「#ブッチャー」ザ・スイッチ なつさんの映画レビュー(感想・評価)
#ブッチャー
ティーンホラーとしてとても楽しめる作りで何より主演キャラ達が皆魅力的なのが良い。
高校生という大人でも子供でもない時に父親の死により過保護で酒量の増えた母親を少し持て余すミリー。
殺人鬼ブッチャーと13日の金曜日にうっかり入れ替わってしまうも、友人との協力で元の身体を取り返すまでの話。
ミリーの体になったブッチャーの方がイカすファッションなの面白いし、ハイスクールに殺人鬼侵入という所にチアが踊っていたりケ・セラ・セラが流れているのも表現が素敵。
ミリーもブッチャーも自分にあてがわれた体の使い方が上手くいかず手探り状態で、ミリーはちょっと力を入れただけでナイラやジョシュを跳ね飛ばしてしまうし、ブッチャーも体が小さく力もあまりないので先生を倒すのに四苦八苦してしまう。
ミリーの外側はブッチャーだが、信じて助ける2人の友情が良いなと。褐色肌やゲイという設定は少し盛りすぎかな?とは思うけど、いじめ問題なども合わせて考える問題ではあるので固い友情のスパイス的に。
母親とはブッチャーとして1他人として母親の話を聞くことができ、母親の心を軟化することができる。うっかりときめいてる母親に既婚者であるとクギは刺す。
片思いの相手、ブッカーとも心を通わせることができる。
なんだかんだと1日で人は外見だけではなく、家族も友人も恋人も心で繋がりができていることが分かり、ミリー的には災難ではあるが良かったのでは?とか思ってしまう。
いじめっ子にも報復できたし。
まぁ、さすがにデカくいかつい殺人鬼と行動を共にしてると時々ギョッととなる瞬間があるのではないかとか、ブッカー、キスはマズイぞ。
これは別れた時にストーカーになりそうだ。