劇場公開日 2021年9月10日

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浜の朝日の嘘つきどもとのレビュー・感想・評価

全132件中、121~132件目を表示

4.5【”タナダユキ監督のオリジナル脚本は、映画とミニシアターへの愛に溢れている。”現況下で苦闘するミニシアターに大きな大きなエールを贈る作品。大久保佳代子さんの図抜けた存在感が嬉しい作品でもある。】

2021年9月10日
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鑑賞方法:映画館

笑える

知的

幸せ

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NOBU

4.5「割り切れない」人情が映画館を救う! コロナ禍における希望の光を描く…豪華出演陣も◎

2021年9月10日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

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東日本大震災から10年。被災した人々にも様々なバックグラウンドや立場があり、ひとことで「被災者」について語ることは難しい。その点について、改めて考えさせられたし、人情というものが「割り切れない」からこそ、昨今のコロナ禍によりなお息苦しい現代社会に対する「特効薬」になれば良いな、と多少の期待を抱いた。劇中でも触れられたように、映画こそ人間の内面を豊かにしてくれる(映画を愛する人たちに対して、そんな大袈裟な言い方をする必要はないかもしれない)。それに、ネットフリックスやAmazonプライムビデオといったサブスク動画配信サービスやユーチューブが栄華をきわめ、自宅で一人で映画を楽しむことができるようになった今でも、アカの他人が劇場に集い、共に笑い、涙する経験は(特に「根暗な」人間にとっては)かけがえのないものであり、一定の需要はある(地域差はあれど)。被災地域の「雇用」と「にぎわい」と天秤にかけられ、存続の危機に瀕した朝日座は、映画館を残したいという地域の人々の密かなる「割り切れない」人情に支えられ、新たな道を切り拓いた。合理性や採算性のみに注目すれば、その道は閉ざされただろう。ハッピーエンドな結末を「安直だ」と批判するコメントがこれから出てこないとも限らないが、この作品は何より「割り切れない」人情を見事に描いていると思う。言い換えれば、それは東日本大震災の「被災者」のみならず、コロナ禍においてもがき苦しんできた、あらゆる人々にとっての希望の光である。「明けない夜はない」ことを身をもって表現した主人公・浜野あさひを演じた高畑充希をはじめ、豪華出演陣の奏でるハーモニーが作品の魅力を高めていることは、もれなく述べておきたい。

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Kohei

4.0メッチャ笑いが多目の感動作! 色んな意味で映画愛も満載。

2021年9月10日
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鑑賞方法:映画館

本作は映画館で観ないと意味が無いかもしれません。

高畑充希さん演じる茂木莉子(仮名)が、取り壊しが決まった映画館を立ち直らせようと奮闘するストーリー。

何故、莉子が自分と何の繋がりも無い田舎の映画館を救おうとするのかが全くの謎。
中盤で理由が解るんだけど、その理由のシーンで号泣するかと思いきや大爆笑(笑)
そのシーンの泣き笑い度は半端無し!

とにかく笑えるシーンが満載。
莉子が映画館のオヤジと会話するシーンが出だしから最後まで口が悪いんだけどほのぼのしていて良い感じ。

先生役の大久保佳代子さん。
メッチャ良かった!
本当にあんな先生いるかも(笑)

今年は映画愛のある作品が多目の印象。
自分が観た作品の全てが良かった中でも本作の満足度はかなり高目。

学生時代の高畑充希さんのショートヘアーが良かったです( ´∀`)

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イゲ

5.0残像現象に救われるネクラどもと

2021年9月10日
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泣ける

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幸せ

笑って、爆笑して、時に泣いて、最後はあったかい気持ちで劇場を出る。高畑充希の演技は勿論のこと、お笑い芸人大久保さんと落語家柳家喬太郎さんたちの演技と語り口も素晴らしく引き込まれる。

「映画がなくても人は生きていける」確かにそうだ。だから震災や新型コロナウィルスなどの未曾有の危機的状況下では娯楽は後回しにされるのは致し方ない。だけど映画は心を満たしてくれるし、時には人々を救い、時には生きる希望だって見出してくれる。

“暗闇の中で紡がれる嘘の物語に他人が集まり、笑って、ときに、涙する”
なにせセリフが秀逸で、何度もハッとさせられる。社会的な問題も織り込みながらも、最後にはちゃんとハッピーにさせてくれるんだから。

私も数多くの映画に救われている一人。配給会社、映画館、劇場など、映画に携わる全ての人への愛が詰まった作品で、しっかりと受けとったよ。

今年は『サマーフィルムにのって』『キネマの神様』など映画へのオマージュ作品が多く見られる。
コロナ禍によって“映画の存在意義”について思いを巡らせる人々がこれだけいるってことだよね。

敢えて言うなら、エンドロールは竹原ピストルさんの歌で終わって欲しかったかな。

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あさ

3.5「やっとけばよかった・・・」田中先生、最高!

2021年9月10日
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鑑賞方法:映画館

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朝日座のメタボ支配人とモギリコのやりとりと言葉使いは喬太郎(森田支配人役)の新作落語の登場人物そのものだった。その箇所の脚本は喬太郎さん執筆?と思ったほど。

二人が対照的で楽しかった。かたや白髪で癖っ毛、かたや漆黒ストレートのベリーショート。かたやガラケー、かたやスマホ。かたや無地のTシャツにチェックシャツにベージュパンツ(喬太郎さんの私服?)、かたやスタイリッシュな服でエッジの効いたピアス。かたやお腹出ていて、かたやシュッ!その二人が最後並んでる風景は良かったな。「ハワイの雪」(喬太郎さんの新作落語)のおじいちゃんと孫娘みたい。喬太郎が支配人になったら怪獣やウルトラマン映画特集ばっかりやる映画館になりそう。

田中先生役の大久保佳代子さんがとても良かったです。浜野あさひを芯にして時間軸をぐるぐる廻し往来する構成は良かった。マリメッコの折り畳み傘、かわいかったね。

マリメッコ!田中「茉莉子」先生を想って!?違うかなー、偶然かなー、そこまで監督とかスタイリストの人、考えたのかなー?ワクワク!あ!スタイリストの方のお名前「茉莉」さんだ!大変な発見をしたような💕

悪い人が出てこない。震災後、過疎の町、コロナの今、映画館、「家族は幻想」論、主人公が生徒時代に抱えた問題(学校と家庭)、日本における「外国人労働者」問題、ユニークな先生との出会い、小津安二郎の映画に若尾文子の「青空娘」か?!等々。時間おいてこの映画を振り返ると、テーマがてんこ盛りでそれぞれの関係性が希薄でアリバイ感も半端ない。細部はとても面白かった(くすぐりが多い)けれど1本の映画としては残念だと思いました。

おまけ
着物姿で川にズブズブは太地喜和子かなぁ、違うかな?と思っていたらやはりそうだった!映画は「喜劇 女の泣きどころ」。武蔵野館お得意のロビー飾りでわかりました~!

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talisman

4.0落とし方以外は好印象

2021年9月10日
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柳家喬太郎の眼の演技が秀逸だね。
さすが師匠!噺家の面目躍如と言ったところだと。
大久保さんの演技もなかなかでした(笑)
最期の一言も大久保さんらしくて監督のセンスを感じます。
勿論高畑充希の演技?突っ込み方も満点。

故に落とし方をホリプロ総出⁈って形にはして欲しく無かったですが…
竹原ピストルの使い方の贅沢?(無駄)な使い方ももう少し捻り欲しかったな。
竹原ピストルの一言で〆るとかでも面白かった?のではと思いました。

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REGZA521

5.0福島で鑑賞

2021年9月4日
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なんですかね、この感じ。
ふざけすぎず、御涙頂戴すぎず、説教臭くなく、いい意味で淡々と流れていく時間。見終わった後になんだかほっこりできる映画でした。
物語は潰れそうな映画館を建て直すといういっけん単純な話しに見えながら、登場人物の背景とそれが最後に向けて伏線になってるところなど、脚本も秀逸。また、高畑充希さん、大久保佳代子さん、柳家さん、みんな芸達者なので、自然な感じが物語の中にスッと入っていけました。
昨年テレビで後日談を見てからの鑑賞でしたが、テレビのおはなしが、「なるほど(^^)」とようやくつながりました(^^)

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tan

5.0暗闇の中で半分残像の嘘物語を愛する根暗たちへ

2021年9月2日
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楽しい

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近大

4.5残像効果で半分は暗闇を見てる根暗映画好きどもにお勧めしたい!

2021年9月1日
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鑑賞方法:試写会

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幸せ

uni試写会にて鑑賞。

「あなたは何故、映画好きになりました?」
と問いかけられるような作品です。

自分自身が映画好きになったキッカケを思い出しノスタルジックな気持ちになりました。

映画好きさん達なら何かしら自分に重ね合わせて観れる作品なのではないでしょうか?

「映画は残像効果で半分は暗闇を観てる。だから映画好きは根暗が多いのね」という台詞が最高に好きです。
私もそんな根暗の1人です!

フィクションは"嘘"という意味だけどその嘘を皆んなで泣いて笑って楽しめる。

「浜の朝日の嘘つきどもと」と言う、ちょっと難しいこのタイトルにも観賞後にはフフフと笑顔になれますよ。

"嘘つきども"とは嘘をついた人間?
それともフィクションの映画??

いろんな解釈ができて十人十色。
知らない人たちが集まって1つの物語を観て泣いて笑って、違う感想を持つ映画館。

「映画館がいつでもあると思ってるから皆んな大切にしないんだ」というセリフも印象的です。
ネット配信などでも映画が観れる便利な世の中ですが、映画館の良さを改めて感じました。

映写機を可愛くわかりやすいイラストで説明してくれたり、沢山の懐かしい映画達も登場したり…!
映画好きな根暗どもにお勧めしたい作品です!!

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おもちまろ。

4.0すべての人におくる映画体験

2021年8月28日
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楽しい

映画を好きにさせてくれた恩師との契り。それは、偏愛全開な二本立ての名画座を立て直すこと。
映画の深みを倍増させる暗闇の異空間。観客と一体となって、感情を共有し、無限の可能性を観せてくれる映画館の尊さよ。
まさか大久保佳代子に泣かされる日が来るとは!
この映画自体、映画館で観れて良かった!!
今作は、映画に共感を見出す人、映画に人生を救われた人、そして映画に少しでも勇気をもらえた人に加えて、そんなに普段映画を観ない人にみてほしい。もちろん映画館という特別な空間で。映画好きとなるきっかけの場所で。

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ムービードープ

4.0観たってお腹が膨れるわけじゃない…だったら「映画の持つ力」とは何か?!

2021年8月22日
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鑑賞方法:試写会

『岬のマヨイガ』『護られなかった者たちへ』などに続き、こちらも東日本大震災後の人々の姿が描かれていた。

これは偶然ということもあるが、実は時期的なものもあって、災害や事件を題材として描く、特に『遺体 明日への十日間』のように、その題材に直接的に描いたものではなく、それによって人生が変動し、そこから再生していった過程を描き、尚且つ「今」を語るとなると、製作年数も入れて、どうしても約8~10年というスパンが必要になってくることも要因として大きい。

だからこそ10年経った今、東日本大震災を扱った作品が連続しているのだろう。特に今作に関しては、そんな震災を経験した人々が、次は新型コロナに直面してとしまうところ、つまり現在進行形の物語が描かれているのだ。

同じ「映画」というものを題材を扱った作品としては、『キネマの神様』も現在公開中だ。『キネマの神様』の場合は、映画制作に関わっている人々という点では、等身大の人々の姿が映し出されたていて、その中で山田組ならではの安定感があった作品といえるだろうが、残念だったのは、新型コロナの影響という点で物語に反映させている割には、そこから「映画の持つ力」という点で、あまり機能しておらず、取って付けたような感じがしてならなかったことだ。

しかし、今作は逆に、そこがピンポイントで描かれていたのだ。

今作の舞台となっている映画館「朝日座」は、 福島県南相馬市に実在している名画座だ。ドキュメンタリー『朝日座 ひはまたのぼる~南相馬・朝日座と観客達のものがたり~ 』『ASAHIZA 人間は、どこへ行く 』などのドキュメンタリーが制作されたり、「朝日座を楽しむ会」として、不定期に映画の上映イベトなども行われているなど、福島復興の象徴のひとつとしてや、文化遺産としての側面からも注目が集まっている。

そんな震災を乗り越えた「朝日座」が次に直面する、復興を妨げるような、新型コロナに耐え抜けるのか、という入り口から、「映画の持つ力」というものを挫けそうになりながらも、登場人物たちが探求していく物語となっている。

劇中の中で、「映画を観てもお腹は膨れないけど」というセリフがあるが、それによって救われる人もいるし、希望を見出せる人もいる。誰しもがそうとは限らず、映画を観たからといって救えないものもあるけど、そんな映画が暗い世の中だから必要。

映画というものは、戦争や不況などの辛い現実から逃れる現実逃避として扱われてきた側面も実際にあるが、時には現実逃避も必要であって、そこから新しい道を見出していくのも、また映画の役割が大きかったりする。

もちろん、人によってそれが映画とは限らず、音楽だったりアートだったり…と違うわけだが、それを絶えさせない人々の姿にも希望が見出せたりするわけだ。

小さい劇場や名画座は、時代の流れやシネコンなどによって、経営を圧迫されてきた上に、災害や今回の新型コロナのような事態では、生き残れない現状がある。これは映画館だけに限らず、小売りや飲食店も同様のことであって、そこに関しては、共通したテーマがある。

映画は娯楽だから、なくたって死にはしないという考えもあるかもしれない。『サマーフィルムにのって』でも、そういった問題が扱われていたし、劇中でも「今の人は映画なんて観ないでYouTubeを観てますよ」というセリフもあった。

果たして本当にそうだろうか…飢えて死ぬということはないにしても、映画によって、救える命が少しでもあるという意味では、ないと死んでしまう人もいるのだ。映画だけならシネコンでもいいかもしれない、だけどその映画館それぞれのもつ個性や雰囲気が人を救ってくれる部分もある。

「大変なときに映画なんか観てるんじゃない!」じゃなくて、大変だからこそ、映画を観てもらいたいと私は思う。

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バフィー吉川(Buffys Movie)

3.5高畑充希と竹原ピストル・・

2021年1月11日
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鑑賞方法:TV地上波

泣ける

夜中に地上波で見た。テレビドラマらしい。映画ではないが、良い作品。キャストが豪華。

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亮一君