ドライブ・マイ・カーのレビュー・感想・評価
全585件中、41~60件目を表示
端的に伝える方法はいくらでもありそう
どの主要人物にも人間味が感じられない印象があったんですが、そこが物語のツボだったようで、後半見事に心が揺さぶられる展開になってました。
長時間なのがネックと言われてますが、蛇足的なシーンがあるわけではありません。ただ「今は演技中」とか「車で移動中」ってシーンが長尺すぎます。前半の奥さんとのシーンも、ダイジェストで端的に伝える方法はいくらでもありそうです。
アマプラで観ました。 内容も大したことがなく、長いだけで観た時間を...
アマプラで観ました。
内容も大したことがなく、長いだけで観た時間を返してほしい・・・
村上春樹の読後と同じ気持ちになる
村上春樹らしい、前編通して暗く重く、優柔不断な男が主人公。幼い子どもを亡くすという体験から、自分の中の深い感情を妻に対して表現することが出来なくなった男の物語。
感情を排した棒読みの台本読みは、演技上どんな意味があって練習に取り入れられているのか必然性が無いが
感情を表現出来なくなった男の演技指導としては象徴的。
それに、ドライバーみさきが最後に韓国に住む理由も全く分からない。
演技者が素晴らしいので、好きな題材ではないが、いつの間にか引き込まれた。
車内で、妻の音が他の男たちと寝ていたと家福から告げられ、それを認めるが如く、音が話した物語の続きを伝える岡田将生の目の演技が特に印象に残った。
村上春樹の小説は、感動すると言うより
心の中の暗い部分を嫌な感じに刺激してくる。
最後の終わりは、一応カタルシスを得るようになっているが、個人的にはそうは感じられず、嫌な気持ちが残った。
正しく傷つくことも出来ない、あるがままを受け入れることも出来ない…まだそんなところで留まっているのか、と思うので、自分の目を開かせてくれる作品ではないことも関係しているだろう。
これは、村上春樹の小説を読み終えた時の気持ちと同じ。その意味に於いても映画の出来は素晴らしいと言える。
モヤモヤと心の中のの嫌な部分を刺激してくる
村上春樹の小説通りのこの映画は、それゆえに大成功です。
難しい&長丁場
劇中のメインに出てくる「ワーニャ叔父さん」の話を全く知らないのと、舞台にも興味が無いので、舞台で使うセリフなのか?日常会話なのか?中々理解が難しい。。。夢か現実か曖昧な感じを描くのが上手い村上春樹ワールド全開!どのキャストにも感情移入できない。私には難しすぎた。
自分と向き合うことの大切さ
広島の地で妻を亡くした悲しみを乗り越える
演劇俳優の話。
長尺と思わせない、展開のある作品でした。
広島住みの僕にとってはどこも知ってる場所で
全然飽きなかったってのもありますけど。
タイトル的にロードムービーなのかと
思いましたが全然違いました!
運転手をはじめとした周りの人物との会話の中で
知らなかった妻のことを知ったりしていきます。
他人を知るには自分を知ること、
真実から目をそらさず逃げない、
ってことを学びました。
どちらもなかなかグサリものでした。
タバコシーンが多いので
喫煙者のかたは吸いだめして観てください、
3時間もあるので。
村上春樹をまだ理解できていない自分を実感
高槻に何度も裏切られながらも向き合う家福さんのすごさを感じた作品でした。自分だったら相当しんどいなと思います。
正直、「なぜその行動をとったのか?」がまだ自分にはわからない場面がいくつかありました。村上春樹さんを好きな方にはわかるのでしょうか。
家福さんが泊まっていた宿からの景色が素敵でした。
春樹と滝口監督でアカデミー
アカデミーで受賞をされた日本の作品と知った上で鑑賞。もっと揺さぶりをかけられる作品かなと想像していたのだが、こういった作品が評価されたとは知らず、意外だった。アカデミーで。
村上春樹の色が強いキャラクターに性描写、そして多言語の劇と、アカデミー賞受賞だからと映画館に行って気まずくなった人は結構いるのではないか。北海道を目指したときは、なんか、きたーっと思ってしまった。この作品が好きかは、村上春樹の作品が好きかにも寄るのかと思う。だから世界的にも評価をされても自分は3.5の評価なのかな。素敵だし美しいけど、何度も見返したいかは別かな。過去のしがらみからの解放、自分はそんなテーマを感じました。
どこまでいっても村上春樹
むかし ノルウェイの森 ねじまき鳥クロニクル スプートニクの恋人 他にも
いくつか読んだか思い出せん
ほとんど内容を覚えていない それほど印象に残らない なんで世界的に評価されてるのか理解できない作家のひとり
これも、まあ西島秀俊は好きな役者だし
カンヌで認められたのならと期待せずに観てはみた
まあ、期待しない域をはるかに下回るつまらなさ のっけからなにいってんだこの奥さん?というとっつきにくいセリフに始まり、映像はホラーかというくらい陰鬱で暗くなんか不吉な雰囲気に満ちている
題名からしてロードムービーかと思ったらまるで違ってとにかく鼻につく場面のオンパレードだし、セリフの言いまわしが
~だった。~だった。の小説ならともかく、映像にすると不自然極まりない話し方で
それが村上春樹らしいんだと思ったとしても映画なら、変えろよバカなのこれの監督?と思いましたね
西島秀俊は淡々と抑揚なくしゃべる役が多く、淡々と進む村上作品にはあってるかな
岡田将生は珍しい役どころと思った
女優はあまり印象に残らなかった
やっぱりなんかな。村上春樹だから、さらに海外でも評価されたからこんなに高評価な部分もあろうが、よくよく考えてまず、面白いですか?と問いたい
理解できないお前が未熟なのさ、と鼻で笑われそうだが 別にじゅあ笑ってくれと言うですよ
つまらないものはつまらない そこは単純に考えるこのオレよ
ノルウェイの森も映画になってたんだ
まあ、全く観るきしないがね
最初の30分は絶望の展開だった。 なんだこれは。むくわれなさすぎる...
最初の30分は絶望の展開だった。
なんだこれは。むくわれなさすぎる。ここからどんな展開になるんだ。と序盤は重い気持ちになった。
終盤、「大丈夫」「私たちは大丈夫」この言葉で救われたのは家福自身だったんだろう。
「男が付け髭を外す映画」とプロの方がレビューされている。まさにその通りだと思った。
古典文学や演劇に造詣が深ければさらに楽しめたんだろうな。
難しい・・・
第74回カンヌ国際映画祭で脚本賞、第79回ゴールデングローブ賞では非英語映画賞(旧外国語映画賞)、第94回アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞。
家福悠介と家福音夫婦の物語、渡利みさき、そして劇中劇の『ワーニャ伯父さん』と、複数の物語が混ざり合った作品で、ちょっと難しく感じます。
ここからちょっと辛口。岡田将生、要りました?ハッキリ言って、西島秀俊や三浦透子の演技に比べると、素人と言っても良いような演技に感じてしまいました。でも、彼の演じた人物は、家福悠介の妻音への気持ちと、そして、広島国際演劇祭で家福悠介は舞台復帰せざるを得なくなる設定のために、必要な役ではあったんですけどねぇ。でもな、と思いました。
あともう一つ、こちらは素直な感想。劇中劇の『ワーニャ伯父さん』ですが、ああいう多言語での上演ってあるんですね??めっちゃ不思議な感じがしました。
最後、家福悠介は再生できたんですかね?それと、渡利みさき。彼女は、どうした??
僕の思う村上春樹
始まりから、
うわぁ村上春樹っぼい!と笑ってしまった。
ハルキストでもないので、2作しか読んでないのだけど、
僕のイメージは
水色、タバコ、オ○ニーで
まんまそのままだなと思いました。
文学的な理解度で言うと、表面で起こってる事しか
理解出来てないので、
このキャラはなんのために?
なぜこう言う設定で演出なのかは分からないのだけど、
ただ、作りが面白くて
音が残した謎の部分や岡田将生くんのキャラが
ミステリーぽくもあり、
かなり早い段階で置いてけぼりを喰らうのだろうなと
思ってたけど、最後まで面白く見れました。
薄い理解の僕でも、
実はこう言う関係なんじゃないだろうか?
あのセリフはこう言う意味なんじゃ?
と考察するのも楽しかった。
残された人間は亡くなった人の事を
完璧に理解する事は出来ず、
忘れる事も出来ず引き摺って前に進んで行くしかない
と捉えたので、
雰囲気だけ掴んで謎は謎のままで良いか。
と言う感じで見れました。
前半:違和感、中盤から、挽回
【鑑賞のきっかけ】
カンヌ国際映画祭や米国・アカデミーなどで数々の賞を受賞した本作品は、鑑賞候補となっていたのですが、永らく未見でした。
動画配信のコンテンツの中に本作品を発見し、鑑賞してみることに。
【率直な感想】
<冒頭は、違和感>
予備知識は入れないように鑑賞する私にとって、冒頭からのシーンは、違和感のあるものでした。
主人公の舞台俳優・福家(西島秀俊)と妻の音(霧島れいか)の性描写が続く。
しかも、音は、性行為の際に、物語を福家に語る。
福家は、赤い愛車を運転する際の習慣として、音が演劇のセリフを録音したテープを流す。
それは、相手のセリフの時間が無言になっていて、福家は、音が無言の間に、自ら覚えたセリフを吐いて、練習をする。
この冒頭には、興味を感じず、その後の展開に不安を感じてしまいました。
その後、音は突然死。
場面は、変わって「2年後」。
赤い愛車を運転しながら、相変わらず、音のセリフのテープを流す福家。
ここで、タイトルは映りませんが、スタッフの名前が表示されていく。
いよいよ、本編に移るのだ、と思った瞬間。
始まってから、40分くらいのところでした。
<その後の展開には引き込まれた>
本編に入ると、性描写はなくなります。
福家が車で向かった先は、広島。
演劇祭の演出を任されていたのです。
オーディションを含めて、2か月の滞在のため、劇場から1時間くらいの場所に宿が準備されていました。
ここで、宿との車での往復のための専属のドライバーとして紹介されたのが、本作品のキーパーソンの一人、みさき(三浦透子)でした。
さらにもうひとり、オーディションに合格した俳優・高槻(岡田将生)が登場し、本作品の三役が揃います。
ここからの展開は、これ以上話すとネタバレになるので記載しませんが、大きな起伏のある展開はないものの、登場人物それぞれのキャラクターの描き方が巧みで、長さを感じさせない物語となっていて、当初の不安は払拭されました。
<赤い車の正体>
物語後半で、私は衝撃を受けました。
あの不安を感じた、冒頭の性描写の続くシーンには、本作品の重要なテーマが隠されていたことが、判明します。
その内容は明かせませんが、鑑賞後、調べていて、なるほど、と思ったことがあります。
題名の「Drive My Car」には、スラングで、「性的関係をもつ」という意味があるのだそうです。
それならば、「性描写」があって当然、というか、ないと、この題名を付けた意味がないですよね。
また、性行為は本来、子孫繁栄のためのものであり、「生」を意味しているとも言える。
一方、本作品には、音を始め、多くの「死」が描かれる。
つまり、本作品は、「生と死」という人間にとって重要なテーマを描いたものと言えるような気がします。
さらに。
後半では、赤い車に、福家、みさき、高槻の三人が乗り込んで走行するシーンが出てきます。
ここで、赤の他人であった三人のそれぞれの「人生」が交錯するのです。
自動車は、密閉された空間の中に、それぞれの「人生」も積んで走行するもの、と捉えることもできるのではないでしょうか。
【全体評価】
冒頭の違和感のある性描写のシーンが、深淵なテーマと転化する物語展開が見事な作品でした。
また、上記では深く触れませんでしたが、「演劇祭」の行方が、物語に花を添える形になっていて、巧みな演出を感じることが出来、数々の受賞も納得の作品でした。
村上春樹高濃度でありながら
動きの少ないセリフ劇でありながらセリフ外に人間の性や世界の深淵を感じさせる、実はそれこそ村上春樹作品そのものが、すとんと映画になっていてたいそう驚きました。
まさかこんなに良いとは。
車の運動と人間の心の動きだけでこんなに見事な映画になるとは。
ラストの北海道のエモーショナルなシーンに向かい緻密に進められる贅沢な映画でもありました。
見事。
オスカー受賞に疑問。
『パラサイト』に続くアジア映画が、やらかした第二幕。アカデミー賞の審査は疑問符がつく。村上春樹の不名誉な小説を映画化した、もうひとつの陳腐な映画である。
まったくもって不可解な映画だ。長くて退屈な劇中台詞。シェイクスピアとか。悪い意味で意味不明。
演じるということ
すごく多層的で多面的な作品。
車内にしても舞台上にしても構図がばっちり決まってて
どこか閉鎖的というか、居合わせた人だけの空間に見えた。
自分自身の人間性の発露っていうのは対人関係にこそ表れるものであるって感じで
けっきょくひとり一人は違う言語を使うかのように相いれないっていう。
登場人物はむしろ、劇中劇を演じているときの方が生き生きと自然に見えて
この映画作品の、ひいては現実の社会で枠割を演じ続けることのぎこちなさを感じた。
思えば僕自身も男、社会人、夫、父などなどという役割にすっぽりはまってて
そういや本当の自分ってどんなんだっけと。
そういう振り返りというか、気づきを与えてくれた点で、見て良かったと思える作品だった。
原作に忠実?
好みが分かれる作品だと思う!
無機質な世界観と感情を匂わせない独特な雰囲気。
小説がそのままスクリーンに映されてる感じかな?
作風と長編のダブルパンチ!
上級者向けの映画だと思います!
私にはまだ少し早かったかな、
全585件中、41~60件目を表示