私のニューヨークのレビュー・感想・評価
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余命わずかと宣告されたら
ニューヨークに暮らす余命わずかと宣告されたジャズシンガーのヴィヴィアンが、宣告された朝から次の日の朝、検査の為に病院に行くまでの1日の物語。
久しぶりに訪ねてきた母親、仕事仲間、恋人、友人、別れた夫と娘、誰にも打ち明けることが出来ず、ニューヨークの街を彷徨う。
ヴィヴィアン(サラ・ジェシカ・パーカー)の目元のアップが度々ある。街中で立ち止まり景色を眺めているときに、年配の女性が隣に来て少し言葉を交わすときにその老女の目元もアップになる。皺だらけの目元。「あぁ、私はあなたの様に皺が刻まれるまで生きられないの。もうすぐ死んでしまうの」というヴィヴィアンの叫びが聞こえて来そうだった。
ヴィヴィアンはこの1日、仕事に遅れる、久しぶりに訪ねて来た母親を一日中ほったらかす。いきなり元夫を訪ね、夜また来るわ、と言って再び訪ねたのは寝静まった夜中。今から会おうと連絡したマネージャー(?)は偶然会った友達と話し込んで待たせた挙句ほったらかし。タクシーの運転手には少し待ってて、と言ってどうやら一晩待たせている。これらの行動はまさかいつもこんなに身勝手ではない事を祈る。余命宣告を受けて動揺したからであって欲しい。
残りあとわずかしか生きられないと宣告されたら、自分はどう考え、まず何をするんだろうか、誰の顔が浮かぶんだろう、、、、、
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