ステージ・マザーのレビュー・感想・評価
全65件中、21~40件目を表示
ジャッキー・ウィーパーの名演
テキサスの田舎に住む主婦メイベリン(ジャッキー・ウィーバー)は、疎遠だった息子リッキーが死んだとの連絡を受け、リッキーが生活していたサンフランシスコへ向かった。そこで、リッキーのパートナーであるネイサンから、息子がドラァグクイーンでゲイバーを経営していたことを知らされるた。バーの経営権はリッキーの親族、つまり母親のメイベリンにあり、そのバーは破綻の危機だと知った。メイベリンは息子が残したゲイバーを従業員に寄り添いながら再建していくという話。
dragを知らず、drugと勘違いして、薬物の女王?と勘違いしてしまった。正しくは「非常に派手な化粧を施すことやウィッグを被る、胸を誇張するなどを衣装の一部として用いること」wikより、らしい。
何の商売にしろ、お客さんに喜んでもらう事、お客さんに来てもらうための営業活動、そして従業員の悩みに真摯に向き合い寄り添う事、が大切だと教えてくれる作品。
最後、あの頑固オヤジの元で慎ましく生活する、訳ないよな、って思ってたら予想通りの展開で、楽しかった。
おばあちゃんとドラァグクイーンの化学反応
息子の遺産を相続する話
ありがちで大味な心温まる内容でもう何度見たことか。飽き飽きだよと思いつつも、抗えないほっこり感と優しい世界。
ゲイだった息子が残した店を再生させつつ、自分自身も新たな道を進む姿がとてもキュート。
本来ならカッコいい姿なのだろうが、主演のジャッキー・ウィーバーがかわいいおばあちゃんだからどうにも緩い雰囲気のまま物語を引っ張ってくれる。
内容は意外と重いし深刻だったりするけれど、意外とあっさり解決してしまう。この映画はかなり優しい世界なのだ。
現実はそんなに単純に解決しないし、都合よく物事は進まない。そう卑屈に思ってしまうのは自分が現実に毒されているからなのかも知れない。
この映画の様に行動を起こせば事態は好転する、そんな現実があってもいいじゃないか、と本作を通して教えられた。
諦めて行動を起こさないことが一番事態を悪化させる。主人公の様に寛容な心を持ち、新しい環境や新しい恋ができるような生き方がしたいものです。
主人公は店を守る事を行動原理にしていたけれど、いつの間にかみんなの母親の様になっていった。
自分の息子の代わりに優しく接したのだと思うのだけれど、どこか他人だからこそズケズケト入り込んでいったようにも思う。
主人公はいい意味でちょっと無責任で自己中心的な感じだ。しかし、くすぶっていてり凝り固まってどうにもならなくなった状態には、行動力のある第三者が介入することで解決につながる。
環境を変えたり、人との関わりを変える事は面倒だし怖いけれど、いいことも有るのだ。
人は一人では生きられない。
自立はしばしば自分一人でしているように思えるが、結局のところ誰かに支えられていたりする。
支えられないで生きようとすると心や体に支障をきたすもの、なんでも一人でできるのはすごいけれど人に頼り、頼られる人の方が凄いし幸せなのかも知れない。
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劇中セリフより
「山を登るのは得意な方さ」
問題が山積みな時に言いたい&言われたいセリフですね。
山は誰でも登れる訳じゃないし必ず登頂できる訳じゃない。
でも誰かと上るのは楽しい。
息子を想う母の決意が傾いたゲイバーを再生する、キッチュでキュートなサクセスストーリー
テキサスの小さな町にある教会で聖歌隊の指揮者をしている主婦メイベリンの元に音信不通だった息子リッキーの訃報が届く。悲しみに暮れる彼女は意を決してリッキーの葬儀に参列すべくサンフランシスコに向かうが、ドラァグクイーン達が歌い踊る風変わりな葬儀にいたたまれず途中退席してしまう。リッキーの自宅を訪ねたメイベリンは、彼の恋人ネイサンから二人が共同経営しているゲイバーが経営難に陥っていることを知る。ネイサンはメイベリンが経営権目当てでやって来たと思い警戒するが、自分にバーの経営権が移ったことを知らされたメイベリンはリッキーが遺したバーを再建することを決心する。
ジャッキー・ウィーバーが演じるメイベリンがとにかく健気。家出したリッキーを全く理解しようとしなかった夫ジェブの反対を押し切ってバー経営に乗り出し、荒廃した生活ゆえに夭逝したリッキーの二の舞を踏ませまいとリッキーの友人達やその家族にも手を差し伸べる。バーの内装も変更し口パク主体だった退屈な舞台を一新、観光客にもアピールするような宣伝にも抜かりなし。小柄でキュートなお婆ちゃんが笑顔で困難を乗り切っていく様に彼女を煙たがっていた人達が少しずつ感化されていく展開はもうずっと涙で霞んでました。絵に描いたような餅みたいなお話と言ってしまえばそれまでですが、子供を愛する親の気持ち、特に息子を愛する母親の気持ちをガッツリ汲んだファンタジーでありながら、旧態依然としたオッサン達へ鉄槌を下す描写も忘れていない社会派でもあります。中古レコードショップを舞台にしたちょっとしたシニアの恋も添えられててとにかくどこを切り取ってもキッチュでキュートな愛おしい作品です。
他作品と比べてしまい、期待しすぎた
色んな境遇の人と接し、お互いに成長する王道もの。
ストーリーは読めたが、退屈になるほどではなかった。
ただ歌唱力や内容が物足りなく、期待外れだった。
ショーを立て直す話ということで、
最終的にはパワフルに、感動的な歌や踊りを披露するものだと思ったが
最後まで口パク感が強く、変化を感じられなかった。
正直、ただ歌う曲を変えただけでは…と。
LGBTテーマではないが、
同じくショーパブを題材にした「バーレスク」や
歌のポテンシャルを引き出す「天使にラブソングを」と
どうしても比較してしまった。
劇中で、口パクでなく生声で歌えばいい!と
なったわりに、こんなものかぁ、とガッカリ。
主人公のお母さんも最後歌うが、
声のパワーがなく曲調に合わない声質(バラード向き?)
だと感じた。
こんな世界になれば・・・と願うばかり
たまには明るいの、、、気分が明るくなる作品を観なくちゃな!この作品は楽しめます、気分が上がって映画館を後にできますよ。
どうして明るく楽しい気分になったのか?
きっと全編にながれる肯定と受容の力なんだろなー。
人間関係、家族含めて、唯一人でも自身の全てを肯定し、受け入れてくれる存在こそ自身を解放してくれて、そのままでよい、自分のままで良いんだ!と自分自身を認められれば、きっと人間は社会や人間関係の呪縛から飛び立ち大空を飛び回れるのでしょう。
そりゃ、笑顔になりますよ。観てるほうも。
人間は、性格や価値観はなかなか変えられないって言われます。僕もそうかな?って思います。
けど、他者も自分も肯定し、受け入れることはそれとは別のお話かな?って思います。
本作は登場人物が母親含めて、どんどん魅力的になっていきます。時には叱り、時には導き、時には頼り。
それは、双方が相手を認めているからこそ出来ることであり、結果に結びつくんだろーなーって思いました。
こんな社会、世間になれば、窮屈さ感じたり、恨みながら妬みながら生きていかなくてもよくなるんだろうな。
老若男女問わず。
ある意味、本作で描かれる人間関係はパラダイスかも?
それを観れば、笑顔になりますよね?
個人的に母親が乙女になっていくあのエピソードが大好きです。取り戻していくー!
秀作です。
【"私の息子はスターだった・・"深い悔いを抱えた母が、亡き息子のために勇気を出して行った尊き事。母は偉大である。】
- 息子リッキーが、ゲイである事を受け入れられずに、永年疎遠だったメイベリン(ジャッキー・ウィーバー)は息子の突然の訃報を聞き、テキサスの田舎町から、サンフランシスコへ向かう。サンフランシスコで、息子はドラァグクイーンとして、パートナーのネイサンとゲイバーを営んでいた・・。-
■感想
・幼き頃から、愛して来た息子リッキーとの齟齬を悔い、リッキーの迷えるゲイの友人を"真の母の様に"、時に励まし、時にドラッグから救い、時にゲイになった息子を受け入れられない嘗ての自分の様な母を説得し、時にシングルマザーに暴力を振るう愚かしき男に銃を向け、追い出すメイベリンの姿。
-そんな日々を送るメイベリンが、どんどん美しくなって行く姿。チーフコンシェルジュとも、親密になって行く・・。-
・ネイサンとの関係性も、徐々に好転して行く。
-あのメイベリンの姿を見れば、そうなるよね。-
・経営危機に陥っていたリッキーとネイサンのバーに、客を呼び込むために奔走するメイベリン。チーフコンシェルジュも協力し・・
・最後迄、息子を許さない夫に見切りを付け、再びサンフランシスコに戻るメイベリン。そして・・・
<ラストのメイベリンの"亡き息子"とのファーストショーの素晴らしさ。そして、リッキーに告げた事。保守的価値観と悩みを抱えるマイノリティ達が起こした事。多様性社会の理想を実現させ、第2の人生を歩む決意をしたメイベリンの姿が素晴らしい作品である。>
わかろうとする気持ちが人を変える
ステージマザーと聞くといまだに宮沢りえを思い出してしまう
ドラァグクイーンになった息子リッキーが店の舞台で急死してしまい(ドラッグ中毒が原因)、知らせを受けた長年疎遠だった母親のメイベリンが夫の反対を押しきり、テキサス州からサンフランシスコに単身で葬儀に駆けつける。教会での葬儀は仲間により取り仕切られ、まるでお店のショータイム。ダブルショックで途中退席してしまう。そこへたまたま通りがかったのが、ルーシー・リュー扮するリッキーの親友のシングルマザーのシエナ。かわいい男の赤ちゃんも中国系でしたが、名前がリッキー。シエナの部屋で生前の息子のことを聞いたり、子供のお守りをしながら、親しくなってゆくメイベリンとシエナ。シエナの子供の父親はリッキーの盟友だったネイサンらしい(バイかな)。後々、ゲイバーはリッキーとネイサンの共同経営で、名義も協同だったことが判明。メイベリンに相続権があると言われるが、店の経営はリッキーの死以来、苦しくなるばかりで、ネイサンはリッキー名義で借りているアパート代も払えないと言うのだった。息子が愛した店を復活させることを使命と感じ、夫に電話して、リッキーの通帳にかなりの額を振り込んでもらう。本人が死んでしまっているので、口座は閉鎖されてしまい、おろせないはずなのに、映画なのでお金がおろせて、店の復興資金に使われる。観光客を取り込むことを考えつき、チラシを作ってホテルに出向く。受付のボーイはこんないかがわしいものは置けないと、チラシを投げ返し、床にばらまかれてしまう。偶然、そこへ通りがかった支配人の紳士がチラシを拾ってくれる。メルベリンのテキサス訛りに気が付いた彼もテキサス州出身だった。なぜか、おいらくの恋に発展。お店にきてショーの素晴らしさを確かめてと言われ、店を訪れた老紳士は新しくなった店のショーを気に入り、ホテルの客に向けた夜のツアー企画でバックアップしてくれることに。店は以前の賑わいを取り戻し、経営はどんどん順調になってゆく。
重要キャストのひとりがドラッグに依存することを知ったメイベリンが彼のアパートに泊まり込んでまで息子と同じ顛末にならないように支援し、彼もそれに応えて克服する。ちょっとええ話し。
しかし、ロサンゼルス滞在が長引く彼女をよく思わない夫がいた。彼は息子を死んだあとでも受け入れ拒否を通すのだった。彼女と夫の間には深い溝が。そして、夫のことを弱腰で前に踏み出せない小さい男とバッサリと斬るメイベリン。結局、店の経営はネイサンに譲り、売上の20%をもらうことにして、テキサスに戻るのです。彼女のしたたかさにちょっと笑わされました。
テキサス魂のメイベリンがゲイの息子をどう思っていたかが、結構あやふやなので、夫だけ悪役みたいな落ち着きかたにはちょっとだけ違和感感じました。
ステージマザーと聞くと、いまだにサンタフェの宮沢りえを思い出します。貴乃花も宮沢りえと結婚していたら未来は変わっていたかな? 宮沢りえは今とても幸せそうなので、よかったと思いますけど。
ジョアン役のアリスター・マクドナルドがいちばんお気に入りでした。昔よく行ったゲイバーのショーを思い出していました。
音楽ミュージカル映画としては、かなりよかったと思います。
レビューの評価か高くて意外。
レビューに評価が高くて意外。
ストーリー安直だし。
舞台で歌ったことない人が何回かの練習でハモれるなんてことないし、薬中の人に薬断ちさせるって、どんなに大変だか知ってる?って言いたい。
でもよかったです。
こういうスーパーマザーを求めているんです。
こういう人がいるから自分が知らなかったハーモニーを奏でることができるし、LGBTとかそういうことではなくて、きちんとした舞台で演じては観客からの共感を得ることができるんです。
希望がある映画でした。、
ド派手な衣装とメイクの下に、葛藤と涙あり。
正直、あのお葬式は、一般感覚から言ったら地獄絵図。
でも、あんなふうになるのは、送られる人にも、送る人にも、愛があったから。
素敵だよな。
どうせなら私もあんなふうに、大好きな人達に、盛大にド派手に送られたい。
生きてきた価値を、あの世で誇れる。
志半ばで倒れた息子の、最後に残したものが、母親によって完成し、たくさんの人を救う話だった。
ドラマ「POSE」など、LGBTの生き死に直結する戦いを見慣れてしまったので、物足りなさもあったけど、重すぎなくて、人の温かさや希望を感じる、いいバランスだった。
ジャッキー・ウィーバーのあの声と天然っぽいキャラが最初鼻についたけど、その屈託のなさや真っ直ぐさが憎めなくて、人々を変えていく力、そして自分も変わっていく柔軟さや自由さに、説得力があった。
かわいい。
パフォーマンスシーンも楽しい。
後半生演奏、生歌になるけど、聴き応えがあったし、アレンジも良かった。
なんとなく、ああいったゲイバーでリップシンクでパフォーマンスされるのは「Iwill survive」とか、「Save the best for last」って勝手に思ってたけど、それ、ドラァグクイーン映画「プリシラ」からの知識だった。
「Finally」は被ってた。
サントラが欲しいと思ったけど、売ってないのが残念。
ママの優しさを感じる
男の子のための映画
「ゲイの友達がいる」ことを殊更にアピールするような女には観て欲しくない。これは俺の、俺たちの映画だ。リッキーもネイサンもチェリーもみんな俺だった。
彼(あるいは彼女)らはゲイである。それは社会的には普通ではなく、親からは男の子として育てられてきた。本当の自分を親に認められずに家を飛び出し、自分らしく生きる道を選ぶ。
これはなにも性別に限った話ではない。親子で価値観が違うのは当たり前で、親の理想とする子供像と子供が求める生き方は往々にして異なる。
保守的なテキサスに暮らす両親とゲイの息子という対比でわかりやすく表現しているのが本作というわけだ。
親に認めて欲しいがどうせわかってもらえないと諦めて生きる息子、息子の気持ちをわかろうとしない親。息子が死んだことによって初めて親子の想いの違いに向き合っていく。
母の愛は海よりも深い。全編泣きっぱなしだった。もしかしたら俺マザコンかもしんねーな。
愛のカタチ
評価が高く、時間に余裕が出来たので鑑賞。
エヴァンゲリオンは...すいません。パチンコのエヴァの知識しかないので、劇場版はパスします。
中々面白かったです。
素晴らしい音楽と素晴らしい役者。映画館で洋画はあまり見ないですが、たまにはいいですね。
家出をしてから長い間疎遠になっていた息子が急死したと聞いた母親のメイベリンは、息子が経営していた破綻寸前のゲイバーを再建することになる。
93分と短めだったのが凄く良かった。
テンポがよく、ほどよいタイミングで歌唱が入る。
軸が全くブレず、綺麗に終わりまで突っ走っていた。おかげで見た後まで心地良いです。
ミュージカル映画が苦手なので大丈夫かなと懸念していたが、素晴らしい音楽の連続で魅了された。
音楽を通して息子のリッキーがどれだけ愛されていたのかとか、愛する人への想いだとかがしんみりと伝わってきてホッコリした。
主人公のメイベリンに加えて、ゲイバーで働く人達全員とてもいい演技をしていた。ゲイバーで働く大柄な人...名前忘れちゃったけどすごく良かったな〜。
ただ、捻りが全くなく少々退屈。
大きな出来事が一切なく、ずーっと同じ感じ。
それもあって、面白味に欠けるかなと。
これも繋がるんですけど、ガツンと来るものが欲しかった。全体的に薄くて、物足りなかった。
話は面白いし、音楽もいいんだけどあまり印象に残るものが無かった気がした。
でも、面白かったです。
こういった映画も悪くないね。
春・ラララなちょいミュージカル🎵
元気がでました!
出来すぎ
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