「タイトル以外の一切の言葉を廃して綴られた小さな家族のあまりにも悲しい物語」愛してるって言っておくね よねさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトル以外の一切の言葉を廃して綴られた小さな家族のあまりにも悲しい物語
大きなダイニングテーブルで無言で食事をする夫婦。脳裏をよぎる幼い娘の姿。大盛りのパスタや外壁の傷が次第に明らかにする二人の記憶の断片がやがて一つの物語を浮かび上がらせる。
台詞は一切なく、スマホの画面に浮かぶタイトルと同じ言葉がその家族に何が起こったかを暗示する。所々に淡い色が着いたほぼモノクロのスケッチ風アニメーション。わずか12分の短編ですが心臓を抉るような深い悲しみを湛えた作品。自身の娘との思い出を重ねてしまい嗚咽が漏れました。
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