グラフィティ・グラフィティ!のレビュー・感想・評価
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ニゲルナ GO FOR it!
監督と脚本は『二十歳からの旅立ち』『ある日のモダン・タイムス』『ケータイの中の山田』『愛を込めて壁ドンを』『バイトファイター 七の業を持つ男』
『アキスカゾク』『UNDER M∀D GROUND』『閉ざされた二日酔い』『WONDERER』『タニンゴト・ミッドナイト』の松尾豪
脚本はそのほかに宮本佳奈と吉澤太智
粗筋
悪友の小太郎と華に誘われ深夜に地元の商店街に出かけた柚子
華にスプレーを渡されシャッターに落書き(所謂グラフティー・アート)を始める
翌朝それに気づいた店の店主の権三は激怒し「ヘタクソ」と上書きをする
それに逆ギレした柚子はさらに落書きを始める
柚子と権三のイタチごっこはしばらく続いた
しかし学力が下がりグラフィティにも自信を無くすと学業一本に絞り成績は元に回復
一方シャッター商店街の権三の店もついに閉めることになった
店の前のベンチに座った権三は丸められ詰め込まれた紙を広げて見た
NY留学希望の自称ラッパーはじつはグラフィティアーティストだったのだ
シャッターに赤い4文字で「ニゲルナ」と書き殴る権三
それを見た柚子はシャッターに今までにない最高のグラフィティアートを示し答えを出す
宮本と吉澤の2人は脚本家初挑戦の模様
少なくとも映画.comだけの資料なら
松尾豪監督作品になぜかちょくちょく出演する角健士
イケメンとは真逆だし滑舌は悪いし演技力も良い方ではないがそれらが味になっている
高校卒業大学進学のため趣味を休み学業に観念してるのにそれを「ニゲルナ」ってメッセージを送るのはどうかと思うが
それにしても最後のやつは落書きのレッテルを貼られがちなそういうアートじゃなくて本格的なアートだ
スプレーによる文字落書きを防ぐためにプロや美大生とかに書いてもらうようなレベルの旨さ
プレバトのスプレーアート才能アリ常連レベル
なぜかしら少しだけなんだけど元気になってくるような作品
配役
グラフティにハマった女子高生の柚子に渡邉梨香子
商店店主の権三に萩原正道
柚子の悪友の小太郎に角健士
柚子の悪友の華に村上真衣
青春のこだわりの疾走を荒々しくもカラフルに描いてます♪
池袋の「シネマ・ロサ」の地下でやっているインディーズ作品の上映はたまに観に行くんですが、今回もなんとなく気になったので観に行きました。
監督の松尾豪さんの作品特集上映と言う事で、いろんな組み合わせでの上映の中の一本。
もちろん、これが目的で観に行った訳ですがw
で、感想はと言うと、結構良い!
ただ、その前に上映されていた松尾監督の作品に比べてではありますがw
それでも結構好きかも。
最初に難点を言うと、登場人物達が割りと雑いw
主人公の女子高生役の渡邉梨香子さんは可愛い感じではあるけど、いろんな角度で女子高生に見えなくてちょっとフケて見えるw
商店街のジジイも結構キャラは立ってるのになんか雑いし薄い。
クラスメートでグラフィティを勧めた2人も高校生に見えないw
夜中にイタズラ描きと言うか、グラフィティをするいろんな周囲の設定や演技も薄いし雑い。
いろんな部分で雑い!
でも、その雑さがインディーズらしいし、熱があって嫌いじゃないんですよねw
この辺りをもっと丁重に描いていたら、作品の熱や勢いは無くなった様にも感じるので難しいところではあります。
最初はシャッターに描かれたグラフィティが雑くて、これの何処かええねん?と感じましたがだんだん上達していって、最後にはドーン!
ラストのグラフィティにはヤラレましたね。
また、エンドロールが秀逸。
その前の2作から考えたら、作品の出来がジャンプアップどころの騒ぎでないぐらいに進化してますw
ストーリーは特に目新しくないけど、これぐらいシンプルな方がグラフィティビジュアルで勝負できるし、時間も程好く良い。
何よりもインディーズっぽくて、ちょっとした拾い物した感じw
凝ったストーリーや派手な演出は個人的には必要ない。
そんなのはもっと売れて、メジャーと言われる様になってからでよいw
今はシンプルに熱気と勢いとこだわりとバカさ加減で突っ走るぐらいの方がインディーズらしくて好きだなぁ。
もちろん、いろんな部分で穴も抜けも甘さも雑さもあるけど、あとは好みによりますが、結構お勧めな感じの作品です。
表現者はみな勇気をもらえます!
若いうちに、時間も忘れ、食事も寝ることも惜しむような没頭できることを持つことは必要だと思っている。さらに、それをいつまでも持続できることは幸せなことだと思う。
おそらく、松尾豪監督における映画製作はそういう対象なんだろう。
主人公の柚子は松尾監督の夢や願いなど、表現者として投影されたもの。
彼の成長物語なのだ。
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