ドライブ・マイ・カーのレビュー・感想・評価
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観る者全ての人生に寄り添う物語
この映画の素晴らしさは、その物語の構成にあると思います。西島秀俊さん扮する家福が、亡き妻が残した秘密を求めて葛藤する姿と、家福が演出する舞台劇「ワーニャ伯父さん」の物語がシンクロする、そしてイ・ユナ役のパク・ユリムさんがワーニャを演じる家福へ手話で語りかける。その表情、手の動き、そして指先で紡がれる言葉まで、観る者の人生にそっと寄り添ってくれるような感動があります。
3時間が全然長くない
原作は村上春樹の短編でそこから発想を膨らませ別の複数の短編から要素をもってきて構成しているらしいのだが、まるで最初から1つだったかのようであり、それでいて1本の映画とは思えない重層性をもつ。
濱口監督は尺の長い作品が結構あるが、その中でも最も長さを感じない作品だと思う。
ただ車が走っているシーンを飽きさせずに見せるのは撮影、演出、音楽、編集全てが噛み合わないと難しい。長いシーンでも、そこまでのセリフを消化する時間になっていたり、この後に何が起きるか気になっていれば集中が切れにくいなどもあるだろう。
本筋以外の見所に濱口メソッドの実演がある。監督は過去、演技経験のない演者を使い更に賞を取らせるという離れ業をやってのけているのだが、それを実現させた濱口メソッドを主人公家福が舞台を演出する際に使っているのだ。感情を込めずに本読みをさせる事がどういう事なのか判って面白かった。あれ?あの作品5時間越えてるんだけど、セリフが身体に染みつくまで本読みするの?どんだけ時間かかるのか検討も付かない、と驚愕しきり。
西島秀俊の低音ボイス、エンジン音と妻の音
喪失を乗り越えようとする人間の愛おしさ。
音楽や感情表現を極力削ぎ落とした実に静かなタッチ、更に敢えて役者に棒読みさせ(結果、より村上春樹の文章が際立ってくる)、登場人物の感情を容易に捉えさせない濱口竜介の徹底した演出方法が功を奏して、3時間の長丁場を見せきっていく。西島秀俊の寡黙な魅力と、三浦透子の虚ろげな佇まい、この2人の存在が出色。そこに物語を動かす霧島れいか、岡田将生らの的を得た助演も相まって、喪失を乗り越えようとする人間の愛おしさを見事に作品に灯して見せている。
端的に伝える方法はいくらでもありそう
村上春樹の読後と同じ気持ちになる
村上春樹らしい、前編通して暗く重く、優柔不断な男が主人公。幼い子どもを亡くすという体験から、自分の中の深い感情を妻に対して表現することが出来なくなった男の物語。
感情を排した棒読みの台本読みは、演技上どんな意味があって練習に取り入れられているのか必然性が無いが
感情を表現出来なくなった男の演技指導としては象徴的。
それに、ドライバーみさきが最後に韓国に住む理由も全く分からない。
演技者が素晴らしいので、好きな題材ではないが、いつの間にか引き込まれた。
車内で、妻の音が他の男たちと寝ていたと家福から告げられ、それを認めるが如く、音が話した物語の続きを伝える岡田将生の目の演技が特に印象に残った。
村上春樹の小説は、感動すると言うより
心の中の暗い部分を嫌な感じに刺激してくる。
最後の終わりは、一応カタルシスを得るようになっているが、個人的にはそうは感じられず、嫌な気持ちが残った。
正しく傷つくことも出来ない、あるがままを受け入れることも出来ない…まだそんなところで留まっているのか、と思うので、自分の目を開かせてくれる作品ではないことも関係しているだろう。
これは、村上春樹の小説を読み終えた時の気持ちと同じ。その意味に於いても映画の出来は素晴らしいと言える。
モヤモヤと心の中のの嫌な部分を刺激してくる
村上春樹の小説通りのこの映画は、それゆえに大成功です。
難しい&長丁場
自分と向き合うことの大切さ
村上春樹をまだ理解できていない自分を実感
春樹と滝口監督でアカデミー
どこまでいっても村上春樹
むかし ノルウェイの森 ねじまき鳥クロニクル スプートニクの恋人 他にも
いくつか読んだか思い出せん
ほとんど内容を覚えていない それほど印象に残らない なんで世界的に評価されてるのか理解できない作家のひとり
これも、まあ西島秀俊は好きな役者だし
カンヌで認められたのならと期待せずに観てはみた
まあ、期待しない域をはるかに下回るつまらなさ のっけからなにいってんだこの奥さん?というとっつきにくいセリフに始まり、映像はホラーかというくらい陰鬱で暗くなんか不吉な雰囲気に満ちている
題名からしてロードムービーかと思ったらまるで違ってとにかく鼻につく場面のオンパレードだし、セリフの言いまわしが
~だった。~だった。の小説ならともかく、映像にすると不自然極まりない話し方で
それが村上春樹らしいんだと思ったとしても映画なら、変えろよバカなのこれの監督?と思いましたね
西島秀俊は淡々と抑揚なくしゃべる役が多く、淡々と進む村上作品にはあってるかな
岡田将生は珍しい役どころと思った
女優はあまり印象に残らなかった
やっぱりなんかな。村上春樹だから、さらに海外でも評価されたからこんなに高評価な部分もあろうが、よくよく考えてまず、面白いですか?と問いたい
理解できないお前が未熟なのさ、と鼻で笑われそうだが 別にじゅあ笑ってくれと言うですよ
つまらないものはつまらない そこは単純に考えるこのオレよ
ノルウェイの森も映画になってたんだ
まあ、全く観るきしないがね
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