らいか ろりん すとん IDOL AUDiTiONのレビュー・感想・評価
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1週間の脱落オーディション
音楽事務所WACKが行った合宿オーディションの様子を撮ったドキュメンタリー作品。
緊急事態宣言が出る直前の2020年3月22~28日の1週間、約2000人の応募者の中から書類審査に合格した少女18人が参加し、毎日脱落者が出る合宿オーディション。
最後は2人になり、両方脱落、そしてオセロで勝ったワッキーが1人合格となる。
普通こういうのって18人居たら4〜5人合格させて、グループ作るのかと思っていたが違ってた。
ダンスと歌で選ぶようにみえて、音外してる子が残ったり、何を審査してるのかなぁ・・・元気だけ?・・・って感じた。
渡辺淳之介が好きなら良いけど、みんな泣いてばかりの脱落オーディション、アイドルになりたいのならこんなの受ける意味がわからなかった。
結局1人だけ合格した子も半年もたたず辞めてるなんて、何だったんだ?
脱落者の中には、合宿オーディションの中で成長したように思えた子も居たけど。
それと、「らいか ろりん すとん」って題名が何の事か観賞後もわからなかった。
作品としては低評価だが…
アイドルのドキュメンタリー共通で言えることは、ド素人が撮ってただただ時系列的に編集してもまぁまぁ観れてしまう位被写体が魅力的だということ。
メジャーや地下という知名度は全く関係ない。
無名地下アイドルが製作した自主制作ライブDVDの、ちょっとした楽屋風景やレッスン、日常風景であっても非常に面白い。
自分はSMAP以外ほぼ観たことないが、もし男性アイドルもそうだとしたら、ひたむきな人はどの職業であれ、誰が撮っても魅力的に映るということなのかも知れない。
ただ、だからといってテアトル新宿クラスでかける商業映画でそれが許されるかと言えば絶対的に許されない訳で、素人に毛が生えたレベルの本作は当然ながら低い評価になります。
そういう意味では、既にオワコン化して来ているAKBやら坂道ではあっても、公開されるドキュメンタリー映画観ると色んな感情が溢れて来るのは、やっぱプロの仕事なんでしょうな。
念を押して言いますが、作品としては素人に毛が生えたレベルではあるけど、本作に登場するアイドルや候補生メンバーは非常に面白いし魅力的な娘ばかり。
その瞬間の爆発と輝き
WACKオーディションシリーズは人間が感情を剥き出しにする瞬間を見せてくれる稀有な作品。
色んな思いを抱いてオーディションに参加する女の子たち。生半可な覚悟の参加者は容赦なく落とされる。
アリーナクラスを埋めるBiSH率いるWACKが求めるハードルは低くない。しかし技術より人間に重点を置く面もあり高すぎるとも思わない。
人の感情を動かす表現とは。
迷い悩み混乱し感情がボロボロになっていく参加者たち。寄り添い諦めずに指導する現役メンバー。ブレークスルーを待つプロデューサーの渡辺さん。
BiSHのチッチが参加メンバーの為に悔し涙を流す場面では何万人ものファンに届く表現が出来る理由が覗けた気がしました。
最後に意外な結末が待っていて渡辺さんの人間を見る目凄いと改めて感じました。
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