イルミナティ 世界を操る闇の秘密結社のレビュー・感想・評価
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【”何故意に、人は信仰宗団体に、惹かれ入信するのか・・。”それは、設立者の利益を(当初は)度外視した理由である事を喝破したドキュメンタリー作品。】
ー 先日、日本を代表する新興宗教団体の教祖が急逝された。今作を鑑賞した理由はそれに尽きる。-
◆感想
・今作では、世界的な秘密結社フリーメイソンに取り込み、自らイルミナティを創立した男の姿が描かれる。
・だが、彼は、妻を亡くし自ら創設したイルミナティを、フリーメーソンの様に操ろうとしたが、志半ばで、自らが酒に溺れて行くのである。
<日本の新興宗教団体の数々の真実が、次々に明らかになる現代、今作は貴重なアンチテーゼを示している思う。
更に言えば、日本人は殆どが仏教、もしくは神道に頼っているが、人間にとって宗教とは何かという根源的な問いを問いかけてくる作品である。>
観たけど、消されなかったよ
18世紀のドイツで創設。
以来、政治や文化などあらゆる面で世界の歴史を陰から操ってきたという秘密結社、イルミナティ。
ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』、キューブリックの『アイズ ワイド シャット』など数々の小説や映画でも扱われてきた。
しかし、その全容や存在は謎に包まれたまま…。
そんなイルミナティに迫った衝撃のドキュメンタリー!
イルミナティについてはメチャ詳しいって訳ではないが、名前や存在は知っている。
“世界を陰から操る秘密結社”というのが堪らなくそそられる。
そんな映画みたいな組織が本当に存在するのか…?
陰謀論か…?
これは全て、嘘か、真実か…?
かなり期待して見た分、落胆も大きかった。
つまんねぇ…。
題材は最高なのに、引き込まれるものは全くナシ。
作り手や専門家が自分の知識をただ淡々話すだけの自己満映画。
イルミナティ内部の階級制度や儀式、対抗勢力との抗争などを再現映像で表現するんだけど、NHKドキュメンタリーレベル。
これなら謎の一つに焦点を当てて、重厚な歴史ミステリー映画として見たかった。
寧ろ、ダークサイドミステリーで特集してくれ~! その方がよほど面白いよ。
それから、観たけど消されなかったよ。
眠くなっただけ。
真実は光か?闇か?
このジャンルに興味関心があるならば、非常に面白い作品です。(興味が薄いならお勧めしません。映画というより講義の方が近いかもしれない)
「イルミナティは現在も国家や王室の上に立ち、世界を支配しているディープ・ステート(闇の政府)なのかもしれない」という共通認識を観客は有している、という前提のもとに話が進みます。
また下記の知識をある程度持っている、という事も前提条件のように感じました。鑑賞前に復習、もしくは予習しておくと、トピックをスムーズに理解出来るでしょう。
①中世から産業革命頃までの教皇庁権力や、異端と判断された時の厳しい刑罰。
(地動説や進化論ですら死刑の可能性あり)
②啓蒙主義、啓蒙思想、啓蒙時代
(聖書や神学など従来の権威を離れ、理性的な自然科学、近代哲学、社会思想を重視する)
③ブルジョワ革命の概略
(ピューリタン革命、名誉革命、アメリカ独立革命、フランス革命がどういう流れで何故起きたか)
④アメリカ大陸の植民地化がいかにして進んだか
(スペイン、フランスとイギリスそれぞれの違い。13植民地の自治権、共和制思想、重課税トラブル)
⑤アメリカ独立宣言時の重要人物
(トーマス・ジェファーソン、ジョン・アダムス、ベンジャミン・フランクリン等)
⑥アメリカ、民主党(民主共和党含む)・共和党の誕生から現在までの経緯と、歴代大統領の所属党)
⑦ ソクラテスやプラトンの思想、オルペウス教、ピュタゴラス教団、ヘルメス教団などの概略
さて、自分は小学生時代から、黄金の暁団、薔薇十字団、フリーメイソン、イルミナティなどと聞けば堪らなくワクワクしてしまう体質でしたので、本作は非常に興味深く鑑賞出来ました。
ロイヤル監督の研究調査と、イルミナティに精通した歴史家達の解説で、創設から、変遷、終焉までの貴重な情報が語られます。
また、今回の調査で初めて明らかになったバイエルン・イルミナティの儀式を、「第七の封印」のベルイマンにキューブリックを加味したような作風(奥行きのワイドさ、陰影、自然光、舞台劇のような格調高さetc...)の再現映像で楽しませてくれます。
なるほど、イルミナティ誕生の目的は純粋に自然哲学、自然科学の探究だったのだな。イエズス会が幅を利かせる中、学術的無明を照らす叡智、イルミナティ(光に照らされた者)なのだな。とわかりました。
組織拡大の為に、フリーメイソンに潜入し優秀なメンバーを引き抜く構図も、現代となんら変わらず非常に納得です。
宗教裁判の苛烈さを思えば、徹底した箝口令と秘密主義も理解出来るというもの。
1785年にはカール・テオドール選帝侯の勅令で解散が命ぜられ、会員は投獄、公職追放、資産没収などの打撃を受け、ここにイルミナティは完全消滅します。(奇しくも仏革命の前年だなぁと思ったので、完全消滅は1788って説明されていたかもです。公的記録は1785解散とされています。)
最後には研究者達が口を揃えて「イルミナティは哲学、科学を学ぶ目的の集まり」「18世紀に消滅している」「現在、生き残っているはずがない」「現代に闇の秘密結社として存在したりしない」と笑います。
充分、納得したつもりで映画館をあとにしましたが、だんだん「あれ?でもね?」と疑問符が浮かんできました。
もし、本当にイルミナティが闇の秘密結社だったら、こうやって「そんな秘密結社は存在しないよー」ってプロパガンダを仕組むんじゃない?
それに、途中の映像は思いっきり民主党はイルミナティだー!って感じだったよね?
フリーメイソンは、王室、政治経済界などエリート層のステイタスみたいになってるけど、中国のフリーメイソン「洪門(ホンメン)」や中国共産党を民主党は手玉に取りたがってるよね。バイデン氏が勝っちゃったから、日本は米中陰謀の煽りを受けてヤバいんじゃないの?イルミナティってロスチャイルドとかロックフェラーとかは?
あれ、あれ?本当はイルミナティが、世界から身を隠す為にこんな映画配信してたりして?
こんな事思い浮かぶなんて、私、サブリミナルに乗せられてる?
などと考えながら、最近久しく購入していなかったパンフレットを開いてみれば、、、!
なんてことでしょう!今、考えた話が全部載ってるー!
ロスチャイルドも、300人委員会も、青幇、洪門も、Qアノンも、
あろうことか、バイデン(イルミナティ側)VSトランプ(反イルミナティ側)って!(そんな事、書いちゃっていーのかなー。大丈夫なの?(汗))
この映画って「イルミナティは闇の支配者なんかじゃないよ。光を求めた学究集団だよ」「現在、そんな秘密結社は存在しないよ」って主旨の映画じゃなかったのぉ?パンフ、正反対じゃん!?
イルミナティからの派生造語でイルミニズムといえば神秘主義とか悪魔主義とか世界支配なんて意味も持つのだとか。
光が闇に転じたと言えば、光をもたらす者、明けの明星ルシフェル!
う〜む。表向きは「イルミナティなんてないよ」と語りかけつつ、本意は反イルミ勢力がイルミナティの実存に気付かせる為の映画だったの?
それとも、ほんと〜に、表面的なメッセージ通りに受け取っていいの?
パンフレット見て、すっかりわからなくなりました。
イルミナティは光か?闇か?
とりあえず、アメリカ政党の動きから目は離さない方が良さそうです、、、
あ、なんだか、書いてて怖くなってきちゃった。消されないよね?
(汗)
秘密結社ねぇ
秘密結社イルミナティの真相に迫ったドキュメンタリー作品。
1776年ドイツで創設されて1785年に解散させられたが、それ以降も世界の政治・経済・文化・芸術を陰で操ってきたとされ、詳細は明らかにされてなかったとの事。
この作品は現存する資料の解析、多くの人へのインタビューにより真実を明らかにしようとしたものだが・・・。
感想は・・・疲れた。
ほとんどインタビューと文字の羅列で、特に目が疲れ眠くなった。
これを劇場公開する意味はなんだろう?
個人的に勉強にはなったが、作品としてはイマイチだった。
広告だったらJAROに訴えられるレベル
よくこんなの劇場公開したな、ってのがしょうじきな感想。
内容は真面目といやあ真面目だが、きょうびNHK-BSやディスカバリーチャンネルでも10倍マシな同テーマのドキュメンタリーが作れると思う。
なんとなくイメージ映像と似たり寄ったりの人物カットを並べて、研究者の語りを羅列しただけのつくりで、山も谷もなければ、わくわくのかけらもない。
そもそも、
「イルミナティとは巷間、どのような秘密結社としてとらえられているのか」
「俗説と研究者の見解とのあいだにある最も大きな差異はなんなのか」
「イルミナティの中核的な教えと目的はどのようなものか」
「イルミナティは当時、どのくらいの規模の地域でどれくらいのメンバーがいたと推測されるか」
「イルミナティとフリーメーソンの思想の類似性と相違点とはなにか」
といった大前提となる基本的な情報が、まったく体系立てて提供されない状態で、派生的な「枝葉」の話ばかり延々としているので、まるで頭に入ってこないし、すっと理解できない。
例えば、しれっとフリーメーソンに攻勢をかけて多くの勢力を奪うことに成功したとか出てきたけど、オウムが創価にオルグかけてもそう簡単には移ったりしないよね? そんな社交クラブみたいに引き抜けるほど共通の思想的基盤があったのか? とかの説明が、まるでない。
せめて、
複雑に規定されていたという「儀礼」の数々を映像で再現するとか(握手の仕方くらいしか出てこない)、膨大に残ると言及される文献のなかから、おっと驚くようなネタを紹介するとか、挿入されるイメージ映像やカットにもう少し隠喩めいた要素やサブリミナル効果や秘儀的なイメージをちりばめるとか、そういった「この映画を観に来る人が喜びそうなこと」をやってくれればいいものを、その手のサーヴィス精神は皆無である。
結果的に、詳しくない人間にとってはとてつもなく不親切で、詳しい人間にとっては限りなく退屈な仕上がりに終わってると言わざるを得ない。
あげく、
結論めいたものといえば「イルミナティが存在するというのは陰謀論である」
おしまい、みたいな。
・・・知ってるよ、そんなこと!!
「観ると、消される。」って煽りはどうした?
「世界を操る闇の秘密結社」って副題はどうした?
出演者が総出で全力で否定してるんだけど。
「人類最大のタブー」も「その歴史と全貌」も「ついに明かされる、陰謀の真実」もなんにもないじゃん。どーゆうことだよ。
映画のなかで、「イルミナティがいまも世界を操っているかのような嘘で、お金を稼ごうとするやつらがいます」とか研究者が警告してる。
それ、まんまこの映画の配給元のことじゃねーか!! (笑)
とまあ、そういう東宝東和マジックみたいなインチキも「込み」で楽しむ映画だとは、重々承知のうえで観に行ったつもりではあったんだけど・・・、
せめてそれなら中身は多少はトンでもか煽情的な内容であってほしかった・・・。
この手のエクスプロイテーションは、半笑いで客を帰せたら勝ちだと思うんだけど、これじゃあなあ。
金返せ!
陰謀論は成立するのか?
今なお世界を影から支配していると言われる秘密結社イルミナティの秘密に迫ったドキュメンタリー。
1770年代、カトリック イエズス会が人々の価値観を支配していた頃、異なる知識を求めて秘密結社が作られていった。
その1つイルミナティはフリーメイソンのメンバーを勧誘し取り込むことで勢力を拡大していく。
陰謀論が次々出てくるSNS時代だからこそ、専門家の見解には価値がある。
#13 なぜ映画館で上映するの?
いくらコロナ禍で上映する作品がないからと言って、これを映画と称して映画館で上映するのは無理があるでしょう。
もっとストーリー仕立てになってるのかと期待してみたけど、イルミナティ研究者がただ話してるだけ。
それなら日本語吹替版にすれば良いものを下手に字幕にするから聞き慣れない言葉を目で読み取るのも困難。
現在も全世界にいる秘密結社の会員達向けの作品。
お金払って見なきゃ良かった。
安定のトカナ配給
一昔前のアルバトロス配給の映画をはからずも映画館で見てしまった的な安定のハズレっぷり。
徹夜明け予備知識なしに樹海村ついでみたが、今月号のムーに乗ってるバイスハウプトとイルミナティの内容をちょこっと掘り下げました的なの淡々とナンの盛り上がりもなく地味にタレ流した感じ。多分ヒットなんかしないから数ヶ月したらアマプラで見れるんだろーなーそんときゃ睡眠導入用にでも流すかなー的な事思いつつ爆睡。多分9割は寝てたし寝れます。
近代の思想史の一面としてそれなりに見応えのある作品
邦題がよろしくない。原題の通り「イルミナティ」だけでよかった。「世界を操る闇の秘密結社」などという副題を勝手に付けたものだから、日本人観客の多くが誤解して、世界を裏で牛耳っている秘密組織の陰謀を描いた作品だと思ったに違いない。こういった煽るような副題をつけるのは、かつての東スポの見出しみたいで、こんな副題が多くなると映画の価値自体が下がってしまう。洋画の邦題を付ける人は、映画をよく観て内容を把握してから付けてほしい。
秘密結社という言葉は謎めいていて、陰謀とか策略とか暗殺とか、そういったイメージがある。だから副題に秘密結社という言葉を用いて集客を図ろうとしたのだと思う。しかし実際の秘密結社と言うのは、公にされていない結社、または結社を他言しないという規律のある結社はみんな秘密結社なのである。そこら辺のおばちゃんとおっさんが秘密のカラオケの会を作ったら、それも秘密結社と呼んでいい。
しかしイルミナティはそもそも秘密結社でさえなかった。ヴァイスハウプト教授によるゼミのようなものである。参加者を増やそうとして活動したのだが、教皇や君主を筆頭とするヒエラルキーを否定したものだから、時のイエズス会から迫害された。そこで表立っての活動をやめてコソコソと参加者を増やそうとしたので、後付け的に秘密結社とされただけなのだ。
本作品はそんなイルミナティの本当の姿を研究者の証言によって明らかにする。ヴァイスハウプトの思想は自由と平等を実現する政治体制をひたすら思索によって追求しようとするものだ。思索を共有しあるいは教育するための集まりとしての存在がイルミナティであり、ある種の啓蒙集団であった。ブッダと弟子たちに似ているが、ヴァイスハウプトの思想はゴータマのそれほどには昇華されていなかった。
イルミナティが成立した1776年といえばアメリカがトマス・ジェファーソン起草の独立宣言を採択した年である。独立宣言には次の文章がある。
「すべての人間は生まれながらにして平等で あり、その創造主によって、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられている」
まさにヴァイスハウプトの求めていた理想である。期せずしてアメリカとドイツで規模は違うが同じ年に同じ理想を発表したのである。そしてその13年後にはフランス革命が起こり、やはり自由と平等を謳った人権宣言が採択された。
18世紀の後半は世界のあちこちで自由と平等が高らかに宣言されたのである。問題は理想を現実にする政治体制の構築だが、人類はそこで躓く。戦争が勃発して人権は制限され、国家主義のもとに自由は踏みにじられる。個人よりも国家が優先する社会となり、為政者は自由や人権の主張を恐れ、弾圧する。そこで抵抗する人々は地下に潜ることになるが、各地に存在した秘密結社がイルミナティの存続ではないかと恐れられた訳だ。
たった9年間で壊滅に追い込まれた組織が、数世紀にわたって影響力を持ったのである。それはひとえに国家主義の為政者の恐怖にあったのかもしれない。近代の思想史の一面としてそれなりに見応えのある作品だった。
事情を理解していれば、そこまで低くはならない映画。今週では1番手~2番手。
今年26本目(合計93本目)。
大阪市ではやっている映画館が実は極端なまでに少なく、この映画のためだけにシネ○ーブルさんまで行きました(隠す意味ない…)。
これに限らず、シネ○ーブルさんが扱う映画は、どちらかというと問題提起を含んだ映画がとても多く、「極端なハズレを引かない」という点で、「ここで放映されているか」(系列のテ○トル梅田、シネ○ート心斎橋も含む)は一つの判断材料(極端なハズレを引く・引かない)になるかと思います。
さて、映画のタイトルからわかる通り、イルミナティと呼ばれる一種の秘密結社を描く映画です(映画というよりドキュメンタリー映画に近い)。この秘密結社としては、フリーメイソン等があげられますが、それらとの異同も含めて丁寧に解説があります。また、当時としては珍しい、(もちろん、今となっては技術としては古い)暗号による文書のやり取りなど、知られざるところも触れられており、ちゃんと作った印象が結構強いです。
一方、上述通り「ドキュメンタリー映画であり、純粋な映画とまでは言えない」ため、アクションが好きだの何だの、という観点で行くと肩透かしを食らいます(多分、タイトルからしてそう思う方も多いかと思いますので、書いておきます)。あくまでも「史実を元にしたドキュメンタリー映画」です(この組織が存在したこと自体、また主要な参加者などにおいて史実と相違がない点は確認済み)。
惜しくはやっている映画館が若干少ないことと、いわゆる「コロナルール」(20時上限ルール)が適用されることで、毎週公開される映画のスケジュールが立てにくいという点(もはや、移動時間まで含めてパズルみたいな状況になってる…)ですが、それはコロナ問題であり映画の瑕疵ではないので、それは他事考慮にあたるものではないので、減点対象からは外しています。
早速採点に入りましょう。下記0.3で4.7、七捨八入による4.5としました。
ただ、私は結構英語のミスについては厳しいので(準1までもってます)、そこは過大に引いた、かもしれません。
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(減点0.2) 映画のセリフの中で、致命的な文法ミスを犯している方がいます(日本語字幕版はそこのミスは補っている)。分詞構文と呼ばれる中での懸垂分詞(分詞構文で、主節と分詞構文の意味上の主語とのズレがあるもの。意味上の主語を明示的に書かない限り、英文法としてはアウト扱い)があり、字幕ではなく音声中心にみると(英検準1もあれば、それも可能)、「何が言いたいのかよくわからない」点が明確にあります。ただ、懸垂分詞構文の問題は、ややもすると本国アメリカでもうっかりが多い問題であり、日本の大学入試の2次試験の英作文問題でも、多少の減点にはなっても、意味が通じる前提なら大幅減点にはならないのであり、「ただ単に言い間違い」というようには思いましたが、「英語を理解する人が損をする」というのは避けてほしいです。
(減点0.1) フリーメイソン等と比較して語られるこのイルミナティですが、その元になる部分には、イギリスのスコットランドの支配問題(1314年、バノックバーンの戦い)などど理解していなければならない点があります。そして、このあとイギリスはフランスと百年戦争に入りますが(1339~1453)、要はイギリスはこの当時、あちらこちらと戦争をしていたのであり(だから、物事には優先順位があるように、百年戦争は1339年から始まるというのが通説ですが、それ以前からフランスとは仲が悪かった)、よって「どことの戦争にリソースを割くか」という点が論点になりますが、バノックバーンの戦いにはあまり多くの戦力は割かれていなかったようです(それより、百年戦争と言われるフランスとの対立でフランスを戦力で負かすほうが明らかに優先順位が高かった)。とはいえ、バノックバーンの戦いも高校世界史で扱うような内容でもないですし、ここは字幕などで説明の工夫が必要かな、とは思えました。
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【9年】
これほど、小説に取り上げられて、陰謀論の影の主役としての地位を確立しているイルミナティの活動期間が、1776年から、わずか9年間だったとは驚かさせる。
こうした秘密結社がないのだと証明するのは難しい。
昨今の、Qアノンやディープステートもそうだ。
根拠を示さず、あると云う人は、あることを証明せずに騒ぎ立てるばかりだ。
通常、裁判だったら、あると言う方が存在証明をしなくてはならないのに、それをしようとはしない。
この映画の面白いのは、歴史的にイルミナティの変遷を示しているところだと思う。
イエズス会との対立。
情報は昔は絶対的価値だったのだ。
当初は、自由や理性を重要視していても、一旦アクセスすると、自身の付加価値を高めるために、自ら組織化していくところは、まあ、普通のエゴイズムそのものだと感じる。
組織の秘密組織化、拡大。
そして拡大したことによる、運営資金の逼迫で、フリーメーソンに近づき、入り込むくだりは、インタビューだけなのに、ちょっと緊張する。
やはり、フリーメーソンはダントツすごいのだと再認識した。
しかし、悲しいかな、こうした反規律的な行動は自らの破滅に通じる道でもあったのだ。
Qアノンもそうだが、特定の民族主義や宗教の原理主義は、反知性的だ。
やって良いこと悪いことの境目がドンドン曖昧になっていくのだ。
イルミナティの当初掲げた自由や理性は、今でも重要なものだ。
だが、自らの組織を守るという目的が、それを上回った時に、組織も変質してしまったのだ。
なんか、企業経営にも似たようなところがあるように思う。
ところで、僕は、知り合いにフリーメーソンの日本支部に行ったことがあるという人がいる。
彼の友人がメンバーなのだそうだ。
フリーメーソンは、日本人でもなれる。
条件の一つは、信教があること。
この「ある」というのは、ある無しではなく、程度の問題が大きくかなり厳しい気がする。
多くの日本人の葬式仏教、お参り神社は審査でアウトだと思う。
そして、信教は、仏教でもイスラム教でも構わないのだが、新興宗教はダメなのだそうだ。
これは、フリーメーソンが、(おそらく)キリスト教、ユダヤ教、イスラム教でお互いの利益を争うことをせず。尊重するところに設立の本当の由来があるからではないかと思う。
そもそも、宗教は初めから異端を迫害するということから始まってなどなく、宗教が広がり、組織が巨大化さるにつれて闇が深まっていくのだ。
こうした理性的な考え方があったからこそ、フリーメーソンは長く続いているのだと思うし、イルミナティの侵蝕行為にも屈しなかったのだと思う。
フリーメーソンで日本に居住しているのは、米軍関係者が圧倒的で、映画で、アメリカの建国に大きく関わっていたとするところからもアメリカ人には一定以上いるのだろう。
そして、フリーメーソンになるためには既存のメンバー複数の推薦もいる。
上記の二つが最低条件で、そこから厳重な審査があるらしい。
まあ、メンバーになるのは困難だと云うことです。
僕の知ってる人は、日本人だけど、日本が有事の際は、友人と共に、真っ先に自分も助けてもらえると言っていたが、真偽は分かりません😁
多分これじゃない
映画ではなくね??ドキュメンタリー?
数人の専門家のインタビューがつなぎ合わされてる、ただひたすら。
内容としては『まとも』です。普通の日本人が好きそうなオチ。
だけどどうなんでしょうね、そもそもこの映画を観ようとおもうなら、オカルト好きであるとは思うんですよね、そういう人からすれば
『多分これじゃない』感が強いと思います。
オカルト好きな私でも眠くなったので、普通の人はみるのをやめましょう。
フリーメイソンが語るイルミナティ
秘密結社と秘密を持つ結社は違うと説明されます。
「イルミナティ」は、秘密結社です。
「フリーメイソン」は、秘密を持つ結社です。
なぜ「イルミナティ」が今もなお必要とされ、語られるのか理解できました。
監督のジョニー・ロイヤルは、フリーメイソンです。
登場人物は、以下の通りです。
ジェゼフ・ウェジス(フリーメイソン、イルミナティ歴史家)
ラインハルト・マークナー(イルミナティ歴史家)
アダム・ケンドル(フリーメイソン歴史家)
テレシタ・アレキガ(フリーメイソン幹部、カルフォルニア女性ロッジ副総長)
オラフ・シモンズ博士(イルミナティ歴史家)
ブライアン・バトラー(オカルティスト)
クライド・ルイス(ラジオ司会者)
エリック・ベルトリ(フリーメイソンメンバー)
「イルミナティ」の起源、発展、位階制度について詳しく説明されます。
背景にあるのが、1517年から始まったローマ・カトリックとプロテスタントとの間で宗教戦争、イエズス会とフリーメイソンです。
1534年、騎士であるイグナチオ・デ・ロヨラ達が、イエズス会を創設しました。
1540年、ローマ教皇パウルス3世は、イエズス会を承認しました。
イエズス会は、カトリック教会の男子修道会です。
イエズス会の活動は、以下の3つです。
1.高等教育です。
インゴルシュタット大学は、イエズス会の支配下におかれていました。
2.宣教活動です。
非キリスト教徒をキリスト教に導きます。
3.プロテスタントの拡大に対するローマ・カトリックの「防波堤」になることです。
1376年、フリーメイソンは、石工職人組合として発足し、石の加工のための技術、
建築学と幾何学の知識の秘密を守り、会員数を増やしました。
「イルミナティ」が創設された場所は、ドイツのバイエルン州のドナウ川沿いに位置する
インゴルシュタットで、「フランケンシュタイン」が製造されてとされる場所で、
今はアウディの本社・工場があります。
「イルミナティ」の創設者は、アダム・ヴァイスハウプトです。
1748年2月6日、アダム・ヴァイスハオプトは、インゴルシュタットで生まれました。
アダム・ヴァイスハウプトは、両親を5歳の時に失い、ヨハン・フォン・イヒシュタットに引き取られました。
ヨハン・フォン・イヒシュタットは、インゴルシュタットでローマ・カトリック教が禁止する本を検閲し、
本を破棄する仕事をしていました。
ヨハン・フォン・イヒシュタットは、破棄すべき本を4200冊も保管し、個人的な図書館にしました。
ヨハン・フォン・イヒシュタットは、アダム・ヴァイスハウプトにローマ・カトリック教が禁止する本の内容
(自然、倫理、哲学)を教えました。
アダム・ヴァイスハオプトは、27歳で、インゴルシュタット大学の法学部長になりました。
1775年、アダム・ヴァイスハオプトは、ローマ・カトリック教を信仰するイエズス会の支配下におかれていたインゴルシュタット大学で、ローマ・カトリック教が禁止する本の内容(自然、倫理、哲学)を優秀な学生に教えるために秘密結社「イルミナティ」を創設しました。
アダム・ヴァイスハオプトは、「国家の廃絶」、「宗教の廃絶」と「世界政府の樹立」等を目的に掲げました。
「イルミナティ」のシンボルは、ギリシャ神話における知恵の象徴であるフクロウです。
アダム・ヴァイスハオプトは、「イルミナティ」の会員数を増やすために、秘密を守り、会員数も多い
「フリーメイソン」に入会し、「イルミナティ」の会員になるには、「フリーメイソン」の会員であること
を条件にして、「フリーメイソン」の会員を「イルミナティ」への入会を勧め、「イルミナティ」の会員を
増やしました。
アドルフ・フォン・クニッゲ男爵が「イルミナティ」に加わり、位階制度の整備や儀礼次第、各種用語法を考案し、貴族層の「イルミナティ」の会員も増やしました。
1780年以降、「イルミナティ」は、勢力を拡大させていきました。
ローマ・カトリック教会、イエズス会、黄金薔薇十字団は、「イルミナティ」を危険であるとしました。
1784年6月22日、カール・テオドール選帝侯は、「イルミナティ」、「フリーメイソン」や「金薔薇十字団」の秘密結社の会合を禁止しました。
1785年、カール・テオドール選帝侯は、「イルミナティ」の解散を命じました。
「イルミナティ」は、存続期間わずか10年で、消滅しました。
1830年11月18日、アダム・ヴァイスハオプトは、ゴーダで亡くなりました。
国家は国民に、宗教は信者に教えない、都合の悪い秘密を持っています。
この秘密を暴露したいという人は、「イルミナティ」ではないですが、「イルミナティ」の思想に沿う
人々だと感じました。
米国に都合の悪い秘密であるペンタゴン・ペーパーズを暴露したダニエル・エルズバーグ、
ペンタゴン・ペーパーズを報道したニューヨーク・タイムズのニール・シーハン、
ワシントン・ポストのベン・ブラッドリーも「イルミナティ」の思想に沿う人々だと感じました。
映画「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」を鑑賞するとわかります。
米国に都合の悪い秘密であるウォーター事件の情報提供者であるFBI副長官のマーク・フェルト、
ウォーター事件を報道したワシントン・ポストのベン・ブラッドリー、ボブ・ウッドワードと
カール・バーンスタインも「イルミナティ」の思想に沿う人々だと感じました。
映画「ザ・シークレットマン」、「大統領の陰謀」を鑑賞するとわかります。
米国に都合の悪い内部告発および情報漏洩の情報を伝えたジュリアン・アサンジも「イルミナティ」
の思想に沿う人だと感じました。
映画「フィフス・エステート 世界から狙われた男」を鑑賞するとわかります。
米国に都合の悪い全世界でのインターネット・電話回線の傍受を暴露した米国家安全保障局 (NSA) および中央情報局 (CIA) の元局員のエドワード・スノーデンも「イルミナティ」の思想に沿う人
だと感じました。
映画「シチズンフォー スノーデンの暴露」、「スノーデン」を鑑賞するとわかります。
「イルミナティ」はなくなりましたが、「イルミナティ」の存在意義は今もなお生きています。
陰謀集団としてのイルミナティは、もはや現存しない。……というか、それだけのことを言うのに90分も費やすのは、いかがなものでしょうかねぇ。
世界を支配する闇のイルミナティなる存在について、数名の研究家のインタビューをつなぎ合わせたドキュメントです。
もともとイルミナティは、封建時代末期に、民主制を夢見た学者によって結成された秘密結社なのですが、当時、世の中はすべて王様と宗教家の支配下にあって、それ以外の体制など想像もつかない時代ですから、単に民主制と言っても仲間はそうそう増えません。
一方、その集団は他の既存の権力機構すべてから危険な存在とみなされます。
そこでメンバーの拡大のため、ある勢いのある団体を参考にするわけです。
つまり、当時、多くのメンバーを擁していたフリーメイソンに倣って、階級制を採用し(この時点で、現代人なら、民主主義を目指していた当初の思いはどこへ行った? と疑問が沸くのが普通だと思いますけど)、いろんな暗号やしぐさや合い言葉などで仲間を弁別する、そういう無駄に込み入った団体へと変容するわけですね。
フリーメイソンの既存の組織に浸透し、いくつかを乗っ取ってしまうなど、内側から食い荒らしたのは事実のようなので、そりゃ食われた側は憤怒の情を抱くでしょうし、あることないこと、正確には、ないことないことを言い立てられたのだろうなとは感じました。
そして、無駄に込み入った複雑怪奇な儀式の数々を採用していたことによって、のちに世界支配の闇の軍団みたいに陰謀論者が描く格好の集団に変容していたのも事実なんでしょう。
しかしまあ、そういう怪しい儀式を一から徹底的に紹介するでもなく、かといってライバル集団からの攻撃手口を紹介するわけでもなく、数名のインタビューを無批判のままでつなぎ合わせ、何をいいたいのかさっぱりわからないシロモノに仕上がっていました。
陰謀論好きのの人には物足りないかも🤔🤔🤔
まあ、ドキュメンタリーだしねー、これが限界なのかもね。
事実に基づくとあるけど、表向きの話しか描かれていないので、詳しいひと、は物足りないかも。
淡々と進みストーリーもないので途中眠くなり寝てしまった🥺🥺🥺
ただ、表のイルミナティを知るには、よくまとまっていていいかもしれない。
あくまでも初級者向けということかなと。
ディープな内容を期待して観るとがっかりすると思う。
とはいえ、秘密結社を映画にするというのは斬新でいいと思う。
といってもイルミナティのイメージをよくしようとする意図が見え見えではあるけどねー
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