだと思います。これは「宿泊業法」という法律で、そうするように定められているのです。
(参考/旅館業法)
第六条 営業者は、厚生労働省令で定めるところにより … 宿泊者名簿を備え、これに宿泊者の氏名、住所、職業その他の厚生労働省令で定める事項を記載し、都道府県知事の要求があつたときは、これを提出しなければならない。
2 宿泊者は、営業者から請求があつたときは、前項に規定する事項を告げなければならない。
→ 宿泊者には告げる義務がある、ということ。
実は「職業までかけ」と書いてあり、実際、リアルで宿泊された方は「氏名や電話番号ならともかく、なんで職業までいるの?」ということになりそうですが、根拠はここです。そして、虚偽内容を書くと、
第十二条 第六条第二項の規定に違反して同条第一項の事項を偽つて告げた者は、これを拘留又は科料に処する。
…ということで「拘留または科料」という、まぁ、もっとも軽い罪の類型ではありますが、ちゃんと実は「嘘を書いちゃだめよ」は、あったりします。
※ この行政法規、地味なのですが、長期間解決していない重要事件に「犯人がなんとかホテルにいるらしい」とかというとき、「偽名を使っている」という場合なら、まずこっちで警察までひっぱってくる(俗にいう、別件逮捕)こともあります。
もっとも、日本で「特にやましいことをしていない」人が、そもそも偽名を書いたり、仮に書いても警察がいちいち検挙するとも思えませんが(マニアすぎる…)、「ホテルに宿泊するとき偽名をかいちゃだめよ」という点は、ちゃんとエンディングロールで入れるべきだったのではないか…と思います。
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