劇場公開日 2021年9月17日

「テレビ局が噛んでいるのに」マスカレード・ナイト 熱帯雨林さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0テレビ局が噛んでいるのに

2021年9月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

制作にテレビ局が噛むと、所詮テレビドラマの延長上で、せいぜいスペシャル枠ぐらいに撮られるのが関の山の内容になってしまうと勘違いしてた。同日に観たテレ朝が制作に加わった映画を先に見てたこともあるし。でも、こちらの映画は舞台設定が豪華だし、脚本も考えられてたと思う。前作を観ていないので、お馴染みらしい人物設定が最初は不明だったけれど、完全にわからなくても楽しめる。前作もレンタルしてみようか。

ストーリーは、推理が二転三転して、はぁ?そいつが真犯人?でも、そいつは無害じゃなかったのか?なるほどね、そう来たのかぁ。ただ、その真犯人の告白の内容と仕方が不自然だったのが残念。でも、この犯人を言い当てられた観客は居たのかな。あと、腕時計もそこにつながるのか。繰り返しになるけど、よく練られたストーリーだと思う。ああ、原作小説が良くできていたのかも。

ところで、初めての動く木村拓哉。思ってたのと全く違う。ファンからは怒られそうだけど、うまい演者じゃないか。別に敬遠していたわけではないけれど、ドラマや映画では観たことがなく、今回が初見。で、当たり前だが何をやってもかっこいい。セリフや動きも決まってる。でも、たぶん、どんな役を演じてもかっこいい木村拓哉なんだろう。もしかすると、本人の意に反してこういう警察官、弁護士、医者役しか回ってこないのかも知れないけど。実は心優しい人でしたというニセの悪役でなく、シンから腐った本物の悪者やってみてくれないかな。私にとっては最初の木村拓哉主演映画鑑賞だったけど、本当に良い俳優だなぁと感心。

熱帯雨林